本来自分には不要なものであっても、他人と奪いあいたくなる不思議な日です。
日本でも歳末売りつくしセールですとか、バーゲンは戦場になると言われていますが...アメリカではサンクスギビングのホリデイ・シーズンになると、暴力沙汰や警察が出てくるほどの騒ぎになるというから、さすがスケールが違います。
それが先日のブラックフライデー。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、ウィキペディアによると、これは米国で感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日のことで、正式の休暇日ではないものの休暇になることが多く、伝統的に一年で買い物が最も行われるクリスマス商戦の開始日である、と書かれています。また、ブラックフライデー当日は感謝祭プレゼントの売れ残り一掃セール日でもあるため、誰よりも良い福を求めて殺到するのです。
そりゃもう、買い物のも命がけになりますわ...ってな写真付きツイートや、ネットに投稿された動画など、以下でいくつかご用意しましたので、アメリカ市民のパワーを見てみましょう。
【大きな画像や動画はこちら】
ツイッター上ではこの大バーゲン後の様子が、写真付きで上げられています。たとえばコチラはウォルマートにて、「まるで津波でも来たかのようだが、これは暴徒が去った後なんだ」なんていうツイートも。
Aftermath of what looks like tsunami. But was mob leaving #Walmart. #WalmartFights pic.twitter.com/No9fHgA0oY
— Stun (@TheBlogPirate) 2013, 11月 29
---------------------------------------こちらでは店内でブラザーズがスマッシュし合っている様子が中継されていました。
#WalmartFights pic.twitter.com/XToifDUU0i
— iTweetFacts™ (@iTweetFacts) 2013, 11月 29
---------------------------------------「ジョーダン・クリーク支店のウォルマートにて、Xboxを巡って起こった最初の喧嘩」という生ツイートもあります。
Fist fight over xBox at Jordan Creek Walmart. #BlackFriday #WalmartFights
— Jason Murray (@Murray49J) 2013, 11月 29
---------------------------------------23インチTVを巡って、ちょっと奪い合った女性たちが警官らによって床に押し付けられる様子がこちら。
動画を撮影していただけで、店から追い出されてしまった、というビデオがこちら。群衆の中に分け入って、誰かを引きずり出している男性の姿が見えます。
テネシー州ノックスヴィルのウォルマートにて、調理器具を奪い合うパワフルな女性たちの姿も。
こちらは別のウォルマートにて、99ドルのタブレット端末を奪い合い、警察が出てくる展開になっています。
どこもカオスですね。これ全部ゾンビ映画ではなくリアルな出来事。しかも、全てが夜8時に店を訪れた人々によるツイートや動画です。テレビを安売りしたから、またはタブレット端末が99ドルで出たから、はたまた全ての買い物に無料でくつ下が付いてくるからと、他の客と殴り合ってまで手に入れたいものなのでしょうか?
ロメオヴィルという街では、セール品を万引きした犯人を追いかけた警官が、犯人の乗り込んだ車に挟まれたまま長い距離を引きずられ、その警官が犯人に向けて銃撃する事件が発生。その模様がニュースで放送されるほど、過激な事件も起こっています。
ブラックフライデーの由来は、ウィキペディアによると、
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1961年ごろからフィラデルフィアで始まり、1975年には広まった比較的新しい言葉で、当日買い物客で道路が混むのでそう呼ばれていたが、小売業者が儲かり黒字になるという意味も含まれている。「ブラックマンデー」(1987年の世界的株価大暴落の開始日)などという言葉との連想で使われている。
---------------------------------------ということで、いくつかの含みがあって黒い金曜日と呼ばれています。決してホラーな意味ではないものの、発砲や流血事件で若干スプラッターな感じになってしまうコトもありえるんですねぇ......。
みなさんも、戦場のようなバーゲンでは気を付けましょう。くわばらくわばら。
Black Friday 2013: Brawls, Trampling, Shootings[Kotaku](岡本玄介)
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