ドリームキャスト2
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「ドリキャス2」を望む声について、ちょっと現実的な面から考えてみましょう。

日本では1998年、欧米では翌1999年にリリースされたセガの名機「ドリームキャスト」

日本はもとより、アメリカでもイギリスでも同じ「Dreamcast」として親しまれ、今でも「ドリームキャスト向けに新作ゲームを作り続ける男たち」が存在し、時には工業デザイン科の学生さんが後継機のコンセプト・デザインを考案したりして、世界中で「ドリキャス2」の登場が期待されています。

ファンの多くが心待ちにしているものの、2014年現在になっても次世代機が出るなんて噂すら聴こえてきません。今回は、時代的に最近のアーケード機との関係性や、ソフトの面からも「ドリキャス2」開発が出来そうなのかどうか、いろいろな面をみてみたいと思います。




日本では280万台、そして世界では1045万台が売れたというこの「ドリームキャスト」...プレイヤーだけなら世の中には60億人がいるのだとか? 

インターネット通信用のアナログモデムを標準搭載していたこのコンソールですが、1998~1999年辺りではまだまだ今ほどブロードバンドが普及しておらず、当時のネット代もずっと高かったことなども合わせて、時代を先取りし過ぎていた機種でもありました。



2000年末に『ファンタシースターオンライン』が登場し、「ドリキャス」を持っていたユーザーたちはこぞってゲーム内のロビーに集まり、仲間を探していたという時代がありました。

今から思えばめちゃくちゃ遅くて重いダイアルアップ接続でも、日本国内の同時接続者は2万6000人、登録者数だけでも国内外で30万人という大ヒット。オンライン・ゲームとして革命的なゲーム機だったのです。その『ファンタシースターオンライン』と『シェンムーI&II』は、「ドリキャス」ユーザーだったら持っていない人はいないくらい、皆が遊んでいたゲームでした。

そして、キモい人面魚を育成する『シーマン〜禁断のペット〜』に、スケートシューズで街中を走り、グラフィティを描くアクションゲーム『ジェット セット ラジオ』という、カルト的な人気を誇るタイトルも存在し、「ドリキャス」で遊ぶ人たちだけが感じる、何か特別なクラブに参加しているかのような気持ちになれたものです。

セガの顔である『ソニック』をはじめ、『シーマン』のように独特過ぎるゲームもあったのもありますが、ゲームセンターで100円を入れて遊べるようなタイトルが多数揃っていた「ドリキャス」は、「プレイステーション」用に出た超有名なゲームたちと比べると、ちょっとトンがったゲームが多かったのも、人気の1つであると考えられます。

中でもポリゴン処理された3Dテニスゲーム『パワースマッシュ』 は、お気に入りだったと皆が口を揃えて言うそうです。




■「ドリームキャスト2.0」

セガ機のファンが作った、「ドリームキャスト2」と「ゲームギア2」2014年度版コンセプト・デザイン及び、各種人気タイトルの続編をを望む動画があります。それがこちら。



最初はカッコ良い3DCGが出てきますが、最後は「私たちは諦めないから、セガも諦めないで欲しい、夢は生きたままで」と訴えかける涙ぐましいものとなっています。

これだけではなく、かつての記事「『ドリームキャスト2』はキメラハード!? 最狂のセガファンが夢を叶える(大暴れ)」で、トンでもない「ドリキャス2」を開発してしまった人もいました。



歴史研究家が栄枯盛衰を極めた「ドリームキャスト」を分析してしまうほど、末永くカルトな人気を持ち続けるこの機種。

『クレイジータクシー』、『サンバDEアミーゴ』、『バーチャファイター』、『斑鳩』、『パワースマッシュ』 などなど、当時はゲームセンターに置いてあるアーケードゲームも大変な人気があり、それが「ドリキャス」に移植されるとなればファンは喜んだものです。

しかし今となってはセガは昔のようなゲームは作っていませんし、その他もソフト化するにしたってディベロッパーは他所の会社のゲームと言うこともあり、現実的にソフト面でも「ドリキャス2」が造られることは難しいのではないか? と推測されます。

オマケに本当かジョークかわかりませんが、セガのアーケード部門は3人しかおらず、彼らは日々壊れた『デイトナUSA』の反力ステアリングシステムを修繕しに世界中を駆け回っているという話なので、米Kotakuではこりゃ当分セガからのブッ飛んだアーケード・ゲームが家庭用ゲーム機に移植されるだなんて期待できなさそうだ、なんて話も。

何より最近は、スマートフォンで『アフターバーナー』や『ソニック』、『クレイジータクシー』、『ゴールデンアックス』、『ザ・スーパー忍II』、『獣王記』、『スペースハリアーII』、『バーチャファイター2』、『ファンタシースターII』といったタイトルが遊べてしまうとあって、「ドリキャス」はおろか携帯ゲーム機という観点から「ゲームギア」も出る幕がなさそうな時代になっています(PSP版『アウトラン2』の完成度も素晴らしいという評判です)。

しかし世の中、大概のことは不可能ではありません。

セガがその気になりさえすれば、他のディベロッパーだって旧作の続編や新作をジャンジャン作ってくれるかもしれませんし、今の時代ならではですが、KICKSTARTERで世界中から出資者を募り、独自の「ドリキャス2」と「シェンムーIII」なんかを同梱にして作ることだって、それほど遠い夢ではないかもしれないのです。

ハードコアなセガ・ファン以外の人々からしたら、笑っちゃうようなことかもしれませんが...好きな人なら大真面目に考えちゃいますよね。とりあえず考えている間、「ドリームキャスト」が丸裸になりながらトリビアを教えてくれる動画などもどうぞ。


What Would a Dreamcast be Like in 2014?[Kotaku]
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岡本玄介

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RSS情報:http://www.kotaku.jp/2014/09/what-would-a-dreamcast-be-like-in-2014.html