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スター・ウォーズ他、名作映画のSFXの作りがわかる舞台裏映像集
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スター・ウォーズ他、名作映画のSFXの作りがわかる舞台裏映像集

2015-04-26 21:30
    名作映画のSFXの作りがわかる舞台裏映像集


    今では当たり前となった映画の種明かし的舞台裏映像ですが、ひと昔前はそういったものは公開されなかったので、観客は「あの映像はどうやって作ったんだろう?」と首を傾げていたものです。


    【大きな画像や動画はこちら】

    それはそれで色々と想像を膨らませ、壮大な夢を見られて楽しかったのですが、作り方を知るのも映画を見る楽しみの一つ。そこで、io9がまとめた名作映画の舞台裏映像集とその要訳をご紹介します。


    『キングコング』のストップモーション(1933年)

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    分厚いゴムで覆われていた人形だと、腕をしっかり曲げようとしても、ゴムのせいで戻ってきてしまうなんてことも。


    ストップモーションアニメの場合、1分間の動きを作るために1440フレーム撮らなければいけません。そして、1時間に10フレーム撮れればいい方だったため、1分の動きを撮影するには150時間もかかっています。スタッフも疲労との戦いで、疲れてくると、撮り忘れたり動きが曖昧になったりなどの人的エラーに見舞われたようです。


    ストップモーションに欠かせないのが目安棒(サーフェスゲージ)。これを使って、動きの目安を図っていきます。


    このストップモーションを通して、スタッフは「忍耐」を学んだとのこと。光の関係で途中撮影を中断し、次の日に持ち込むということができないため、どんなに疲れていても1日で終わらせる必要があり、並大抵の苦労ではなかったのです。


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    『猿の惑星』の自由の女神(1968年)

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    わざとらしいネタばらしになるのを避けるため、上から徐々に荒廃した自由の女神を見せるという案を採用。そこで、1/2スケールの松明(たいまつ)を作っています。


    カメラマンのレオン・シャムロイは当時70歳近くで、1/1スケールとはいえ70フィート(約21メートル)ある松明に登るのは嫌だと撮影を拒否。また、第1アシスタント・ディレクターは高所恐怖症ということで、やはり上に登って撮影するのは嫌だとゴネたのだとか。結局、監督のフランクリン・J・シャフナーに命令され、作った本人が登らされたそうです。


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    『スターウォーズ』のAT-ATからトーントーンまで


    その内部構造まで事細かに考えられていることから、登場する建築物や乗り物のファンも多いスペース・オペラの傑作。

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    チェスのクリーチャーはゴム製で、動きはストップモーション。


    ミレニアムファルコン号の飛行シーンはブルースクリーンをバックに機械仕掛けカメラで撮影。ベン・ケノービが電源を切りに行くシーンは最小限のセットを作り、周囲はカリフォルニアに住むアーティストが、実写となる部分を残してガラスに描くことで再現しています。後に合成して、あの奥行きと高さのある背景にしたようです。


    空中戦はミレニアムファルコン号同様に、ブルースクリーンを使って動くカメラで撮影。これらのミニチュアを使ったシーンの撮影には2年の月日と350万ドルが費やされたとのこと。


    ホスの戦いは、すでに撮り終えていた実写の内容に合わせて数パターンのスケッチが用意され、それに合わせてストップモーションで撮影されています。また、雪は重曹とミクロのグラスバブルズが使われています。


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    『デューン』のバロン飛行シーン(1984年)

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    頭上にシャワーの装置があった影響でワイヤーを使えず、ハーネスと滑車を使ってバロンを飛ばしています。


    また、シャワーの周りを回転する際は腕に滑車を通し、滑車を操縦する人がディズニーランドのティーカップを回転させるような要領で、クルクルとバロンを移動させたのだそうです。


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    『ゴーストバスターズ』のスライマー、マシュマロマン、ライブラリーゴースト(1984年)


    手間がかかっているのは、マシュマロマンの撮影だけではありません。

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    『ゴーストバスターズ』の特殊効果はボスフィルムスタジオという、元ILMのスタッフが創設したスタジオが担当。


    ライブラリーゴーストはライブラリアンを演じた女優にラテックスを塗って型をとり、スライマーはマペットの中に人間が入って演技をしたとのことです。


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    『ジュラシック・パーク』のTレックス(1993年)


    映画そのものを変えたといっていい歴史的作品。

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    実際のTレックスを作る前にミニチュアを作ったり、壁に実寸のプリントした絵を貼ったりしたようです。

    元々はパペットでパペティアがロッドを握って動きをつける予定だったものの、求めている動きよりも遅くなってしまうため、油圧式のプラクティカル・エフェクトを取り入れることになったのだとか。


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    『タイタニック』のスペシャルエフェクト(1997年)


    意外にゲーム要素も多い本作ですが、やはり撮影にはかなり手間がかかっています。

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    タイタニックを忠実に再現しようとしたジェームズ・キャメロン監督。船の中にボロボロと落ちてきた氷山は、スタッフが細かく砕いて作っています。


    VFXを担当したのはデジタル・ドメインスタジオで、俳優たちはグリーンスクリーンを前に演技をしました。水中のシーンのため、1/8スケールのモデルを作り、ワックスで作った氷山の入ったタンクで撮影したとのこと。


    水がタイタニック号に入り込む様子は、デジタル・ドメインのモデルチームがミニチュアと水圧の強いホースで再現。廊下に水が押し寄せるシーンは、あらかじめ割ったミニチュアのドアをボンドで軽く糊付けし、それをポンプで勢いよく発射した水で、破壊されたように見せたようです。


    また、同スタジオは船が進んだ後に出来るしぶきをコンピューターグラフィックで再現したとのこと。


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    『マトリックス』の地下鉄での格闘と屋上のシーン(1999年)

    見る者に深読みさせる、細部で奇妙な事実が見られるSF大作。




    映画の舞台裏や撮影裏話がもっと知りたい方は、映画のメイキング&舞台裏&未公開素材紹介記事まとめもご覧ください。


    [via io9

    中川真知子

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