閉じる
閉じる
×
SF作品は宇宙戦争やロボット対戦だけが全てではありません。SFだからこそ存在するタイムラインや宇宙の仕組みで引き裂かれる悲しい運命の恋人達が存在し、物語を十二分に盛り上げてくれます。 そこで、「io9」が歴代サイエンスフィクション作品に登場する最も感動的なラブストーリー、ベストカップルを10選びました。以下から10選をどうぞ。
【大きな画像や動画はこちら】
ここにリストアップされたのは、あくまで「io9」のチャーリー・ジェーン・アンダース記者や、オンライン投票の結果です。
1. 真琴と千昭:『時をかける少女』
未来からタイムリープして来た間宮千昭と、彼が落としたカプセルで偶然タイムトラベル能力を身につけてしまった紺野真琴の切ない青春ラブストーリー。 真琴は、ささいな欲を満たしたり、遊び友達の間宮千昭との関係を壊したくないあまり、千昭の愛の告白を避ける為に、その能力を無駄遣いし放題。ある日、真琴と千昭が親しくしている津田功介が事故にあい、千昭は残っていたタイムリープの最後の1回を使い功介を助けるが、使い切ってしまった千昭は未来に戻ることが出来なくなってしまう。千昭が時を戻したお陰で1回分のタイムリープが復活した真琴は千昭を未来に戻すが、実は千昭のことが好きだったということに気付く。 ふたりが想いを伝え合うシーンでは、「未来で待ってる」「すぐ行く、走って行く」と言うが、ふたりの間に立ちふさがるのは時間という絶対に埋まることのない距離。人を愛すことに不器用で、エネルギーの全てを恋愛に費やしてしまうような思春期の男女には、この運命は悲し過ぎます。
2. サラ・コナーとカイル・リース:『ターミネーター』
サラとカイルのロマンスは急展開すぎる上に、カイルはいささかストーカーっぽいという人もいるが、彼は憧れの女性を守るという重要な使命の為に、タイムトラベルで自らの命を犠牲にしてまでサラを守っています。その姿に心打たれない女性がいるでしょうか。加えて、極めて危険な状況に曝された男女は恋愛関係に陥り易いもの。まして、未来から来た男性というのは魅力的で、彼等が結ばれることは自然の流れに他なりません。
3. アラルとコーデリア:『Shards of Honor』ロイス・マクマスター・ブジョルド著
Beta Colonyのコーデリアは、恋愛運が無い宇宙船調査指揮官。彼女は発見されたばかりの惑星を探索している最中にベースキャンプを襲って来た兵士に驚き、岩に頭をぶつけて失神してしまいます。彼女が意識を取り戻した時、負傷したクルーとBarrayar内のライバルによって裏切られたキャプテン・アラルと共に惑星に取り残され...。 コーデリアと最初の結婚に失敗したことを引きずっているアラルは、協力し合って惑星の脱出を試みる内に、互いに強く惹かれ合います。
4. ウォーリーとイヴ:『ウォーリー』
主な台詞がお互いの名前を呼ぶくらいしか無い珍しいカップル。ウォーリーのイヴに対するひたむきな想いと献身的な態度、そしてひたすらぬくもりを求める姿勢。イヴの徐々に心を開き始める様子に視聴者は心を振るわせました。
5. ポールとシャニ:『デューン』フランク・ハーバート著
ポールとシャニは第一子を公家ハルコネンの奇襲部隊に殺され、第二子は妊娠中にイルラン姫が流産を企てられるなどの悲劇に直面。しかし、彼らの愛は揺るぎなく、シャニはポールが彼のルールを構築するように精神面でサポートします。
6. スパイクとジュリア:『カウボーイビバップ』
ジュリアは元々ビシャスと付き合っていたが、ある事件でスパイクを助けたことをきっかけにふたりは恋人関係に。スパイクは所属していたチャイニーズ・マフィア組織から足を洗う為に脱走、ジュリアと駆け落ちすることを望みます。彼らは墓場で落ち合うことを計画するものの、スパイクは銃撃戦に巻き込まれます。ビシャスはジュリアにスパイクを殺さなくてはならないと伝えるが、彼女はスパイクを手にかけることは出来ず、彼に裏切り者と恨まれたとしても自分が姿を消すことを選択。後に、スパイクは真実を知ることになるが、既に遅過ぎることに気付きます...。
7. デイヴィッドとロザリンド:『さなぎ』ジョン・ウィンダム著
テレパス能力を持つデイヴィッドとロザリンドは、ミュータントを迫害する世の中に生まれた為に、多くの障害に直面します。彼らはいとこ同士ですが、それぞれの家族はお互いを憎んでおり、ふたりの関係を快く思っていません。しかし、ふたりの愛の絆は強く、共に逃げることに成功。ロザリンドが心の鎧を解き、デイビッドに心の内を見せる描写は、まるで花開く瞬間を見ているようです。
8. ヘンリーとクレ: 『The Time Traveler's Wife』オードリー・ニッフェネガー著/『きみがぼくを見つけた日』ブラッド・ピット製作総指揮
クレアは幼い頃から自分の前に何度も現れるヘンリーに恋をしています。謎めいた男性ヘンリーは自分の意思に関わらず、突然タイムトラベルしてしまう特異体質であり、クレアはヘンリーとリアルタイムで出会えることを心待ちにしていました。 運命の日、遂にふたりは同じ時間軸で出会い、クレアは長い恋を実らせますが、それは彼女が自分の目の前から何の前触れも無く急に居なくなってしまう男性を、常に待ち続けるという悲しい運命の始まりでしかありません。 タイムトラベラーとの恋というのがどれ程切ないのかを描いた作品。カップルなら当たり前に望むことを殆ど手に入れることが出来ないもどかしさに悩むクレアの姿は涙をさそいます。
9. ジョンとエアリン:『ファースケープ』
ジョンとエアリンは「もうひとりのジョン」の死を含め、多くのことを乗り越えます。最終的にジョンは地球に戻るという夢を諦め、エアリンはようやくジョンと一緒になることを決断します。しかし、死がふたりの行く手を阻むことに...はならず、幸いなことに死すらも彼等の邪魔は出来ず、ふたりの絆は深まります。 ジョンとエアリンの激しいロマンスシーンを集めたサイトも参考にどうぞ。
10. ハン・ソロとプリンセスレイア 『スターウォーズ』
美しく意志の強い姫君と、ならず者との間に育まれる恋愛という王道ロマンス。身の危険を省みず、カーボナイトされたハンをジャバの宮殿に救いに行く姿は非常に美しく感動的。
[via io9] (中川真知子)
RSSブログ情報:http://www.kotaku.jp/2012/09/best_romances_in_sf_movies.html