格闘ゲーム 優勝者 トーナメント
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最強の格闘家を、より多く世に送り出したはどこか!?

『ストリートファイターII』の爆発的ヒットにより、各メーカーはそれぞれユニークな特色を持った格闘ゲームを世に送り届けてきました。登場するキャラクターたちは、各国のイメージが大きくキャラクター・デザインに反映されており、非常に個性的で、世界各国を代表する格闘家として描かれます。

吸血鬼や剣士たちが戦う格ゲーもありますが、今回は『鉄拳』や『デッド オア アライブ』、『バーチャファイター』といった(種族的に)生身の人間が戦う格ゲーの中から10作品を選び、どこの国の選手が一番強いのか統計を取ってみる事にしましょう。

まずは10作品の格闘ゲーム各々のストーリーから、チャンピオンを選出していきます。題して、第1回「格闘ゲーム世界選手権コタク杯」。...ファイッ! 


■『ストリートファイター』シリーズ

格闘ゲーム 優勝者 トーナメント

お馴染みのリュウ


『ストリートファイター』:リュウ(日本)

第1作目から通して登場しているだけでなく、このシリーズの顔であるリュウ。やはり『ストリートファイター』最強はリュウで間違いないでしょう。サガットは強敵ですが、勝たないとこのゲームをクリアできませんもんね。


『ストリートファイターII』:勝者なし

『ダッシュ』やら『ターボ』やらと派生しまくっている『ストII』ですが、その『ストII』シリーズを見渡すと『スパIIX』から登場した豪鬼が最強なのかもしれません。とはいえ、ゲームでは豪鬼をチャンピオンという風には扱っていないようなので...ここは勝者なしとしておきます。


『ストリートファイターZERO』:全員

特にトーナメントがあるわけでもなく、各キャラクターにそれぞれストーリーが用意されているため、誰でもが勝者に成り得てしまいます。なので判定が難しく、全員を勝者としてしまうのが公平ではないかと。


『ストリートファイターIII』:アレックス(アメリカ)

上記の作品のように、勝者なしか全員かでも良いのですが...一応この作品の主役(笑)ですし、エンディングではどこぞのトーナメントで勝つ描写もあるとのことで、いくら不遇に扱われようが何だろうが主役のアレックスを最強ということにしておきましょう。


『ストリートファイターIV』:不明

ストーリー性が重視されたこの作品では、シャドルーもS.I.N.社も壊滅し、セスことNo.15を始末したクリムゾン・ヴァイパーが残ったとあって、彼女を最強としてもよいのですが...みんな目的を持った戦いの後は散り散りになっていったので不明ということで。




■『鉄拳』シリーズ

格闘ゲーム 優勝者 トーナメント 鉄拳

見るからに強そうなヘアスタイル


『鉄拳』:三島一八(日本)

三島平八が主催する格闘技大会「The king of iron fist tournament」で優勝したことから、第1作目では彼が最強になりました。


『鉄拳2』:三島平八(日本)

前回のラストでは、父である平八の遺体を崖から投げ捨てた一八でしたが、この2作目ではまさかの平八が死んでおらず、逆に返り討ちに遭ってしまいます。元々2回目の大会は、一八が父親をおびき寄せるために開催されたわけですが...。そして最後に、一八の亡骸は火山に投げ捨てられます。


『鉄拳3』:風間仁(日本)

ほとんど三島一族の話なので、このシリーズでは日本人がチャンピオンになってしまうのはまぁしょうがないとして...。仁は死んだ一八と、その伴侶である準の息子。つまり平八のにあたります。仁は「闘神」オーガをも倒すのですが、平八と彼の軍団である鉄拳衆に襲われてしまいます。しかし仁はデビル化して逃げることに。


『鉄拳4』:三島平八(日本)

死んだはずの息子一八がデビル化して生きていたことを知った平八。だと知りつつも、「The king of iron fist tournament 4」に参加した一八ですが、決勝で平八に敗れてしまうのです(と、5作目になって語られました)。


『鉄拳5』:風間仁(日本)

前作のラストに現れ、平八を倒すチャンスが有りながらもすでに死んだ準の面影にトドメを刺すことを躊躇し、飛び出した仁。5では平八が爆発に巻き込まれて死んだことになり、仁は三島財閥の頭首になります。


『鉄拳6』:不明

4作目と同じパターンで、7作目になってようやく『鉄拳6』の優勝者が誰だったのかが判明すると考えられています。流れからいって三島財閥の血を引く誰かなのでしょうけれども。しかし死んだり生きていたり、悪魔になったりと、親子代々忙しい一家ですよね。




■『デッド オア アライブ』シリーズ

格闘ゲーム 優勝者 トーナメント

『ソウルキャリバーV』でエディットした『DOA』エレナだそうです


『デッド オア アライブ』:かすみ(日本)

優勝者の遺伝子を利用し、人体改造により超人を製造するのが目的で格闘大会「DEAD OR ALIVE」を催したDOATECH社。優勝したかすみは、創始者フェイム・ダグラスのボディガード雷道に襲われ、九死に一生を得るも捕らえられてしまいます。


『デッド オア アライブ2』:リュウ・ハヤブサ(日本)

最後は突如現れた天狗・万骨坊と戦い、それを倒します。


『デッド オア アライブ3』:ザック(アメリカ)

話が若干飛びますが、4作目との間に作られた『DEAD OR ALIVE XTREME BEACH VOLLEYBALL』では、3作目の優勝賞金をラス・ベガスでのギャンブルに使い、見事勝ったお金で島を購入。第3会の「DOA」に出場した女性選手のみを島に招待しました。


『デッド オア アライブ4』:エレナ・ダグラス(フランス)

DOATECHの総帥となった、エレナが4回目の大会を開きます。しかし後半、会場のトライタワーがハヤテやリュウらによって崩壊させられてしまいます。命からがら(ザックが乗るヘリに救出されて)逃げ出せた、そのエレナがドタバタで一応優勝という形に...。


『デッド オア アライブ5』:ジャン・リー(中国)

ドノヴァン博士の生体兵器プロジェクトが元凶で全てを失ってしまったエレナでしたが、前作の2年後にクリーンな新生DOATECH社をアピールするため、また大会が開かれました。裏で進むストーリーはさて置き、優勝者はジャンです。もしも次回作の冒頭辺りで大ドンデン返しがなければ、ですが。




■『バーチャファイター』シリーズ


『バーチャファイター』:陳洛(ラウ・チェン)(中国)

世界一の格闘王を決める究極の武闘大会「世界格闘トーナメント」が開催された『バーチャファイター』。主役の結城晶が優勝するものと思われたのも束の間、伝説の虎燕拳を使うラウ・チェンでした。


『バーチャファイター2』:結城晶(日本)

前大会で己の力不足を感じた晶は、独り武者修行の旅に。旅先で受け取った「第2回世界格闘トーナメント」の招待状に導かれ、最後は宿敵ラウ・チェンに打ち勝ち、前回の雪辱を晴らしたのでした。


『バーチャファイター3』:影丸(日本)

世界の影で暗躍する悪の組織「J6(ジャッジメント6)」が開催する「第3回世界格闘トーナメント」。影丸は、J6によって「デュラル」という名のサイボーグにされた母親・月影を取り戻すため戦います。


『バーチャファイター4』:影丸(日本)

月影の量産化に失敗したJ6は、次のデュラル化適合者にサラをと考え、その彼女をおびき寄せる為に第4会目の大会を開きます。シュン・ディと戦っていた決勝戦に乱入してきた月影(実は量産型だった)をも撃破した影丸がチャンピオンに。


『バーチャファイター5』:不明

これは次回作になったら明かされることでしょう。いつになるか判りませんが、乞うご期待ということで。




■『THE KING OF FIGHTERS』シリーズ

格闘ゲーム 優勝者 トーナメント キング・オブ・ファイターズ

日本の主人公チーム


『THE KING OF FIGHTERS '94』:主人公チーム(日本)

国ごとの代表8チームが戦う3対3の勝ち抜き戦で、主役である草薙京、二階堂紅丸、大門五郎の日本人3人のチームが優勝しました。

『KOF』は『餓狼伝説』や『龍虎の拳』といったゲームからの「SNKキャラクターの夢の対戦」が行わるファン垂涎の格ゲーですが、徐々にストーリーが重視されていきます。


『THE KING OF FIGHTERS '95』:主人公チーム(日本)

同じ草薙京、二階堂紅丸、大門五郎というメンツがまた優勝です。

ちなみにですが、この記事を執筆した米コタクのアレックス・ジャフィー記者いわく「『KOF』のストーリーは他のゲームより大変複雑で、専門的知識を持った『KOF』マニアの知人の力なくしてまとめられなかった」と記しています。


『THE KING OF FIGHTERS '96』:主人公チーム(日本)

ストーリー性が重視され出し、夢の対戦ゲームから独自の『KOF』路線に進みだした'96。最終ボスでオロチ四天王の1人ゲーニッツを倒したのは京、八神庵、神楽ちづるですが、公式に大会の優勝チームは日本でした。


『THE KING OF FIGHTERS '97』:主人公チーム(日本)

オロチ編三部作の第3章(最終章)で、またしてもボスを同じメンバーで撃破し、トーナメントで優勝したのはやっぱり日本チームでした。


『THE KING OF FIGHTERS '98』:勝者なし

サブタイトルに『-DREAM MATCH NEVER ENDS-』が付き、オロチ編が終わったことで特に主軸と成るストーリーがなく、ほぼ「SNKキャラクター夢の祭典」といったゲームになりました。


『THE KING OF FIGHTERS '99』:主人公チーム(混合)

K'(国籍不明)、マキシマ(カナダ)、二階堂紅丸(日本)、矢吹真吾(日本)。

新たなネスツ編三部作の第1章がここから始まります。トーナメントは国際的な混合チームで戦うため、どこの国が優勝と言い切るには難しくなります。新主人公のK'(ケーダッシュ)は銀髪に褐色の肌、右手で炎を使うキャラ。チーマーみたいな不良の出で立ちですが、カッコ良いデザインです。


『THE KING OF FIGHTERS 2000』:主人公チーム(混合)

K'(国籍不明)、マキシマ(カナダ)、ラモン(メキシコ)、ヴァネッサ(国籍不明)。補足情報は省略させていただきますが、『KOF』ファンの方がいらっしゃいましたら、コメントやツイートなどで熱く語っていただければ幸いです。


『THE KING OF FIGHTERS 2001』:主人公チーム(混合)

K'(国籍不明)、マキシマ(カナダ)、ウィップ(国籍不明)、麟(中国)。


『THE KING OF FIGHTERS  2002』:勝者なし

ネスツ編が終わったので、1999年同様に「SNKキャラクター夢の祭典」となりました。なので該当者なしということで。


『THE KING OF FIGHTERS 2003』:主人公チーム(混合)

ここからアッシュ編三部作が開始となり、主役が変わりました。優勝はアッシュ・クリムゾン(フランス)、デュオロン(中国)、シェン・ウー(中国)です。アッシュはカチューシャをした女性的な風貌で、主人公としての風格はこれまでとはかなり違っています。ちなみに三種の神器チームとして、草薙京、八神庵、神楽ちづるが参戦。


『THE KING OF FIGHTERS XI』:ライバルチーム(混合)

年号ではなくナンバリングになった『KOF』。優勝チームはエリザベート・ブラントルシュ(フランス)、デュオロン(中国)二階堂紅丸(日本)です。ここで初めて主人公チームの無敗神話が崩れてしまいました。


『THE KING OF FIGHTERS XII』:勝者なし

開発スタッフの離脱や人員不足などあんど、大人の事情でアッシュ編は一旦休憩に。各キャラたちにはバックストーリーが在るものの、ゲーム自体にストーリー性はないので勝者なしです。


『THE KING OF FIGHTERS XIII』主人公チーム(混合)

エリザベート・ブラントルシュ(フランス)、デュオロン(中国)、シェン・ウー(中国)『XI』と同じくエリザベートのチームが優勝です。本来の主人公であるアッシュはエディット専用で、固定のチームに属さないのが少々もったいところでしょうか? とは言え、アッシュを入れてクリアすれば、専用のエンディングが用意されています。




■『ソウルキャリバー』シリーズ


『ソウルエッジ』:ソフィーティア・アレクサンドル(ギリシャ)

オスマントルコ帝国/アテネ出身の18歳ソフィーティアは邪剣の破壊をヘパイストス神に命じられた少女。多喜の援護でソウルエッジを破壊することに成功します。


『ソウルキャリバー』:柴香華(中国)

中華剣の使い手、チャイ・シャンファが優勝です。ナイトメアとなって復活したソウルエッジは、シャンファの持つ霊剣ソウルキャリバーによって破壊されます。


『ソウルキャリバーll』:ジークフリート・シュタウフェン(ドイツ)

邪剣ソウルエッジに取り憑かれ、ナイトメアとなってしまった影の主人公がこのジークフリートです。


『ソウルキャリバーlll』:ジークフリート・シュタウフェン(ドイツ)

救済の物語となった3作目では、霊剣ソウルキャリバーによりジークフリートの身体から邪剣が追い出され、そのジークフリート自身が霊剣を持ってソウルエッジと対峙します。


『ソウルキャリバーIV』:人間性

各キャラクターにエンディングが用意されていますが、一応人間が邪剣ソウルエッジに打ち勝ったということで。


『ソウルキャリバーV』:不明

次回作が出たら、誰が優勝したのかがわかることでしょう。多分。




■その他の格闘ゲーム


『モータル・コンバット』:リュウ・カン(中国)

格闘ゲーム 優勝者 トーナメント モータルコンバット

残酷描写のフェイタリティーがこのゲームの特徴

こちらも長いシリーズ展開をしていますが、1作目ではトーナメントでリュウ・カンが優勝しており、残りのシリーズでは各キャラ毎に個別のエンディングがあるため、誰が優勝したかどうかはあまり関係がないようです。


『ギルティギア』:ソル=バッドガイ(アメリカ)x4

このゲームでは、『KOF』のようにいくつかのストーリーが同時に進行しています。1作目で、ソルは第二次聖騎士団員選考武道大会にて、「あの男」によって作られた完成型ギアの壱号機、ジャスティスを倒して勝利を収めました。


『大乱闘スマッシュブラザーズ』:勝者なし

いずれのゲームでも主役級のキャラクターたちが集うこのゲームでは、ある意味全員が勝者かもしれません。『大乱闘スマッシュブラザーズフラッシュ2』では『キングダムハーツ』ソラ、『ファイナルファンタジー』黒魔道士、『ドラゴンボール』孫悟空といった強豪がそろいますが、優勝するのはソニックなのだとか。


『BLAZBLUE』:勝者なし

主人公のラグナ=ザ=ブラッドエッジが優勝しそうなものですが、黒き獣、術式、時間がさかのぼったりループしたりと、複雑なストーリーのほうに重きが置かれており、これと言ってトーナメントで誰が勝ったという部分は明らかにされていません。もしも全部を把握していて詳しい方がいらっしゃいましたら改めて教えてくださいませ。


■集計!

まるでオリンピックのメダル数みたいですけども...以上の格闘ゲームで、ストーリーに沿った優勝者を出身国別にカウントしてみましょう。

まずは勝利総数。

日本:27回

中国:10回

アメリカ:5回

フランス:4回

カナダ:3回

ドイツ:2回

ギリシャ:1回

メキシコ:1回

圧倒的に日本が優勢で、次が中国拳法の発祥の地、中国ですね。しかし、同じキャラクターが何度も勝利を収めた総数ではなく、1キャラ1勝利として数えた場合は以下のようになります。

日本:13回

中国:7回

フランス:3回

アメリカ:2回

カナダ:1回

ドイツ:1回

ギリシャ:1回

メキシコ:1回

やっぱり圧倒的に日本でした。

まぁほとんどのゲームが日本製なので、これはしょうがないっちゃしょうがないですよね。もしも格闘ゲーム大ファンの方がいらっしゃいましたら、「あのゲームも追加したほうが良いよ!」ですとか「カウント間違ってるよ!」などなど、コメントがあるかと思われます。

想い出の格ゲーについて熱く語って貰っても結構。ツイートやコメントなどお待ちしております! 


Where The World's Best Fighting Game Characters Come From[Kotaku]
 
(岡本玄介)

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