任天堂製ではない『ゼルダ』作品の歴史
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任天堂は自社製品の中心となる作品を社内で作ることで知られています。

『ゼルダ』シリーズも、もちろんそうです。だから『ゼルダ無双』が他社で制作されたと知り驚く方も多いでしょう。でもだからといって、『ゼルダ無双』が任天堂の出した最初の他社制作『ゼルダ』ではありません。古くは1989年から世に出ていた、サードパーティー製の『ゼルダ』作品の数々を見てみましょう。




ゲームウォッチ版『ゼルダの伝説』(1989年)



制作元:Nelsonic

LCD画面の付いたこの時計。見下ろし型で、初代『ゼルダの伝説』に似た雰囲気のアクションアドベンチャー作品となっています。でも(『ゼルダの伝説』と同じく)ストーリーはありません。それぞれに4つの部屋のある8つのダンジョンを攻略し、トライフォースを手に入れることが目的です。




『Link: The Faces of Evil』(1993年)



制作元:Animation Magic

任天堂とフィリップスがスーパーファミコン用のCDアドオンを出す、という破談に終わった計画。しかしその計画からは、『ゼルダ』ゲームが3作品生まれました。そのうちの一つがこの作品です。『リンクの冒険』に似て横スクロールとなっているこの作品は、CD-iゲームでヌルヌル動くアニメのカットシーンも特徴です。ストーリーとしては、ガノンが侵略を始めた遠方の地へとリンクが冒険するというものでした。




『Zelda: The Wand of Gamelon』(1993年)



制作元:Animation Magic

『Link: The Faces of Evil』と同時に販売されたこの作品は、ゼルダ姫が主人公のCD-i横スクロールアクションです。王様もリンクも行方不明になってしまったので、ゼルダ姫が彼らを助けに行きます。




『Zelda's Adventure』(1994年)



制作元:Viridis

こちらが3つ目のCD-iゲーム。先の2作品と違い、初代『ゼルダの伝説』のような見下ろし型のアクションアドベンチャーゲームです。2作品との違いは、FMV/カットシーンが俳優さんたちが演じる実写であることも挙げられます。話はといえば、リンクがガノンに捕まっちゃったために、ゼルダ姫が助けに行かないといけないというもの。




『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 時空の章』(2001年)



制作元:フラグシップ(カプコン)

『ゼルダ』のメインシリーズの一部であり、ゲームボーイカラー用に制作された見下ろし型ゲームです。この作品は、遠くの地ラブレンヌを舞台に、闇の司祭に取り憑かれた時空を司る巫女を救うために、リンクが冒険するというストーリーです。




『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章』(2001年)



制作元:フラグシップ(カプコン)

先の作品と「リンク」させることのできる、同時発売の『大地の章』。やっぱりこちらも見下ろし型の作品となっていますが、舞台は変わりホロドラムに。大地の巫女が誘拐されて水晶の中に封印されてしまったために、四季がむちゃくちゃになってしまった世界で、大地の巫女を救うためにリンクは冒険に出ます。




『ゼルダの伝説 4つの剣+』(2002年)



制作元:フラグシップ(カプコン)

こちらも『ゼルダ』のメインシリーズの一部であり、元々はゲームボーイアドバンスに出た『ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣』のボーナスマルチプレイヤーゲームとして出ていたものです。フォーソードの力で4人に分身してしまったリンクが、誘拐されてしまったゼルダ姫を助けに冒険を繰り広げます。




『ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし』(2004年)



制作元:フラグシップ(カプコン)

こちらも見下ろし型ゲームであり、『ゼルダ』のメインシリーズの一部です。この作品でリンクはしゃべる帽子と共に、魔神の力により石に変えられたゼルダ姫を救うために冒険に出ます。




『もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド』(2006年)



制作元:バンプール

こちらは『ゼルダ』シリーズからのスピンオフ作品で、ニンテンドーDS用のアクションアドベンチャーです。この作品では35歳の男性で変なコスチュームに身を包み、周りにつけた風船で空を飛ぶ、チンクルが主人公のこの作品。たくさんルピーを集めて、楽園「ルピーランド」に行くことができるでしょうか?




『できすぎチンクルパック』(2006年)



制作元:バンプール

こちらは日本でのみ発売されたDSiウェアで、チンクルをテーマにした占いやタイマー、コインをめくる「チンクルめくり」ミニゲームなどが収録されています。




『いろづきチンクルの恋のバルーントリップ』(2009年)



制作元:バンプール

こちらもチンクルのゲームです。今回は主人公の中年男が、なんだか『オズの魔法使い』に似た本の中の世界に入り込み、チンクルとなり元の世界に戻るために冒険するというもの。元の世界に戻る唯一の道は、お姫様と踊ること。無事に戻ることができるでしょうか?




こうしてみると、意外と任天堂以外の会社が制作した『ゼルダ』ゲームがありますねー。今後もサードパーティー製の『ゼルダ』作品が、任天堂作の『ゼルダ』シリーズに新たな息吹をもたらしていくのでしょうか。楽しみですね!


A Brief History of Non-Nintendo Made Zelda Games[via Kotaku]

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RSS情報:http://www.kotaku.jp/2014/08/brief-history-of-non-nintendo-made-zelda-games-.html