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大人の事情ってやつですか。

「パックマン展」におけるトークショーにて、生みの親である岩谷徹さんご自身が、『パックマン』の仕様書を解説する一幕がありました。スライドに映された仕様書は、「マル秘のスタンプが押された重要機密書類...と思いきや、じつはそうでもなかったそうです。 同席していた高橋慶太さんから、スタンプについて問われた岩谷さんいわく、
じつはこれ、パックマンがコピーされたときの裁判の資料にするために、あと付けで押したんですよ(笑)。弁護士の先生から「真ん中に押してくれ」って言われて。 開発だからマル秘でちゃんと管理しなさい、という時代でもなかったんです。
おおっと、意外な理由。マル秘があるからスペシャルなものかと思ってました。   とはいえ製作当初はただの仕様書でも、ゲーム史の中ではレオナルド・ダビンチのスケッチ並みの重みがあります。「マル秘」のスタンプ、けっこう似合ってますよ? ちなみに公開されたスケッチには、迷路の中にシャッター袋小路があったり、ワープゾーンがなかったり、僕らの知ってる『パックマン』とはちょっと違うポイントが見られます。 エサにも小/中/大の3つがあり、大きいエサは食べるのに時間がかかるといった、複雑なルールも考えられていたそうです。 このスケッチは、10月11日(月・祝)まで開催されている「パックマン展」に展示されています。興味のある方は連休中にでも足を伸ばしてみては。  


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(金本太郎)