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著名なコンピュータウイルスをキッチュなアート風に描いてみた
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著名なコンピュータウイルスをキッチュなアート風に描いてみた

2014-07-23 00:00
    たまーにスキャンしてみると、いつの間にか感染しているウィルス...。

    もっとマメに自分のコンピューターを健康な状態にしておかないといけないのはわかっているですが、ついつい放置気味になっちゃいますよね。


    【大きな画像や動画はこちら】

    でもそんなコンピュータウイルスたちが、キッチュでアーティスティックなものだったらどうでしょう? もう少し頻繁にスキャンしたくなるかもしれませんね。

    と言うことで今回の美術のお時間は、アートなイラストとして描かれた、著名なコンピュータウイルスをいくつかご紹介します。もしかしたら、皆さんも感染したことがあるものが出てくるかもしれませんよ? 


    イカタコウイルス

    コンピューター ウィルス 感染 アート イラスト イカタコウイルス

    触手がウネウネ、イカ墨ぶっしゃー!


    ファイル共有ソフト「Winny」などのP2Pソフトで、音楽ファイルなどに姿を変えて潜んでいます。もしこのウィルスに感染してしまうと、PC内にあるファイルのあれこれがイカタコのイラストが描かれた画像に書き換えられてしまいます。システムにまで食い込まれてしまうと、OSが立ち上がらなくなることすらある、その名に反して壊滅的なダメージをもたらす恐ろしいウィルスなのです。

    このイラストからは、そんな恐怖が禍々しく表現されていますね。アーティストは、点描画やタイポグラフィーがお得意なSaïd Kinosさん。


    クッキーモンスター

    コンピューター ウィルス 感染 アート イラスト クッキーモンスター

    俺にクッキーを食わせろ!


    『セサミ・ストリート』の青い怪物がモチーフとなったクッキーモンスターは、1960年代に生み出された最初のコンピューターウィルスなのだそうです。もしこれに感染してしまうと、PCをフリーズさせてしまいクッキーを要求するのです。

    しかし解決方法はいたって簡単。PCをアンロックして「cookie」とタイピングすれば復活します。お茶目だけど迷惑なモンスターですね。

    このイラストは、ロンドンにお住まいの23歳Lawrence Slaterさん。アンリ・マティスのようでいて、なおかつ80年代風のポップアートがお得意のようです。


    スタックスネット

    コンピューター ウィルス 感染 アート イラスト スタックスネット

    トゲトゲ爆弾による国家的サイバー攻撃


    アメリカ国家安全保障局と、イスラエル軍の情報機関であるUnit 8200がイランの核施設を攻撃しようとして開発した軍事ワームにして、トロイの木馬のおじいちゃん的存在のスタックスネット。

    この90年代のチープなCG風アートは、アメリカにお住まいのベトナム人女性アーティストMel Nguyenさんによるもの。あえての低いクオリティー具合にソレらしさを感じます。


    サーカム

    コンピューター ウィルス 感染 アート イラスト サーカム

    コレ系はリアルにイタイ!


    これに感染してしまうと、「マイドキュメント」フォルダー内の任意のファイルを、Outlookで勝手にどこぞのアドレスに添付して送ってしまう厄介なヤツなんです。メール本文にはこんなフレンドリーな文章が記載されてしまいます。

    ---------------------------------------

    Hi! How are you? I send you this file in order to have your advice.See you later. Thanks

    (やぁ! 元気かい? あなたの助言を貰いたくてこのファイルを送るよ。また会おう。サンクス)


    ---------------------------------------

    「人のエロ画像を勝手に他所様に送りつけやがって「サンクス」じゃないよ!」なーんてことになりかねないこのサーカム。もしもライバル会社の人間に、大事な情報とか持って行かれたらえらいこっちゃですよね。

    これはAlyar Aynetchiさんによって描かれたアートですが、もう笑っちゃうほどホントそのまんま。


    Kenzero

    コンピューター ウィルス 感染 アート イラスト Kenzero

    ぐぅぅ、下心があっただけに否めない...


    最後にもう一つ、画面に大きく「変態」と書かれたこのアート。まるで自分の事か? とドッキリしてしまいそうですが...このウィルスは、P2Pソフトでシェアされた際に混入している悪質なもので、もしこれに感染してしまいますとスクリーンショットや、使用環境、Internet Explorerのお気に入り、ファイル履歴などコンピューター情報を取得し、「国際著作権機構(ICO)」という名前のウェブサイトに勝手に公開されてしまいます。

    もしそれを取り下げたかったら、1500円を振り込んで削除してもらわないといけない、振り込み詐欺みたいなウィルスなのです。これまでエロ動画やエロゲーだと思ってダウンロードし、うっかり感染してしまった被害者人数は5500人以上にものぼるそうです。

    このイラストはストリート・ペインティングやグラフィック・アートを手掛けるFelipe Pantoneさんによる作品です。




    「io9」で紹介されていたこれらのアート作品。さすがに、額縁に入れて床の間に飾りたいものはちょっと無さそうですが、なるほど、あのウィルスはこんなヴィジュアルなのか...って思うとちょっとイメージしやすいですよね。独自のテイストで視覚化した、アーティスト陣にも拍手を贈りたいと思います。

    こちらの「コンピューター・ヴァイラス・カタログ」からは、その他のアート作品がもっとたくさんお楽しみいただけますので、ぜひどうぞ! 


    Dorky, Snarky Artistic Interpretations of Famous Computer Viruses[io9]

    岡本玄介

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    RSSブログ情報:http://www.kotaku.jp/2014/07/if-computer-viruses-were-made-by-artists.html
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