興行成績的に大成功、劇場は観客で満員御礼状態という映画もあれば、莫大な製作費を費やしたにも関わらず、歴史に残る大失敗に終わる映画もあります。ブームが去っていたか、ファンの求めるものを履き違えたか、単純に製作費に反比例するクオリティだったか......。
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つい先日も、そんな歴史に残るような興行成績大失敗映画が公開されたと話題になりました。
それが『ハイスクール・ミュージカル』でティーンの心を鷲掴みにした元ディズニーアイドル、ザック・エフロン主演のEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)映画『We Are Your Friends』。
予告編も悪くありませんし、内容だって爽やかそうなのに、オープニングの週末の成績はボロボロ。2333館で公開され、180万ドルしか稼げなかったらしく、計算すると1上映あたり7人しか観客がいなかった計算になるんだとか......。
そこで今回は、Gawkerがまとめた「映画史に残る6大興行成績の失敗」をご紹介します。登場作品を映画館で鑑賞した人はレアかもしれません。
■『プルート・ナッシュ』
ハリウッド・リポーターが「この10年で最大の失敗作」と評した、2002年公開のエディ・マーフィ主演のSF映画。80年代に書かれた脚本が2000年に製作開始になり、その2年後に完成しました。
鑑賞者曰く「恐ろしいほど笑えなかった」のが問題だったようです。製作費1億ドルに対して、全世界の興行収入は710万ドルでした。
■『フラッシュバック・キラー』
オープニングの週末の興行収入が20ドルという驚きの映画。これは監督のジョン・ペニーが大々的な上映を望まず、テキサスのダラスにあるハイランド・パーク・ビレッジ・シアターで、1日に1回、6日間の限定上映にしたため。
最終的な興行収入は30ドルですが、内容は悪くないため、大々的に公開していればそれなりの成績が見込めたと考えられます。
■『少年マイロの火星冒険記』
2011年に公開された、ディズニーの3Dアニメーション映画。ヒット作を量産しているディズニーの「最も恥ずべき作品」とされています。
1億5000万ドルの製作費で、興行収入は約3900万ドルという「史上最も大きな損失を出した映画」の1つです。
■『天国の門』
1980年に公開されたマイケル・チミノ監督の力作。約4400万ドルの製作費にも関わらず、約350万ドルしか稼げませんでした。
本作が原因で映画製作会社が倒産に追い込まれたという問題作でもあります。
■『47RONIN』
2013年公開、忠臣蔵をモチーフにしたキアヌ・リーブス主演のファンタジー・アクション映画。興行収入は1億5000万ドルを超えているので、優秀な成績を残しているように見えますが、製作費がそれを上回る2億2500万ドルほどなので、失敗とされています。
■『ジーリ』
公開当時リアルに恋人同士で常にゴシップ誌の話題だった、ベン・アフレックとジェニファー・ロペス出演のロマンティック・コメディ映画。
2人の絡みを、チケット代を払ってまで観たいと思う人がそんなに居なかったのか、5400万ドルの製作費(安いように思えますが、映画の内容は2人の会話中心なので......)に対し、720万ドルの収入。
さらには、ゴールデンラズベリー賞も作品賞、男優賞、女優上、助演男優賞、監督賞、脚本賞、スクリーンカップル賞、コメディ賞(全ての賞の頭に「最低」がつきます)とびっくりするほど受賞しています(受賞だけでなく当然ノミネートもあります!)。
なお、本作公開の5ヶ月後、あんなにラブラブだった2人は婚約を解消しています。
[via Gawker]
(中川真知子)
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