美少女の脳ミソ...喰ってヤルぜ。ヒヒヒヒヒ!
トップ画像で不敵に笑うのは、ピエロのようでもあり、『ダークナイト』のジョーカーのようでもある、薄気味の悪いアメーバ...その名も「フォーラーネグレリア」。
通常25~35℃くらいの温水の中に棲む、ミミズのような手足のないワームに寄生するこのアメーバは、1962年から現在までに128人が犠牲となっており、生き延びたのはたった1人だけという凶悪な致死率なのです。
そして今、新たにもう1人の犠牲者がどうにか生き延びようとしています。このアメーバの毒牙にかかった、12歳の美少女について、以下で詳しくお伝えします。どうぞ。
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KATVのabc7ニュースによりますと...このアメーバに寄生されたのはアーカンソー州にお住まいの12歳、ケイリー・ハーディグちゃんです。彼女は寄生されてから、すでに3週間以上が経過しています。
実際に放送されたニュース番組によりますと、ケイリーちゃんはこのアメーバのせいで寄生性髄膜炎という、とても珍しい病気にかかってしまい、大きな病院で集中治療を受けていると言います。
その報道の様子が以下。
これまでであれば、被害者は1週間以内に死亡してしまうのが常でしたが、発病から2週間経った時点で、治療が功を奏したのかアメーバの影はもう骨髄から見えなくなったのこと。
それから機械仕掛けで寝返りを打てるようにし、呼吸と体温も自動で調節されるようになりました。投薬の量も減らして、いずれは透析を止めても良いようにしているとのことです。家族からの呼びかけには、それなりの意思表示で答えられているそうですので、おそらく最悪の結末にはならずに済みそうです。本当に良かったですね。
ナショナル・ジオグラフィックのインタビューで答えて下さった、疫学者のジョナサン・ヨーダー氏によりますと、このアメーバはカンザス、インディアナ、ミネソタなどを含むアメリカ北部に生息しているのですが、このように人間に寄生して悪さをするのは珍しいとおっしゃっています。
たとえばミネソタ・レイクで水泳を楽しんでいた子ども2人が寄生され、死亡してしまったケースがあれども、このアメーバそのものは珍しいワケではなく、湖の中には普通にウヨウヨ生息しているともおっしゃいました。
人々が泳げる水の中であれば、どこでもみつかるこのアメーバですが...泳いだからスグ寄生されるってわけでもありませんし、水泳からしばらく時間が経ってから発症するので、原因がコイツだと判らないままお亡くなりになった人々も、少なからずおられるのではないかというお話もありました。
ケイリーちゃんがスイミングを楽しんだのは、リトル・ロックに在るウィロウ・スプリングス・ウォーター・パークという、池のようなプールがある大きな公園です。ここには毎年、何千人というお客さんたちが遊びに来るのですが、これまでこのアメーバによる被害はなかったとのこと。
現在は、ケイリーちゃんの被害を耳にしてから、オーナーの善意によってパーク及びウェブサイトが...「改修中」という面目でクローズされています。
この「フォーラーネグレリア」は、人間の鼻から入って鼻腔を突き破り、最後に脳ミソに到達します。発症率が極端に低いと言いましても、この脅威が存在するということだけは忘れないでほしい、とヨーダーさんは注意を促しています。
特に夏場は水が温かくなるので、ますますアメーバが生息しやすい環境。そして(シンクロナイズド・スイミングで使うような)鼻用クリップをするのも効果的でしょう。とにかく何かひとつでも気を付けるだけで、リスクが軽減されるのです。
さらに、abcニュースでは、水泳後の鼻うがいも効果があるとアドバイスしていますが...イチバン良いのは、水泳には行かず、エアコンの効いた部屋に引き篭もってるコトでしょうかね、やっぱし。
トップ画像:D.T. John & T.B. Cole, Visuals Unlimited, via NatGeo
This mysterious brain-eating amoeba is the stuff of nightmares[io9]
(岡本玄介)
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