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愛すべき史上最高のモンスター/巨大怪獣映画10+1選
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愛すべき史上最高のモンスター/巨大怪獣映画10+1選

2013-07-22 18:00
  • 1
巨大怪獣 映画 ゴジラ


どのモンスターが一番強いのか? も気になるトコロです。ワタシたちみんなが大好きな怪獣映画。古くは『キングコング』や『ゴジラ』に始まり、ここ数年では『クローバーフィールド』など、映像技術のおかげでどんどん進化しながらも脈々と受け継がれている、不滅のジャンルです。 どうやら欧米では、ジャイアント・モンスターのコトを「KAIJU」と日本語で言っても通じるほど定着した単語になっているようなんです。たとえば、『エイリアン』のように、巨大じゃなくても特撮モンスターとしてカウントされるみたいですが......。

今回は「io9」が選んだ、私たちが死ぬまでに観ておきたい巨大怪獣映画10+オマケ1選をご紹介します。 まずは白黒時代の映画からみてみましょう。さっそく以下へどうぞ!


1:『キングコング』 (1933)


映画創世記に作られた、最古の巨大怪獣映画のひとつが『キングコング』です。ゴリラという動物そのものが発見されたのが、この映画制作の20~30年程度前ということで、人類にとって比較的まだ新しいこの動物は、モンスター化に向いていたのかもしれませんね。人間のように二足歩行で手を使うコトですし。 ご覧いただきましたように、映画でも実写とコマ撮り撮影との見事な合成をちょこちょこ挟み、少しでもリアルに演出しようという、工夫とこだわりを感じるコトができます。 ニューヨークのド真ん中にそびえ立つ、エンパイア・ステート・ビルのてっぺんまでよじ登るシーンは、あまりにも有名な一コマですが......。キングコングはこうしてジャングルの奥地でティラノサウルスとも激しく戦い、後世に巨大モンスターの強さと迫力を印象づける大きな役割を果たしました。 ちなみに、1962年には日本の『ゴジラ』とも対決しています。


2:『ゴジラ』 (1954)


日本及び、世界中に怪獣映画の名を轟かせ、熱烈ファンを生み出した、キング・オブ・ザ・怪獣映画の『ゴジラ』。 第二次世界大戦でアメリカの戦闘機によって落とされた水爆のせいで、太平洋に眠る200万年前の大怪獣を起こしてしまい、東京の街を破壊しに海から上陸。大都会をパニックに陥れた後、続くシリーズではその他の巨大怪獣たちと大乱闘バトルを繰り広げ、日本を護る側になります。さらにはミニラも生まれて、益々愛すべき怪獣に......。 背ビレが光り、口から吐き出すのは放射能。今冷静に考えると恐ろしい設定ですが、ゴジラは永遠のヒーローとして怪獣界に君臨し続ける事でしょう。 あ、ハリウッドでリメイクされた、トカゲみたいなのは『ゴジラ』映画としてのノーカウント!?


3:『放射能X』(1954)


2番目の『ゴジラ』と同じ年に公開された『放射能X』は、原題を『Them!』と言い、放射能のせいで巨大化した「彼ら」(アリたち)がアメリカを恐怖のズンドコに陥れました。当時は3D映画として企画がスタートし、クランク・イン前にキャンセルとなってしまいましたが、その年のアカデミー特殊効果賞にノミネートされたとのコトです。 放射能がミュータントを生み出すという設定は、おそらくこの時代からスタンダードになったみたいですね。それにしても、人間が造った地下下水道を巣穴にするとか、ちょっと身近に感じる恐怖です。


4:『クロノス』(1957)


巨大ではあるものの、モンスターではなく、ロボットが主要キャラクターの映画。アンテナの生えた四角くデカい箱というシンプルさが、逆に今の時代でも斬新かもしれません。幾何学的でシンプル、かつ巨大で人類を恐怖に陥れるといえば、『新世紀エヴァンゲリオン』の使徒にもいましたよね。もしかしたら、ルーツはここかもしれません。 感情を持たない冷酷無比な機械による侵略も、それはそれで怖いモノがあります。平たく言いますとこのクロノスは、自分の星の資源が枯渇したために、エイリアンが地球の資源を吸い取りに遣わせた超巨大掃除機なのです。しかし、お土産でズッシリいっぱいになったクロノスは、どのようにして帰還するつもりだったのでしょうか?


5:『ガメラ対大魔獣ジャイガー』


1965年にスクリーン・デビューした巨大な亀『大怪獣ガメラ』は、最初は東京中のエネルギー施設を食い散らかし、火を吹くパニック系映画でした。しかし、後に日本の子どもたちを救う友達として活躍するようになります。その様子は「強いぞガメラ~♪」という『ガメラマーチ』にも現れているほどですよね。 人間たちを助ける巨大怪獣としてのパイオニアは、引っ込めた手足から火を吹き空を飛ぶ亀なのです。イカすぞ、ガメラ!


6:『ジュラシック・パーク』(1993)


日本の怪獣映画ブームとはまた違うものですが、当時最新のVFXを駆使して現代に蘇った古代の恐竜たちは、観る者すべてのド肝を抜く大迫力でした。瞬く間に恐竜ブームを創出し、某アミューズメントパークでは定番のアトラクションとなり、今でも大人気です。 さてこの映画、恐竜たちによる大都会の侵略や破壊は無く、恐竜は放射能によるミュータントでもありませんが、遺伝子から復活させたという設定は科学的に信憑性があり、人間を追いかけてくるティラノサウルスには、リアルな恐ろしさがありました。


7:『コール・オブ・クトゥルー』(2005)


触手がウネウネとした深海からの邪神クトゥルフ。作家のH.P.ラヴクラフトが嫌いなモノを全部ゴチャ混ぜにして生み出したこのクリーチャーは、文学界きっての巨大怪獣であり、ダークなマニアの間では崇拝の対象にもなっているとか。 時に人間の精神に狂気を植え付け、時に不運な船乗りを捕まえては、恐怖のヴィジョンを見せる拷問を楽しむクトゥルフですが、メタリカが歌にしたり、ライトノベル化した『這いよれ! ニャル子さん』などのオマージュ作品により、文学やオカルト好き以外の人々にも知名度を高めています。 さて、あえて1920年代のサイレント・ムービーを模したこの映画はインディー作品ですが、これほどクトゥルフを見事に表現したものは、他にないかもしれません。ドラマティックかつ芸術的で、本当に素晴らしいです。 作中では数え切れないほどラヴクラフトへのオマージュが盛り込まれているそうですが、もしもラヴクラフトご本人がご覧になったなら、どれほど喜ぶでしょうね。


8:『グエムル−漢江の怪物−』(2006)


ソウルの港に廃棄された有毒性のゴミのせいで生まれたという、風刺的な巨大モンスターが、この『グエムル』。怪獣映画ではこれまでになかったヴィジュアルで、後世に登場した、『クローバーフィールド』や『パシフィック・リム』といった作品のモンスターに影響を与えたようです。実は、日本が誇るマンガ原作の劇場版『WXIII 機動警察パトレイバー』に登場する「廃棄物13号」と姿カタチだけでなく、サイズや動き方、人間を捕食するモーションまで瓜2つのモンスターとなっています。たまたま一致したのかどうかは不明です。 ともあれストーリーは、露天商を営む男の小さい娘を、水場にある自分の巣へさらってしまったグエムルと、この怪物によって男が未知の病原菌に感染したと疑う、在韓米軍の追いかけっこが続きます。クレイジーかつ黒い皮肉に溢れたシーンの連続で、非常にエキサイティング。ポン・ジュノの鬼才っぷりが炸裂しています。


9:『クローバーフィールド/HAKAISHA』(2008)





大都会を襲う未知の巨大生命体というのは、よくあるパニック系怪獣映画のパターンです。しかし、この映画が新しかったのは、ホラー映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のように、ハンディカムを持った一般人が、大惨事を体験しながら、素人っぽく記録しているかのように作られている点。視聴者は、リアルなドキュメンタリーを見ているかのように感じざるを得ないわけです。自由の女神のアタマが遠くから飛んでくる映像は衝撃的でしたが、公開まで内容をちゃんと明かさず、秘密めいたプロモーションをしていたことも、興行的な成功を収めるファクターとなりました。 従来のいわゆる怪獣とは違った、不気味で新たなヴィジュアルしかり、ノミのような子供を沢山産み落とし、コレがまた人間を襲ったりする気持ちの悪いシーンしかり、コレ以降のSF映画に多少なりとも影響を与えた一里塚的な作品と言えましょう。


10:『トロール・ハンター』(2010)





怪獣映画の産地としては珍しい、ノルウェーで製作された、擬似ドキュメンタリーSF怪獣映画『トロール・ハンター』。 森に住む巨大トロールの存在を、国家レベルで隠蔽する政府。そして、その隠蔽のために政府から雇われたトロール・ハンターの男と、ハンディカムを持ち、カレとトロールたちを追いかける学生3人がストーリーの主軸となっています。 こちらも『クローバーフィールド/HAKAISHA』と同じ手法で撮影され、モンスターはCGで描かれていますが、予告トレイラーを観た限りでもトロールとのバトルがあって、スリリングです。 ちょっとした『モンハン』気分が味わえるかもしれないこの映画、オリジナルも押さえておきたいトコロですが......2014年にはハリウッド版のリメイク作品が公開予定なのだとか。いったいドンな出来栄えになるのか気になります。


オマケ:『トレマーズ』(1990)





アメリカの小さな田舎町の地中を巣食う、巨大サンドワームの「グラボイズ」が登場する傑作。目が無い代わりに、もの凄く発達した聴覚を備えており、地上で人や車が歩いたり動いたりしている音・振動に反応して、対象物を土の中へ引きずり込みます。 続編では脚が生えてニワトリのような形状に進化した「シュリーカー」や、さらに成熟すると、ケツから火を吹いて飛ぶ翼竜型の「アスブラスター」に変態、電波を感知する白い悪魔「エル・ブランコ」という種類もまた生まれました。 小さな街の白昼サバイバルに手に汗握るだけでなく、人間と姿の見えない地底生物との知恵比べが見もので、巨大怪獣映画とは少し違いますが、観ておくべき作品です。

以上、白黒映画の時代から現代の作品まで、io9が選んだ史上最高のモンスター/巨大怪獣映画10+1選をご紹介しました。

トップ画像:deviantART cheungchungtat 

愛すべき史上最高のモンスター/巨大怪獣映画10+1選[Kotaku Japan]
The 10 Greatest Giant Monster Movies of All Time[io9]
(岡本玄介)
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トレマーズが出る辺りわかってるなあ

No.1 130ヶ月前
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