本人たちは気持ちよさそうですが、傍から観ていると「何じゃコレ?」というのも。

未来の時代が描かれるSF映画では、衣食住のすべてが科学技術により発展し、皆が電子機器を当たり前に使って暮らしている世の中になっています。


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人間が暮らしている限り、それは当然のことながら三大欲求にも適用されており、男女の夜の営みですら仮想空間でヴァーチャルに行われるのです。

現代人の私たちからしたら、夢の様なテクノロジーかもしれませんし、物語の本人たちからしたら普通のことなので大して面白くもないのかもしれません。

しかし、少なくとも珍妙で笑えるヴァーチャル・セックスが描かれるシーンは、今の私たちには爆笑、または苦笑モノに写ったりすんです。

今回は「io9」が選んだ、そんなシーンを12選お届けします。職場閲覧注意でどうぞ! 

 


 

『デモリションマン』1993年


1996年から36年間冷凍保存され、2032年にサン・アンゼルスという新たな未来都市となった旧ロサンジェルスにやってきた、元市警のジョン・スパルタン。そしてシルヴェスター・スタローンさん扮するスパルタン刑事は、この未来で相棒となったレニーナー・ハックスリー警部補と犯罪者フェニックスを捜査することになります。

このシーンでは、無菌社会となってしまった未来でのセックスが、ヘッドギアを装着した、互いにデジタル化されたセクシャル・エナジーを通信するヴァーチャルなものになっています。

やってみればきっと気持ち良いのでしょうけれども、光過敏性発作になりそうなヴァーチャル・セックスは、今の時代ちょっと受け入れられ無さそうですね。

 


『メノズ・マインド』(1997年)


ヴァーチャル・リアリティーであらゆるファンタジーを体験させてくれる、「ザ・リゾート」でプログラマーとして働く主人公メノ。彼は元同僚が不正を働き、大統領選に勝とうとする片棒を担がされてしまう、というのがこの物語となっています。

さて、仮想現実で体験したい妄想と言えば...何を差し置いても、やっぱりエロいことですよねぇ。

まずは上の動画を15:00の辺りまでスキップしてください。ベッドに寝かされた男性は、誰かのリゾート・カードを盗んで使っていたということで、お上に突き出す代わりにシステムのオペレーターがイタズラ心を駆使して、男性の財布に入っていたという奥さんの写真を取り込み、仮想現実に登場する金髪オッパイ美女を奥さんに挿げ替え、その奥さんからキ○タマを蹴っ飛ばされるようにプログラムを書き換えてしまうのです。


『バーチャル・ウォーズ』(1992年)

 
原作は、スティーヴン・キング氏の小説『芝刈り機の男』。これは知的発達障害を持った男性ジョーブが、ピアーズ・ブロスナンさん扮する科学者アンジェロ博士によって行われた実験の末、高い知能を手に入れます。ジョーブはこれまで自分をいじめてきた人たちを、ヴァーチャル空間を支配することにより復讐しようというお話です。

51:45辺りまでスキップしてください。ここではジョーブが、近くに住む未亡人の金髪美女マーニーと一緒に研究所に忍び込み、『トロン』のようなボディー・スーツを着たふたりがヴァーチャル空間に入ります。

そしてふたりは、ポリゴン人間となって熱い口づけを交わし、ひとつに溶け合いトンボとなって空間を飛行するのです。最期にはモンスターとなったジョーブが、彼女を喰ってしまうのだから、恐ろしいですね。しかも、そのせいでマーニーは精神が崩壊してしまったのだから、ヴァーチャル・セックスもやり方次第で恐ろしい道具と成り得てしまうのです。


『サイベレラ:フォビドゥン・パッションズ』(1996年)

サイベレラ

 

ストーリーは、仮想空間を作るプログラマーだったマーラが、プログラムの中に入り込んでいる時に火事に遭い亡くなってしまいます。死後、天国でも地獄でもないヴァーチャル空間に留まるよう神様に命じられたマーラは、人間界に住む4人にヴァーチャル・セックスで寂しさを癒してあげることにより、今の世界より上の階層へ進むことを約束される、というものです。

劇中、本職がプログラマーだという大学生の元に現れたマーラは、彼自身が生み出したホログラム仕様のヴァーチャル彼女よりもっと現実的な姿で登場し、彼のド肝を抜きます。

つまりこの映画では、ポリゴンなどのCG処理は出てこず、仮想空間に生きているという設定の生身の人間による演技が観れるってわけなのです。

という事で、マーラは女性ともカラんだりしてかなりアダルトなシーンもあります。ソチラもぜひどうぞ。

 


『サイバー・ドラッグ/テクウォー』(1989年)


『スタートレック』でカーク船長を演じた、ウィリアム・シャトナーさん(だけでなく有名SF作家をゴースト・ライターに迎えた)が書いたという、SF小説のテレビドラマ化がこちらの作品です。

動画を21:00辺りまで進めていただくと、主人公で元警察官のジェイクが、失った妻と再会し愛し合うシーンが出てきます。23世紀が舞台のこのドラマでは、マイクロチップの形をしたデジタル・ドラッグ「テク」が法の目をかい潜って流通する世界なのです。


『バーチャル・ヴィーナス』(1995年)




近未来の世界で、監獄島から脱獄した女性イヴが主人公。海岸で出逢った婦人の家に居候するようになりますが、身分を隠すためにヴァーチャル・ゲームの世界で新たな自分を作り出し、その中で人生を送ろうとします。

仮想空間の中のイヴは、ボッティチェルリが描いた『ヴィーナスの誕生』の女神になりたいと望み、赤毛のセクシーな姿となってヴァーチャル・セックスだらけの空間に身を投じるのです。しかもいくつかステージが選べるとあって、イヴは「ミッドナイト・エクスプレス」をチョイス。それぞれの客室では、倒錯のプレイが繰り広げられています。

ちなみにですが、この映画には子役時代のジェシカ・アルバさんも、イヴの幼少時代として出演されているんですって。ファンの方々は、チャンスがあればレンタルしてみてはいかがでしょうか? 


『エマニエル パリの熱い夜』(1993年)

 

その名前に、オッサン世代が股間をアツくせざるを得ない『エマニエル夫人』シリーズ第7弾は、なんとヴァーチャル・リアリティーの世界が舞台のひとつとなって、物語にスパイスを効かせています。

たとえば12:00までスキップしていただくと、大邸宅で暮らすエマニエル夫人が、黒いサングラスをして他人のヴァーチャル・セックスを覗いている姿が現れます。彼らは、夫人が営むクリニックにやってきた患者だそうですが、黒い全身タイツに大きなサングラスという出立ちで、セラピーという名のアレに励んでいます。

そして夫人もまた、仮想空間の中では若返った姿で電脳の快楽に身を委ねるのです。上の動画はフルムービーですが、全編通してエロいので、お一人様のプレシャスな時間にご視聴してください。


『I.K.U.』(2000年)


日本で作られた、台湾人の監督によるSFポルノ映画『I.K.U.』。この作品は、人間とセックスしてその体験データを集めるようプログラムされた、レイコという7体のタイプ別ロボットたちが、彼女たちをコントロールしている「アイ・ケー・ユー」システムから逃れようとするストーリーです。

それらの体験データは、チップにして自動販売機で売られており、利用する人々はゴーグルをかければ肉体に触らずともヴァーチャルから絶頂を得られるようになっています。

そこで競合他社が別のアンドロイドを開発し、レイコたちにウイルスを仕込み、体験データを盗み出して自社の製品とするからさぁ大変...と展開するのだそうです。


『ヴァーチャル・エンカウンターズ』(1996年)


誕生日のプレゼントとして、同僚から秘密のクラブ「ヴァーチャル・エンカウンターズ」への招待券を貰ったエイミー。ここでは、彼女が心の底で望んでいるセクシャルな夢が、仮想空間の中で叶えられるのです。

現実世界では『メトロイド』のサムスみたいな格好にさせられたエイミーですが、ヴァーチャル空間では大量のキャンドルに囲まれてのロマンティックな状況や、アジア人女性とのプレイ、洞窟の中で原始人のような男性とのワイルドな体験、そしてボンデージ・ファッションに身を包んだ女王様になったりと、どんどん深い体験を欲しがるようになります。

続く『ヴァーチャル・エンカウンターズ2』では、1作目のようなヘルメットは必要とされず、ゴーグルと右手に装着したパワーグローブだけで仮想空間へ行けるように進化しています。

 

 

もう普通に洋物のポルノ映画ですが、一応このシステムがスケベな大学生たちの手に渡り、それを使ってクラスメートを誘惑したり、新たなビジネスをしようと起業するストーリーがあったりします。


『ヴァーチャル・ガール』(1998年)


ハンサムなプログラマーのジョン・ルイスに恋してしまった、CD-ROMのセックス・ゲーム『ヴァーチャル・ガール』の空間に存在するセクシーな美女、ヴァーチュアリティー。

プログラムが完成したことで売却を検討したジョンに対し、猛烈な怒りと嫉妬を覚えるバグが発生したヴァーチュアリティー。現実世界で奥さんがあまり相手をしてくれないこともあり、仮想現実からの熱烈なアタックに、ジョンは徐々にヴァーチュアリティーと親密になっていくのです。

ヴァーチャルの中では好きなように部屋を変えたり、自分自身をも別の女性に変身できたりするヴァーチュアリティーですが、ジョンへの愛は常に変わりません。

CD-ROMがベースのゲームなのに、記憶が有るということは、どこかにバックアップを取っているのでしょうか? 深夜のモニターにも現れるしで、タチの悪いトロイの木馬みたいなゲームです。ま、エロいからオッケーですけども。


『ヴァーチャル・セダクション』(1995年)


『バーチャル・ウォーズ』でジョーブを演じた、ジェフ・フェイヒーさんがまたヴァーチャル空間でエロいことしてます。

先立ってしまった奥さんと、ヴァーチャル空間で逢瀬を重ねるようになった主人公リアム。再婚して新しい奥さんがいるにもかかわらず、自宅の一室を占めるほど大きなヴァーチャル・リアリティー発生ポッドを置き、可愛いブロンドの新妻を放ったらかしにして仮想空間で死んだ元妻とヴァーチャル・セックスを繰り返すのです。

動画で45:30まで進めると、VRゴーグルを掛けたリアムが絵描きの元妻と絵の具だらけのカラフルなプレイに興じているのがご覧いただけます。最後は全部の色が混ざってしまい、ふたり共ゾンビのような汚い色に成り果ててしまいます。

ちょっとしたスリラー仕立てのこの映画、B級臭がプンプンしますが、ラストはちょっと『バーチャル・ウォーズ』的な終わり方だったりして、平日の午後に地上波で放送されそうな一本です。


『セックス・ファイルズ:セクシャル・メイトリックス』(2000年)


タイトルからすると、モルダーとスカリーがエロい仮想現実世界で救世主になりそうな、ヒドいパロディーですが、登場するヴァーチャル空間は『トロン』そのもの。

これは、とある大学教授が開発した仮想空間シミュレーターを使い、人々のエッチな妄想の中に入り込むというお話ですが、映画自体は単なるソフト・コアなポルノだったりします。

『トロン』空間で教授を誘惑しているのは、教授の元妻だそうですが、丸々として揺れないシリコン製オッパイがとてもヴァーチャル・リアリティーしています。でもツインテールのブロンド美女が、ロリポップを咥えているシーンのほうがグっと来ますが...。

 


 


ということで以上、【閲覧注意】最も珍妙で笑える仮想空間でのセックス・シーン12選はいかがでしたでしょうか? ほとんどが低予算なB級映画ながらも、90年代でそれなりに最新のCG技術を使って頑張っているのが見て取れますね。

中にはフルCGのポリゴンでアニメにしている映画もあれば、設定だけでサングラスがVRゴーグルになったりして、そんなにサイバー・サイエンスしていない映画もあります。

しかしどれも共通して言えるのは、何かしらのゴーグルを掛けてヴァーチャル世界のヴィジョンを観ている点が、今の時代で使われている「Oculus Rift」と全く同じコンセプトだということ。USBオナコン的ガジェットは出てこないものの、昔の人達が思い描いていた未来が、今まさに現実のモノとなっているのが実感できますね。

さらに、もしも1年前の記事ではまだ開発中だった「Oculus Rift」用エロゲーが出来れば、今回ご紹介しました映画全てがリアルな現実となるのです。そうなれば皆で、レッツ『セクシャル・メイトリックス』ですよ!! 


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岡本玄介

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RSS情報:http://www.kotaku.jp/2014/06/virtual-reality-sex-scenes-of-all-time.html