どれもが、ほとんどの人が最低2秒以上聴けば「あの曲だ!」と判る曲だそうです。
オランダのアムステルダム大学が、イギリスのマンチェスターに在るミュージアム・オブ・サイエンス&インダストリーと共同で行った実験によりますと、以下でご紹介します10曲が「史上最もキャッチーな曲」として選出されたのだそうです。
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1年間に渡り行われたこの研究、なんと1万2000人以上の被験者たちがこの実験ために作られた「この曲を知っていますか?ゲーム」サイトを試し、15秒の試聴時間内に「YES」とクリックされた曲の中でもトップ10が自動的に集計しているのです。
第10位:エアロスミス/『ミス・ア・シング』(1998年)
ご存知、マイケル・ベイ監督による感動巨編SF映画『アルマゲドン』のテーマ・ソングがこちらです。誰が付けたのか、邦題にしてしまうとただ「見逃してしまう」というだけの意味の通じないものになってしまいますが、現代は『アイ・ドント・ウォント・ミス・ア・シング』。つまり「見逃したくない」、愛しい人の一挙手一投足を見守りたい男性の心情を歌ったものであることがわかります。
ウィキペディアによりますと、この歌は「アカデミー賞の歌曲賞とゴールデンラズベリー賞の最低主題歌賞に同時ノミネートされる珍事となった」そうです。ドラマティックで扇情的ではありますが、確かにロックの殿堂エアロスミスがマーケティングのためにやり過ぎた感の否めない歌なので、往年のファンはあまり良しとしないのではないかと思われます。
第9位:ザ・ヒューマン・リーグ/『愛の残り火』(1981年)
オリジナルのタイトルは『ドント・ユー・ウォント・ミー』。5年前にウェイトレスをしていた女の子と出会い、世界が平伏すような美女に育て上げたにも関わらず、その彼女に振り向いてもらえない男と、貴方のことは愛しているけど、私は自分だけでもやっていけたし、もう一人で自分の道を歩むわ...という女との、男女のヴォーカルごとに各々の心情を歌ったストーリー性の有るデュエット曲です。
第8位:ホイットニー・ヒューストン/『オールウェイズ・ラヴ・ユー』(1991年)
オリジナルは、ドリー・パートンさんが1974年にリリースした『アイ・ウィル・オールウェイズ・ラブ・ユー』ですが、1992年の映画『ボディガード』の主題歌として、主演のホイットニー・ヒューストンさんがカバーしたことで世界的な地名度となりました。
サビの始まりである「エンダーーーーーーーイアーーーーーー」が超絶に印象的ですもんね。
第7位:マイケル・ジャクソン/『今夜はビート・イット』(1983年)
邦題はちょっと時代を感じさせますが、全編を通して非常にキャッチーなメロディーであり、マイコーの声と歌唱法もまた、2秒で「マイコーだ!」とわかります。
ディストーションがかかったギター・サウンドはエディ・ヴァン・ヘイレンさん、スティーヴ・ルカサーさん、ポール・ジャクソン・ジュニアさんの3人が弾いており、特にギターソロではエディーのライトハンド奏法が炸裂しているのもまた、ロック・ファンには垂涎の一曲です。
第6位:ロイ・オービソン/『オー、プリティー・ウーマン』(1964年)
独特のギターリフが印象的なだけでなく、リチャード・ギアさんとジュリア・ロバーツさんが主演されたロマンティック・コメディー映画『プリティ・ウーマン』で主題歌に採用されたお陰で不滅の名作となりました。
元々はロイ・オービソンさんが奥様をモデルにして書かれた歌で、リリース直後もアメリカで大ヒット。そして1990年の映画も大当たりしたため、またしてもヒットしたのです。
ちなみに、1982年にはヴァン・ヘイレンがカバーしており、ビルボード・ホット100で12位に輝いています。ダイヤモンド・デイヴが歌うとまた別物に聴こえます。
第5位:アバ/『SOS』(1975年)
おそらく日本では『ダンシング・クイーン』のほうが有名かと思いますが、このランキングを見る限り、ヨーロッパではこっちのほうが知名度が高いようですね。
ウィキペディアで調べてみましたところ、アメリカのビルボード誌では第15位、イギリスの全英アルバムチャートでは第6位を獲得しており、日本のオリコン週間シングルチャートでは、第15位を獲得したそうです。
第4位:レディ・ガガ/『ジャスト・ダンス』(2008年)
ご本人の奇抜な出で立ちだけでなく、当然その音楽性もポップ路線を爆走するレディ・ガガさん。どの曲もキャッチーなものばかりですが、デビュー・シングルとして『ザ・フェイム』からシングル・カットされた『ジャスト・ダンス』は、世界中のチャートでトップ10入りしたものです。
にも関わらず、たったの10分で書いた楽曲だというからこれまたビックリですね。
第3位:サバイバー/『アイ・オブ・ザ・タイガー』(1982年)
映画のサウンド・トラックはキャッチーなものがとても多く、特に80~90年代はそういった名作の宝庫だと思います。その中でも群を抜いて、人々が何の曲か瞬時にわかるのが映画『ロッキー3』の主題歌『アイ・オブ・ザ・タイガー』でした。
監督・主演を務めたシルベスタ・スタローンさん直々の作曲依頼だったそうですが、大当たりでしたね。
第2位:ルー・ベガ/『マンボ No.5』(1999年)
キューバのマンボ・キングことペレス・プラードさんが1949年に作った曲のリメイクである『マンボ No.5』。ヨーロッパ各国では、いくつものダイアモンドやプラチナ・レコードに輝いています。原曲が良曲ですと、カバーした時にそこそこの当たりは見えるでしょうけれども、これほどのヒットには眼を見張るものがありますね。
第1位:スパイス・ガールズ/『ワナビー』(1996年)
イギリスだけでなく世界中を席巻した、5人組の女性アイドル・ユニットのスパイス・ガールズ。デビュー曲の『ワナビー』は、世界31カ国でチャート1位を独占し、世界中で600万枚も売れたというモンスター級のポップ・ソングです。
楽曲もキャッチーですが、メンバーそれぞれも「~スパイス」というニックネームが付けられ、ヴィジュアル的にもキャラ作りが出来ていたからこそ、憶えてもらいやすく人気を博した要因の一つかと思われます。
以上、「io9」で紹介されていた「史上最もキャッチーな曲はあの歌トップ10!」でしたが、皆さんはすべてご存知でしたでしょうか? そして2秒でおわかりになりましたでしょうか? 「なるほど」と思う反面、調査した国や年代、そして年齢層によってもランキングが変わりそうですよね。
単純そうに聴こえても、耳に残るメロディーやシンガーの声色、イントロやサビのリフなど色んな要素が複雑に絡み合い、プロの作曲家がよ~く考え抜いて作られたからこそ有名になったであろう、最も人々に親しまれたヒットソングのトップ10でした。
写真: Moehre1992
This Is The Most Recognizable Pop Song Ever[io9]
(岡本玄介)
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