原作・小池一夫氏、作画・小島剛夕氏のマンガ『子連れ狼』をデジタル処理し、動きのあるモーションコミックとしてリリースするプロジェクトがKickstarterで始まりました。
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『子連れ狼』は柳生一族によって一族を皆殺しにされたあげく謀反の汚名を着せられた男・拝一刀が、息子の大五郎とともに刺客として旅をしながら、次々とやってくる追手を切り伏せて「冥府魔道」を行く物語。
本作は1970年からマンガの連載が始まり、映画とドラマが作られて人気を博しましたが、海外での評価も非常に高く、アメコミや映画方面に大きな影響を与えた作品です。
1987年に英訳版が発売され、ロジャー・コーマンによる映画の独自編集版『Shogun Assassin』(『レイド』シリーズのギャレス・エヴァンス監督が大好き)の存在も相まって、世界中で幅広く読まれています。
今話題のドラマ『デアデビル』や映画『バットマン vs スーパーマン』といった作品にも影響を与えたコミックを世に送り出したアメコミ・アーティストのフランク・ミラーは『子連れ狼』の大ファン。日本語は読めないので、英訳版の刊行前は絵でストーリーを把握していたそうです。
フランク・ミラーは本作の影響を受け、1984年にサイバーパンク時代劇『ローニン』を描いた他、英訳版発売の際に表紙絵を担当しました。
また、トム・ハンクス主演で映画化もされたマックス・アラン・コリンズのコミック『ロード・トゥ・パーディション』なども影響を受けた作品として知られています。
その後、『子連れ狼』は2000年代にアメリカのコミック賞のアイズナー賞で最優秀国際作品として選ばれた他、小池一夫氏と小島剛夕氏のお二人は殿堂入りを果たしました。
効果音や音声もつくかも
今回のモーションコミックは最初の五巻をまとめたストーリーを白黒で描き、効果音の追加を予定。セリフの音声を収録するかどうかは今のところ未定とのことです。フォーマットは、ブルーレイ&DVD、そしてデジタルダウンロードが予定されています。
制作指揮は、名作ホラーゲーム『クロックタワー』や伝説的ロボットゲーム『鉄騎』を手がけた河野一二三氏。『クロックタワー』シリーズの新作として話題になった『NightCry』や、個人的にはベストDSゲーム『無限航路』のディレクターでもあります。
今回の『子連れ狼』のモーションコミックはアニメ系のみならず、ゲームの開発スタッフも参加し、そのノウハウを活かして今までのものとは一味違う、ただのデジタル処理に留まらない新たなメディアとしての可能性を追求していくとのこと。
モーションコミックの先の展開もあるのでは!? と期待してしまいますね!
キャラクターマンの話が聞ける!
気になる方は、プロジェクトのページをぜひご覧ください。
投資の報酬は30ドルでデジタル版、60ドルでソフト版がもらえる他、4000ドルで作中に自分の名前を地名として出す権利、さらに1万ドル(約110万円)で原作者の小池一夫氏とのディナー参加権などなどが用意されています。
『子連れ狼』ファンの方や小池一夫氏とディナーを楽しみたい! という方は、投資を検討してみてはいかがでしょうか?
ソース:Kickstarter、YouTube、Imgur
(傭兵ペンギン)
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