「ハリウッド映画は差別的だ」という議論が度々起こっていることをご存知でしょうか?
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最近だと、米自由人権協会がハリウッドの映像製作会社で女性が不当な差別を受けていると、連邦政府やカリフォルニア州の人権救済機関に調査要求したことが話題になりました。
そんな差別の裏付けとなりそうなデータを、世界最高峰の映画学科を持つ南カリフォルニア大学(USC)が発表したとio9が伝えていたので、ご紹介します。
USCが発表した最新の研究は「流行りの映画700本における不平等」と題されたもので、2007年から2014年までの7年間に公開されたその年のトップ100の映画、合計700本を調査した結果です。
それによると......
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・2007年~2014年で、セリフのある役を演じた女性は、30.2%にしか満たない。
・2014年のトップ100本で主演もしくは共同主演した45歳以上の女優は皆無。その他の役で中年女性俳優が登場するのは19.9%。
・2014年のトップ100本でセリフのある役を演じた73.1%が白人俳優、12.5%が黒人俳優、5.3%がアジア人俳優。
・4.9%がヒスパニック並びにラテン系俳優、2.9%が中東の俳優、その他の民族は2%(インディアン、アラスカの原住民、ヒマラヤの原住民、太平洋諸島の住民は1%以下)。
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io9によると、LGBTQ(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、ジェンダークィア)のパーセンテージも低く、「中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟(Gay & Lesbian Alliance Against Defamation、GLAAD)」が今年4月に明らかにした調査結果によると、2014年に公開された映画トップ100本の4610人のキャラクターの内、19人がレズビアン、ゲイ、バイセクシャル(トランスジェンターは無し)と確認されたのみでした。
確かに、ここ数十年で有色人種の俳優が増えたとはいえ、やはりハリウッド映画は白人男性主演の作品が圧倒的に多いようです。そして、ハリウッドではかねてから女性監督が圧倒的に少ないとも言われており、今回の調査でカメラの前でも後ろでも平等は遠いことが明るみになったと言えるかもしれません。
女性やさまざまな人種、立場の人たちに希望を与える作品がより多く世に出て、差別が少しでもなくなることを願います。
[via Variety via io9]
【世界の議論】「おぞましい」ハリウッドにはびこる女性映画監督への「差別」[産経ニュース]
(中川真知子)
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