私たちが考えているよりも早く、ターミネーターが開発されるかもしれません。

映画『ターミネーター』に登場するT−800は、外見が人間と瓜二つ、そして骨格は合金で出来ているロボットです。この未来の技術が集結したロボットの原型とも思われるものを、io9が紹介しています。動きはスムース、骨格も人間の筋骨格そっくりな「Roboy」です!

それでは、以下から詳細とRoboyが動いている動画をどうぞ。
 


【大きな画像や動画はこちら】

 


Roboyは、チューリッヒ大学の人工知能研究所が開発しているロボットです。「2012年に、私たちは世界で最も進歩したロボットを、9ヶ月という短い期間で作ろうと決めました」とロルフ・フェイファー教授。

通常、ロボットの間接にはモーターが使われますが、それでは動きがギクシャクしてしまいます。そこを解消すべく、Roboyには人間の上半身のような腔に、電子モーターと人工腱を調整する人工の筋肉をセットしたそうです。

マサチューセッツ工科大学のTechnology Reviewによると「Roboyのようなワイヤ駆動のシステムは、生物の柔軟なメカニクスを真似ることが可能で、軽量で安全、自然な動きを再現する新しいクラスのロボットに成り得る」そうです。また、Roboyはオープンソースとして提供し、誰でも3Dプリンター等で再現、アレンジできるようになる予定とのこと。



フェイファー教授のチームは、既により大きくて多くのモーションセンサーを搭載する次の段階のRoboy開発に着手。今のRoboyは歩行が不可能なのですが、上半身を軽くし、バネを搭載したデザインにすることで、歩行を実現するだろうとのことです。

なお、io9によると、Roboyの主な用途はサービスロボットとのこと。以前、「多くの大作よりもずっと面白い低予算映画25選」という記事で取り上げた『ロボット・アンド・フランク』のような使われ方をしないと良いのですが...。


[h/t Technology Review ; images: Artificial Intelligence Lab at the University of Zurich via io9

(中川真知子)

関連記事

RSS情報:http://www.kotaku.jp/2013/10/move_more_like_humans_roboy.html