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ゲーム悪影響説につきましては、これまでにも「やっぱり子供には悪影響? 暴力的なゲームは暴力的な態度につながるとの研究結果」や、「ねえ、犯罪率が下がったときはゲームとどう関係があるの?」といった記事でもお伝えしてきた通り、諸説紛々ありますが、概ね単なるこじつけであったり、その前提ありきで話が進んでいたりしました。
「Kotaku UK」で紹介されていたこの話題ですが、医学や科学に特化した書籍を取り扱っているサイトMary Ann Liebert, Inc.(via MCV/Polygon)によりますと、ニューヨーク・ミシガン・テキサス大学の科学者たちがそれぞれテストを行ったそうです。
ゲーマーたちにWindows用FPS『オペレーション フラッシュポイント: コールド ウォー クライシス』をプレイして貰ったところ、彼らはゲーム内で人を撃ち殺したせいで罪悪感を覚えるようになり、道徳的な感性が高まった...という結果が出たのだそうです。
これは、これまでにも行われてきたリサーチをより一層確かなものにする結果となったのですが、ゲームは人に「社会に向かおうとする気持ちになる」結果をもたらすことになるのです。
詳しい実験内容はこうです。
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複数の調査員たちが行ったテストでは、仮想ゲームの中での罪の意識から、実際の態度に影響がありました。彼らのレポートからは、プレイヤーが罪悪感から向社会的になるという結果が出ています。ですがこの結果は、(新しい試みなので)過去の経験則から来る証拠によって支えられている訳ではありません。
この研究では、テレビゲーム内での態度と、現実社会での態度を比較、そしてまた罪悪感を背負う状況と、そうではなくその場を平和的に治める状況とを比べてみました。最初に被験者たちは、ランダムにテレビゲームか記憶テストのどちらかをやるよう選ばれました。
そして次にはまた無作為に被験者を選び、ゲーム内ではテロリストとして罪悪感を誘発させる状況になるようプレイしてもらうか、または国際連合の兵士として罪悪感を感じない状況でプレイしてもらうかという、どちらかのプレイをしてもらいました。
そしてそれらのテストの結果から、いくつかの重要な発見がありました。
まず最初は、今回の結果は前回の結果を踏襲するものとなり、仮想現実での道徳観に反する行動は、罪の意識を誘発することが出来るのだ、とデータが指し示しました。
次に、そしてさらに重要なのが...ゲームをプレイしたことによって誘発された罪悪感は、元から持ち合わせていた道徳的感情を明確に判断できるほど向上させたのです。
これらの結果が導き出すのは、テレビゲーム内の仮想現実内での不道徳な行動は、プレイヤーの道徳的な感性を高めることに繋がる、という事です。そして潜在的に社会に向かおうとする気持ちについて、話し合いがされたのです。
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なるほど、例え現実ではないゲームの中であっても、テロリストとしてプレイして「自分がやっている行動は反社会的で、本来なら人としてやってはいけない事をしている」と思う気持ちが起これば、その反動で現実世界でより一層常識的にまともな行動をするようになる、ということなのですね。
もしもプレイしたゲームが『スーパーマリオブラザーズ』や『スペースインベーダー』だったとしたら、プレイヤーは何を思いますかね? さらに、もしも彼らがやっつけられるまでの人生を知ってしまったら...?
Science! Video Game Violence Makes You More Senstive[Kotaku UK]
(岡本玄介)
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