音のための形。10年の研究の結果生まれたSFチックなグランドピアノ


「ピアノ」と言われたら、どんな形を想像するでしょうか?

グランドピアノ、アップライト、電子ピアノ...変わったところだとグランドピアノの弦の部分を切ってアップライトとの中間にしたような形の電子ピアノもありますが、基本的にみなさん同じような形をイメージしていると思います。


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ピアノの基本的な形は1800年代後半に出来て以来、大幅な変化は見られていないのだとか。しかし先日、ハンガリーのピアニストであるゲルゲイ・ボガーニ氏が10年間かけてデザインしたというカーボンファイバー製の2本足グランドピアノが発表され大きな注目を浴びていると、io9が伝えています。

ゲルゲイ氏は、「より鮮明で高いピッチを観客に伝える」ことを目的としてエンジニアとデザイナー、技術者と共に、10年掛けて一般的な3本や4本足ではなく、2本足の宇宙船を思わせるような未来的な形の新しいピアノを開発したのだそうです。

サイトによると、曲線状の形が「支保効果を作り出すことで、観客に向かってピアノの下から音を奏でる」ことを可能にしているのだそうです。

また、温度や湿度の影響を受け難いカーボンコンポジットの響板を使用することで、力強い音を出すだけでなく、メンテナンスの回数を減らすことができるのだとか。

本ピアノのサウンドは下の動画で確認できます。是非お楽しみください。



ちなみに、ボガーニ氏のサイトに行けば、このピアノを使って弾いた、バッハの『前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 545」、モーツァルトの『ピアノ・ソナタ第9番 ニ長調 K. 311』、ドビュッシーの『ベルガマスク組曲』、リストの『愛の夢』、バルトークの『アレグロ・バルバロ』をフルで試聴できます。

それにしても、歴代の名ピアニスト達がこのピアノを見て、そして音を聞いたらどんな反応をするのでしょうか?


Slate, Dezeen via My Modern Met via io9

中川真知子

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RSS情報:http://www.kotaku.jp/2015/02/gergely-boganyi-sf-grand-piano.html