かつて「ヤギになって街中を跳ね回れ! ヤギ・アクションゲーム『ゴート・シミュレーター』」という記事で、ヤギによって私たちのハートがガシっと掴まれてしまったのは記憶に新しいところですが...。
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実はまだまだ、あの斬新さをはるかに凌ぎ想像の斜め上を行く設定が隠されていたのです。
『ゴート・シミュレーター』は、ただヤギが街中の物に体当たりして破壊の限りを尽くすだけという風にお見受けするのですが、あのヤギのアクションには隠された意味があるのだ、とディベロッパーがコメントしたのです。
しかも...けっこうダークと言うか、はたまたパンクな思想が水面下にあるということで、これを知ったら実生活においても目からウロコが落ちたまま暮らしていくようになるかもしれません。
それは、『ゴート・シミュレーター』についてファンたちがコメントを交わす掲示板でのやりとりでした。
トピックは
「このゲームについて、ちょっとしたオモシロ定説を考えてみたんだ。ヤギは巨大な幻覚なのさ。そうじゃなきゃ、なんでマップがローディングされている間に再生成されるんだ?」
というもの。これに続いて、enamelさんという方が
「ヤギは本物だ。その他すべてはヤギが見た幻覚だ。」
と続けています。
ですがここでスウェーデンで『ゴート・シミュレーター』のディベロッパーをされている、アルミン・イブラサギッチさんが登場。驚愕の事実が突きつけられます。それがツイッターで掲載された、こちらの画像。
For everyone thinking there is no story in Goat Simulator, read this. BAM, MIND = BLOWN pic.twitter.com/bp8DPtRquc
— Armin Ibrisagic (@Arminposts) 2014, 5月 6
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---------------------------------------違うよ、それじゃキミのヤギは煉獄のヤギだよ。説明しよう。
もしも気が付いていたならば、とあるトンネルに書かれたサインには「Himlen」、そして別のサインには「Helvete」と記されているよね。それをグーグル翻訳に突っ込んだなら、それは「天国」と「地獄」と訳されるんだ。だからこそ、このゲームには悪魔のヤギと天使のヤギが出てくるんだ。
なので、今のウクライナの混乱を象徴しているデモがマップの端っこにあるにもかかわらず、ペンタグラム(五芒星の魔法陣:人間を犠牲に悪魔ヤギに変身できる)が地獄を意味する「Helvete」サインの近くに置かれているのさ。
ゴートヘンジ(ヤギ版ストーンヘンジ)が地獄の近くにあるのは、人類は進歩しないといけないという観点により、破壊されるべき逆行性と古い様式を象徴しているから。
そして、低重力試験場とビーコン(無線標識)は、リサーチと進歩と希望を象徴しているため、天国に近いところに置かれているんだ。また、宇宙へ飛ばされてトラップに掛かるのは、我々がまだ準備が出来るまでは、急いではいけないという意味なんだ。
さらに、もう気付いているかもしれないけど、何をどうやってもヤギは人間とは絶対に交流できないんだ。舐めたり触ったりすれば、その瞬間グニャリと人間の力が抜けてしまうし、近くに寄れば走って逃げてしまう。ヤギはいつも傍観者で常に距離を置く存在だ。決して仲間にはなれないし、いつも孤独なんだ。
これらのヒントはいくつもある氷山の一角で、もっと探したい人には、さらなる発見があるだろうね。パッチ1.1で追加されるマップの分析は、みんなにお任せするとしよう。
---------------------------------------ただヤギになって街中で暴れるだけなのかと思いきや...哲学的なメタファーが随所に散りばめられた、言われてみないとサッパリ見当もつかない超高尚なゲームだったとは...。にしても、メタファーすぎて、どれも教えてもらわないとわかりませんYO!!
おそらくゲームをプレイしていないとチンプンカンプンな事が多いかと思いますので、ゴートヘンジと宇宙で罠にかかる称号を解除した場面を動画でお確かめください。なかなかブっ飛んでますよ!
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(岡本玄介)