以前、「正直もう飽きてきた感のある映画の展開20選」という記事を紹介したことがありますが、今回はio9がまとめた「どこで何度登場しても見飽きないSF要素」をみなさんにお届けしたいと思います。
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お決まりのパターンでその後の展開も読めるのに、それがないとなんだか寂しい...そういった要素が集められていますよ。
■巨大な透明チューブ
用途は様々
巨大な透明チューブは未来を感じさせるアイテムです。外見の良さやコンパクトさの他に、多機能です。患者をチューブの中に入れて治癒させる、宇宙旅行、銀河間の冬眠、低温凍結...様々な用途で活用することが可能という万能アイテム。
あなたが科学者、もしくは医者、悪魔のような看守なら、ひとつは持っていたいのがこの巨大な透明チューブでしょう。
登場作品例:『インディペンデンス・デイ』『イベントホライゾン』『スター・ウォーズ』『マイノリティーレポート』『Night of the Creeps』『G.I.ジョー バック2リベンジ』
■ローブ
ありきたりな服装じゃツマラナイ
SFの世界ではズボンは洗練されたアイテムとは言えません。窮屈なパンツから足を解放し、自由にするのがトレンドなのです。ファッションや機能面だけでなく、未来の世界においてローブは威厳を表します。ズボンをはいた未来の権力者とローブをまとった権力者のどちらに頭を下げたくなるか...、やはり、ローブでしょう。
登場作品例:『プロメテウス』『2300年未来への旅』『続・猿の惑星』『トロン: レガシー』『スター・ウォーズ』
■嘘発見テスト
あなたがあなたである証拠は?
「お前がお前であるという証拠は?」という質問に答えるのは困難です。そこで、登場するのが「嘘発見テスト」。このテストのお陰で、サイエンス・フィクションに登場するエイリアンや人工知能のアンドロイドの正体を見破ることが可能になるのです。
嘘発見テストさえ受けさせることができれば、『パラサイト』に登場するような脱水作用を起こす薬に頼る必要もありません。それだけでなく、このテストが始まると、視聴者は「こいつはいつテストを失敗するのだろうか」という緊張感も楽しむことができます。
登場作品例:『遊星からの物体X』『パラサイト』『ブレードランナー』『シックス・デイ』『Pod People』
■未来的なグッズ
きっと何年たっても開発されないであろうものに果てしないロマンを感じる
未来的なグッズはSF映画に欠かせません。例えば『バック・トゥー・ザ・フューチャー』に登場するMr.FUSION、『ジョーズ19』、ペプシ、自動靴紐調整ナイキシューズなんかは、私たちに夢を与えてくれました。
マイケル・ベイ監督の『アイランド』には全身プーマのクローンが、ウィル・スミス主演の『アイ,ロボット』にはコンバースの靴が登場します。これらのアイテムは未来の商品とされているにも関わらず、『BTTF』のそれとは異なり、ワクワク感を与えてくれませんでした。
しかし、夢を与えてくれないからといって、これらのアイテムをSF映画から外すわけにはいかないのです。どんな形であれ、やはり未来的なグッズは必要なのです。
登場作品例:『アイランド』『デモリションマン』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『スター・トレック』『マイノリティ・リポート』『アイ,ロボット』
■テレビ電話
電話なんて過去の産物
未来では音声電話なんて古いシステムは使わず、Facetimeを使うのが一般的です。誰かと話したかったら身繕いしてからにしましょう。また、トイレでも気を緩めてはいけません。モニターがどこについているか分からないケースもあるからです。
登場作品例:『バック・トゥー・ザ・フューチャー』『スターシップ・トゥルーパーズ』『スペースボール』『トータルリコール』『デモリションマン』『スター・トレック』『メトロポリス』『ブレードランナー』『エイリアン2』等
■科学者による不特定物質を使った倫理の説明
ユーモア溢れる科学者の説明があると、映画を見た後に「学べた感」が得られる
科学は難解です。そのため、誰にでも理解できるように噛み砕いて説明する必要が出てきます。
疲れきっている、もしくはおっちょこちょいの、または車の中で同乗者の女性にちょっかいをかけるようなウィットに富んだ科学者が目に付いた物を使って説明してくれるのが理想です。
登場作品例:『ジュラシック・パーク』のカオス理論、『イベント・ホライゾン』のブラックホールの仕組み、『ゴーストバスターズ』のトウィンキーを使ったゴーストの大きさ説明、『ザ・コア』のリンゴを使った地球の説明、『インデペンデンス・デイ』の宇宙船に風邪をひかせる計画、『アルマゲドン』の 核爆弾計画
■ポストアポカリプスのギャングと手を組む
これほど頼もしい人たちはいない
世界が終わりそうな時にしなくてはいけないことはふたつです。水の確保、そして「世界の終わり」に適したファッションやスーツに身を包んだギャングを探すことです。
サングラスや帽子といった砂漠に効果的と思われるアイテムを差し置いて、なぜフットボールのパッドやモホークの髪型なのか...といった疑問は、この際置いておくのです。とにかく未来ではファンキーな格好をしたギャングが必要です。
登場作品例:『ドームズデー』『マッドマックス』『ウォリアーズ』『ウォーターワールド』
■未来的なスラング
現代のスラングを未来でも使うなんてナンセンス
SF映画に登場する、これまで誰も使ったことのない言葉は、その映画を特徴付ける上で有効です。特に、ロナルド・D・ムーアは『GALACTICA/ギャラクティカ』で「fuck」の意味を持つ「frak」を作り、これが素晴らしい働きをしました。
登場作品例:『セレニティ』 『GALACTICA/ギャラクティカ』『ファースケープ』『スター・トレック』『スター・ウォーズ』など
■コントロールルーム
支配の象徴とも言えるコントロールルーム
威圧感を感じさせる、所狭しとスクリーンが並んだコントロールルームはSF映画のクライマックスにおいて非常に重要です。
また、これにレトロなギアーと支離滅裂なレバー等が備わっていると尚良し。他にも、画面が急に拍手喝采したり、広域から急にひとつの画面にクローズアップして思いもよらない人間が映し出されるといった演出が入るのも良いでしょう。
登場作品例:『ダークナイト』『セレニティ』『キャビン』 『ウォー・ゲーム』『ハンガー・ゲーム2』『マトリックス リローデッド』
■人間の子供とエイリアンの生涯にわたる友情
これ以上に心躍らせてくれる要素は無い
人間の子供とエイリアンは友情を育む運命にあるようです。このふたつの要素は、まるでチョコレートとピーナッツバターのようなベストコンビ。深く考えることはありません。
SF映画において、子供とエイリアンの組み合わせはこれからも絶対に必要です。これを受け入れられないとしたら、あなたは子供の頃に持っていたワクワク感を忘れ、汚れた心を持った大人になってしまったからかもしれません。
登場作品例:『E.T.』『ナビゲイター』『マック』『アース・トゥ・エコー』
[via io9]
(中川真知子)
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