コスプレ ドキュメンタリー インタヴュー
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元イジメられっ子で、テレビゲーム好きの内向的だった人が大多数みたいです。

いつもであれば、写真や動画で観て楽しむだけで終わってしまうコスプレですが、どうして彼ら/彼女らがコスプレイヤーになったのかまでは、語られませんし、こちらも尋ねたりしませんよね。

でも理由は十人十色、皆さんそれぞれにコスプレを始めた動機きっかけというのがあるわけです。

今回は、スターク・インダストリー社が製造した「アイアン・トトロ」が目撃された、「ローズシティー・コミック・コン」の記事で、写真ギャラリーに登場したコスプレイヤーさんたちが多数、そのインタビューでご自身のことを語ってくれています。

32分と、ちょっと長めの動画ですが...家庭環境や子供の頃からの性格など、いろんな要素が複雑に絡み合った興味深いお話が聴けるものとなっています。ジックリ観てみてください。



ハロウィーン文化がコスプレの敷居を低くしている面も。

大勢のコスプレイヤーさんたちが、編集で何度も登場していますが、何名かピックアップしてみましょう。読者の皆さんが共感できるストーリーはありますでしょうか? 

コスプレ ドキュメンタリー インタヴュー

ヤヤ・ハンさん

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私は両親が離婚した家庭に育ちました。


母は私に特別な事をさせようとせず、とにかく「私たちはやる事も見た目も普通の人なのよ」と常に言っており、綺麗な人を見ても「それも(そういう個性だから)OKよ」と言っていたんです。


「(人の見た目の)美は失われてゆくものだから」と。母が言いたかったのは、人は見た目が重要ではないということだったのでしょうね。でもそう言った母は、自分が美しい人という事に気付いていないタイプの人でしたけどね。


コスプレをする前は、ドロウイングが出来る以外は何も才能がなかったんですよ。でも皆が私の絵を好きになってくれたってくらいしかないんですけどね。


コスプレをしている時が自分自身でいられて、人として花が開いている時ですね。人生でずっと、何か自分より大きなものになりたかったんです。コスプレがそのチャンスをくれたんですよ。もう中毒的ですね。人生ずっとこれをやって行きたいです。


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コスプレ ドキュメンタリー インタヴュー

ドリアン・デイルさん

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私はすっごくシャイな子供だったんですよ。いつもイジメられるオタクで、誰とも喋らなかったし、真っ直ぐ帰宅してずっと本を読んでいたり、毎日何時間もテレビゲームをプレイしていました。


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エナイラ・コスプレイさん

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私は超・超オタクでしたね。父親がコンピューター・サイエンス専攻だったので、私もそれを専攻して、プログラマーとして稼いでいこうと思っていましたし、母親はアーティストだったので、みんな揃ってクレイジーなオタク一家だったんですよ。


皆でずっとゲームで遊んでいたというのが思い出せること全てですかねぇ。


母親がアーティストで、ある時「一緒にコミック・コンに行こうよ」と誘ってきたんです。そこで綺麗な衣装を観て、自分もやりたい! あんな風に可愛くなりたい! ってなったのがきっかけでしたね。


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カールじいさん

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私はただ自分になっているだけで、ただの気難しい年寄りの爺さんですよ。だから凄い楽しいんですけどね。メイクアップも何もしてないんですけど。


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カイ・パイクさん

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私がコスプレの道に入ったのは、ちょっと変わった話なんですけどね。私には重度の社交不安障害があったんですけど、もっと世界と触れ合いたかったんですよね。

それでキャラクターのコスチュームを着ることで、閉じ篭もっていた箱を壊すことができたんです。それがとても良かったですね。


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SKIRTZZZさん

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いやぁ、昔は酷いもんでしたね。かつては負け犬でしたよ。カートゥーンとか好きだったんですけど、クラスで回すメモが自分の所に来なかった時、自分はもうクールじゃないんだって悟ったんですよ。


ホルモンのせいですかね。「一緒にポケモンで遊ばない?」って声かけたら、「オマエは負け犬だ!」って頭からゴミ箱かぶせられたりしたんですよ。悲しかったですね。でもそこで50セントを見つけてポテトチップス買ったんですけどね。


昔は何にでも絵を描いていましたね。いつもドレスアップするのが好きだったので、両親のクローゼットに飛び込んで何かを引っ張りだして、一日中走り回っていました。


悲しみに満ちた高校生の時に、オンラインで『ファイナルファンタジー』をプレイしていて、友達とチャットしてた時にゲームの衣装を着ている人たちの写真を観て「何だコレ? スゴいじゃん!」ってなったんですよ。


ハロウィーンみたいだけど超スゴい。で、彼らが何処で何をやっているのか調べて、シアトルでやっているコンヴェンションを見つけたんですよね。


それで自分たちで情けない衣装を作って着て行ったんですけど、みんな同じ物が好きで凄く入り込んでいて、それからずっとコスプレをしているんですよ。あれがとても良い経験になったんですよね。


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ラナ・マカニアーさん

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私はズルしてるんですけどね。元々フェイス・モデルをしていたので、『マスエフェクト2&3』でサマラとモリンスの顔を演じたんですよ。


それである日、いとこが「キミはコスプレやるべきだよ」って言ってきたんですよ。「コスプレって何?」って感じだったんけどけど、「おー、それはカンペキに的を射ているじゃない!」ってなったんですよね。


衣装を着るのは大好きですし、この文化も大好きなので、合点が行くんですよ。やって良かったですね。

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『ホビット』の特殊効果担当リチャード・テイラーさん

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私は子供の頃は映画界に影響を受けたことはなく、残念ながら都会からも遠い、影響が及ばない田舎に住んでいたんですよ。ただモデリングや彫刻などクリエイティブなことが好きだったんです。


両親はエンジニアと科学の教師だったこともあり、家にはクリエイティブな環境が少し揃っていたんですよね。


物作りをしたかったのに、15歳になってもニュージーランドに映画業界が存在するなんてことも知らなかったんです。将来はクリエイティブな仕事をしたいと思っていて、自分がやりたいことはシアターに関係したものだと思ったんです。


自分が創りたいものに1番近かったのがそれだったのでね。10代の頃は趣味として、衣装や小道具や特殊効果で想像上の世界を創っていたんですよ。



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コスプレ ドキュメンタリー インタヴュー

レイコ・ユメ・コスプレイさん

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正直言って、私はお姫様だったんですよ(笑)お母さんがドレスを縫ってくれて、ずっとそれを着てたんです。コスプレは私のに流れているんですよね。


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ということで、コスプレイヤーとファンのための動画チャンネル、「Cosplay Boom」のトッド・ケンレックさんとミーガン・サドラーさんが作ったこの動画。

他にも、よくコンヴェンションに行く友達から「コスチュームも全部買ってあげるから、アニメ・エキスポに一緒に行こう」と誘われて、最初は断っていたのに来てみたら好きになってしまった方、ステージに上がったら思いがけず賞を獲ってハマってしまったという方、ガレージキットでギャラクタスを集めるより自分で造ってしまえ、とコスプレイヤーになった方などホントに様々。

印象的だったのは、ずっとイジメられっ子だったSKIRTZZZさんが、最後に話していたこのコメント。

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(子供の頃は)毎朝起きて恐ろしい場所に行く暗黒の時代だったけど、過去に戻って「大丈夫、イジメられたのは良い事だったのよ、だってアナタは自分の街を脱出したけど彼らはそうしなかったのだから」って教えてあげたいですね。


過去は変えたくありません。自分みたいな人と出会って仲良くなれることを学べたし。そして自分が世界を支配するんです。物事はそういう風になるんです。エヘヘ。


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と照れた笑いを浮かべたシーン。あまりの健気さに、思わず切なくなってしまいました。

きっかけはいろいろですが、かなり多くの方々に共通するのは、かつては凄くシャイだった、そしてテレビゲームが好きだったというもの。

コンヴェンションに来て目覚めた方々も多々いらっしゃいます。そして、みなさんコスプレを初めて人生観がガラっと好転されたみたいです。

これからはコスプレ関連の記事をみる時に、「みんな、いろいろなきっかけがあったのだろうなぁ」と、ちょっとだけ見方が変わるかもしれませんね。


Why Cosplayers Dress Up[Kotaku]

岡本玄介

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RSS情報:http://www.kotaku.jp/2014/10/why-cosplayers-dress-up.html