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米大手VFXスタジオ「デジタル・ドメイン」の元スタッフが会社を相手取って集団訴訟(社内写真ギャラリーあり)
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米大手VFXスタジオ「デジタル・ドメイン」の元スタッフが会社を相手取って集団訴訟(社内写真ギャラリーあり)

2012-09-14 21:00

    突然の閉鎖、破産申請、そして「Searchlight Capital」の買収合意と話題が耐えない、映画『タイタニック』や『トランスフォーマー』等の特殊効果で知られるVFX会社デジタル・ドメイン。同社が、今度は一斉解雇された労働者全員の給与と福利厚生60日分を求め元スタッフから集団訴訟されたようです。 詳細は以下の通り。
     
    【大きな画像や動画はこちら】
     

    1. アーティストひとりのスペースは広く、机は電動式で上下する。パーテーションに区切られているため作業に集中しやすい。 
    3. 自然光が入るキッチン。スタッフ達はここでリフレッシュしていたのだと思われる。
    4. フロリダスタジオ外観。
    5. レビューに使われたであろうシアター。
    6. 突然の解雇通達が言い渡された玄関ロビー。ここに社員全員が集められたとのこと。 今週火曜日、デジタル・ドメインは労働者調整・再訓練予告法(Worker Adjustment Retraining Notifidation Act:「WARN法」)に基づき、労働者に対して60日前勧告を言い渡さなかったとして、元デジタル・ドメインスタッフのミン・タム・フライさんを代表にデラウェア州の破産を裁判所に申し立てた、とTC Palmsが伝えました。 この申し立ては元労働者達への60日分の未払分賃金、給料、歩合、ボーナス、未払分休暇手当、年金並びに分担金、その他健康保険費を含む手当等を求めるもので、本来ならば従業員給付制度により支払わなければならないものだそうです。また、債権者に対して、レイオフされた労働者達への給料を優先的に回収するよう求めているとのこと。 代表者のミン・タム・フライさんは、2年前に夫婦揃ってデジタル・ドメインに採用され、ふたりの子供を連れてカリフォルニアからフロリダに引っ越して来ました。News Channel5のインタビューに応えたフライさんは、信頼していたデジタル・ドメインを相手取り集団訴訟を起こすまでの心情を次のように語っています。 ---------------------------------------
    この会社を心底信じていました。それが突然裏切られたのです。 COOから解雇と退職手当が与えられないことを聞かされた時、咄嗟に考えたのが「WARN法はどうなっているのだろうか?」とうことでした。しかし、その時部屋にいたスタッフの怒りは凄まじいもので、実際いつ暴力沙汰がおこるか分からない状態でした。自分の身に危険が及ぶのでは? と不安になったほどです。私は自分の身を守ることを優先し、その場でWARN法のことは口にしませんでした。そして、スタッフが解散したのを見計らってWARN法について尋ねてみると、WARN法には一定の規定があり、今回の場合はその条件を満たしておらず、厳守するつもりは無いと返されたのです。それを聞いて、弁護士を探し始めました。
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    フライさんは、60日分の給料と福利厚生を求めることで、彼女自身と失業した元同僚の一時的な資金の足がかりになれれば、と語っています。彼女が勝訴した場合、フライさんを含むデジタル・ドメイン フロリダ社を解雇された300人全ての労働者が補償金を受け取ることになります。今回の集団訴訟は、多少なりとも失意の底にたたき落されたスタッフ達にかすかな光を与えることになるのでしょうか。
    Digital Domain employee seeks 60 days' pay for all laid-off workers [via TC PALMS] (中川真知子)
    RSSブログ情報:http://www.kotaku.jp/2012/09/digital_domain_staff_seeks.html
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