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メタルは国を救えるのか...。
アフリカ南西部に位置するアンゴラ共和国。1975年に旧ポルトガルの植民地から独立した国ですが、その後2002年頃まで内戦が続き、現在でもアンゴラ全土には数100万個の地雷が埋まっていると言われています。そんなアンゴラの国を音楽、それもメタルで救おうと立ち上がった若者達。そんな彼らに迫ったドキュメンタリー映画『デスメタル・アンゴラ』のトレーラー映像が公開されました。
■Death Metal Angola Official Trailer 1 (2014) - Documentary
ソニアとウィルカーのカップルは、心からデスメタルを愛しており子供たちやアンゴラの地に幸せをもたらすと信じています。2人の夢は、アンゴラで初のロックフェスを開催する事であり、アンゴラの人々の感情を動かし、戦争によって残された傷を癒やす事にあります。ロックフェス開催までの足跡をたどるドキュメンタリーとなっています。
アンゴラの音楽はもともと「サンバ」の発祥と言われている「センバ」と呼ばれるもの。そこからクラブミュージックにも発展していったと言う事で、根本的には明るい音楽文化。そこをあえてなぜ、「メタル」と言うジャンルで立ち上がろうとしたのだろうか。「メタル」というと激しく攻撃的なもののイメージが強いはず。
個人的には、戦争や現状に対する不安や不満を吐き出すものとして、その過激さこそがうまくマッチしたのかなと思うのですが、音楽に対して今一度何か考えさせられる作品である事には間違いなさそうです。
近年アンゴラからは、Neblinaというメタルバンドが輩出されました。
■WAR HEADS (new video 2010) by Neblina
アンゴラの現状を映し出す様なMV、そこから這い上がろうとする力強い音楽性。やはりメタルは、国を救えるのかもしれません。『DEATH METAL ANGOLA』は、11月7日にitunesでも公開予定です。
Death Metal Angola Official Trailer 1 (2014) - Documentary[YouTube]
[Death Metal Angola Official Website]
WAR HEADS (new video 2010) by Neblina [YouTube]
(イチカ)
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