閉じる
閉じる
×
見えない敵と戦っている緊張感と恐怖感。 『コールオブデューティー』や『バトルフィールド』といった、一人称視点のミリタリー・シューティング、通称FPSをプレイしている何百万人ものゲームキッズ達の多くは、きっと現代の戦争を理解している「つもり」でいることでしょう。 ですが、テレビゲームはしょせんヴァーチャル。実際の戦地で感じる死と隣り合わせの緊張感は、モニター越しで決して理解できるものではありません。 今回ご紹介する動画の数々には、タリバーンと戦ってきたホンモノのアメリカ兵による戦争の様子が生々しく映っています。人が死ぬ姿やグロさなどは一切ありませんが、争いを好まない人にとっては観たくない映像かもしれません。その辺りを注意しつつ、以下でどうぞ。
【大きな画像や動画はこちら】
山の中腹から村を襲撃しつつも、反撃に遭い敵の銃弾を受けてしまうシーン。ヘルメットや防弾チョッキの上からも合わせて全4発のようです。「撃たれた!」と叫び続けても、助けはきません。
約2トンの爆弾が2つ、タリバーンの居留構内に落ちる映像。
重装備で武装し、タリバーンと撃ち合うアメリカ軍のスペシャル・ユニットが、最後に味方の航空部隊に空爆を要請する現場。
タリバーン側のスナイパーが、イスラム教寺院に潜んでいるので、M-1戦車で攻撃。
アフガニスタンにて、対地専用攻撃機 AC-130が、アメリカ軍兵隊の要請でタリバーンに空爆を行う様子。
海兵隊のスナイパーが、丘の下にいるというタリバーン兵士たちに向けて狙撃を試みます。
米軍歩兵隊が、タリバーンの村に向けて攻撃の真っ最中。
米軍によるM777 155mm 榴弾砲での砲撃で、山の中腹にいるであろう敵に攻撃している所。ちなみに撮影開始前から、すでにアメリカ軍によって砲撃されています。
対地攻撃機 A-10 が備えている30mm GAU-8 ガトリング砲の攻撃により、タリバーン軍基地のある地表に火柱の轍を作る瞬間をスローモーションで。
これらの映像は、YouTubeチャンネルで退役軍人たちが撮り貯めた映像を公開する「FUNKER530」から拝借した貴重なモノです。ドレもが生々しく、ライヴで戦争が起こっているという感じが伝わってきますね。 米Kotakuでは、2010年にも兵士がヘルメットにカメラを付けて、海賊船を取り押さえた現場からライヴ映像を中継する動画というのがありましたが、今回の映像はマシンガンによる発砲や手榴弾の爆発、航空機による空爆など、本当に戦場の第一線で起こった出来事の記録です。 プランケット記者が興味深いと感じたのは、たとえば2つ目の動画で聴こえてくる兵士たちの声からして、カレらはこうしたリアルな戦争でも、Xbox Liveでヘッドセットを着けてオンライン・ゲームでもやっているかのような、まだソルジャーとして未熟な反応だったそうです。若い世代はゲームに慣れ親しみ過ぎているのかもしれませんね。 これらの動画をはじめ、他にも「FUNKER530」ではリアルな戦場の様子が視聴できます。興味のある方はどうぞ。
Raw Combat Footage Documentation [YouTube via Kotaku]
(岡本玄介)
RSSブログ情報:http://www.kotaku.jp/2012/10/this_is_what_real_war_looks_like.html