エマニュエル・トッドは著書『西洋の敗北』を出版。数々の刺激的、かつ正鵠を得た論点を紹介。その内の「ウクライナ戦争に関する10の驚き」、
一つ目の驚きはヨーロッパで戦争が起きたという点だ。反永久的に平和が確立したと思われていたヨーロッパ大陸、
 二つ目は、敵対する大国がアメリカとロシアだったということ。これまで10年もの間、中国こそが米国によってその主な敵国として示されてきた。
 三つめはウクライナの軍事的抵抗だ。
 四つ目の驚きは、ロシアの経済面での抵抗力だ。
 五つ目の驚きは、「ヨーロッパの主体的な意思」の崩壊だ。
 六つ目の驚きは、イギリスがやかましい反ロシア派として現れ、NATOの側で余計なお世話を焼く国として台頭してきたことだ。
 七つ目の驚きはこうした(英国のような)好戦主義は、不思議な形でスカンジナビアにも表れた。
 八つ目こそが最大の驚きだ。それは圧倒的な軍事大国のアメリカに関する驚きだ。「