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カップルで鑑賞すると気まずいことこの上ない映画9選
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カップルで鑑賞すると気まずいことこの上ない映画9選

2016-03-19 23:30
    家デートで鑑賞しないほうがいい映画


    外のデートも楽しいですが、家でまったり映画デートというのも良いものです。しかし、1人や気のおけない友達と鑑賞するのとは異なり、カップルで見る映画となるとタイトル選びがより重要になります。


    【大きな画像や動画はこちら】

    相手の嫌いなジャンル、見た後に気まずい雰囲気になるような作品、意見交換がディベートになってしまうような作品は避けるのが無難です。

    そこで今回は転ばぬ先の杖として、カップルが破滅するもの、最悪の最後を迎えるもの、女性/男性不信になりそう・幻滅しそうなもの、映像が激しすぎて「ちょっと止めようか......」と言いたくなるようなものなど、さまざまなジャンルからピックアップした「カップルで見ると気まずい映画」をご紹介します。

    一部ネタバレがありますので、ご注意ください。


    ■『ゴーン・ガール』(2014年)


    公開時にかなり話題になったので、あえて劇場でのデートの時に見たというカップルもいるかもしれませんが......。

    あらすじ:結婚5周年記念日に妻エイミーが失踪し、自宅のキッチンからは大量の血痕が発見された上に当日のアリバイがなかったことで、メディアへの露出が増えてきた夫ニックにエイミー殺害の疑いがかけられる。さらに、見つかったエイミーの日記からは夫への不満、夫の日常、夫に殺されるかもしれないという恐怖が書かれていて――

    本作の一捻り、二捻りあるストーリー展開には息を呑みます。そして、セックスシーンもなかなか衝撃的です。

    ネタバレになるため詳しくは書きませんが、男性なら「結婚怖い! 女怖い!」となり、女性なら「ここまで過激ではないけど、女にはそういう部分もある」と感じるかもしれません。

    恐らく、同性と見た方が盛り上がれる作品です。


    ■『ブルー・バレンタイン』(2010年)


    1組のカップルの出会い、結婚、破局までを淡々と描いた悲しいラブストーリー。カップルクラッシャー映画として有名な作品です。

    あらすじ:看護婦のシンディとペンキ屋のディーンは結婚7年目で倦怠期を迎えており、彼らは仲が良いとは言い難いものの、ひとり娘のフランキーを育てるために、不満を持ちつつも表面を取り繕いながら生活していた――

    複雑な家庭出身の妻シンディは苦労しながら資格を取得して看護婦になり、今も変わらず向上心が強い女性。ダラダラと朝から酒を飲むようなペンキ屋の夫ディーンに対して「稼げるだけの力があるのに努力しようとしない」と苛立ちを抱えています。そして、2人の関係に大きな亀裂を入れる出来事が起きるのですが......。

    夫婦が関係に終止符を打つまでの24時間を、過去の2人の盛り上がっていた時期と交互に見せる何気ないドラマですが、だからこそ、巷のどのカップルにも当てはまるようで生々しく、とてもリアリティがあります。

    どちらが悪いわけでもなく、ただ「相性が悪かっただけ」の2人の様子を、少しでも関係に疑問があるカップルが一緒に鑑賞したら、近い将来の自分たちの行く末を見せられているような気持ちになることでしょう。


    ■『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(2009年)


    あらすじ:女優業で成功しなかった妻が自分の再起を夫にかけてパリ行きをけしかけ、現状に不満を持っていた夫は妻の口車に乗せられてパリ行きを承諾すると、突如出世の話が舞い込む。さらには妻の妊娠が発覚し、うれしいニュースが続くものの、パリ行きに全てをかけていた妻は徐々に精神が不安定になり、意見の食い違いから修復不可能なまでに関係は悪くなっていく――。

    ケイト・ウィンスレットが演じる妻エイプリルは自分の夢を諦めることができず、絵に描いた餅を追い求め、息づいた小さな命や夫の出世話を喜べない「悪妻」に見えます。

    対するレオナルド・ディカプリオが演じるフランクはエイプリルの計画に賛成しつつも、最終的には地に足つけた生活を選び、過去の浮気も清算し、ヒステリーを起こす妻とも仲良く暮らしていきたいと望む愛しき男として描かれているのです。

    『タイタニック』であんなに情熱的に愛しあった2人が......という風に見えるのも味わい深いですが、この映画は女性によき母、よき妻を求める男性であればエイプリルに対して嫌悪感を抱き、女性ならエイプリルの決断を愚かと思いつつも、ある種の共感を抱くのではないでしょうか?

    結婚観や将来設計に大きな開きがあるカップルがこの映画を一緒に鑑賞し、感想を言い合ったら、大げんか程度では済まないかもしれません。


    ■『オールド・ボーイ』(パク・チャヌク版:2003年、スパイク・リー版:2014年)



    あらすじ:理由も不明なまま、窓すらない安ホテルの一室に監禁された男。彼が与えられるのは中華料理、そして部屋のテレビからは妻が殺され、その犯人が自分であるというニュースが流れていた。15年後(スパイク・リー版では20年後)、復讐を誓っていた彼は突然自由の身となり、真実を求めて動き出すが――。

    全ての出来事のきっかけとなる要素がアブノーマルです。ネタバレになるので触れませんが、子供を持つ親、特に子を持つ夫婦にとっては後味の悪い展開が繰り広げられます。

    日本の漫画が原作となっている映画ですが、パク・チャヌク版とスパイク・リー版ではところどころ異なる部分があり、それぞれ独自の解釈が加えられています。


    ■『アンチクライスト』(2009年)


    見ておくべきだけど二度は見ない名作映画12選」にも入っていた、ラース・フォン・トリアー監督のホラー作品。

    あらすじ:セックスに没頭するあまり子供が目を覚ましていることに気づかず、転落死させてしまった夫婦。妻は罪悪感に苛まれ心を病んでしまい、セラピストの夫は治療の一環として森の中にある山小屋に妻を連れていく。しかし、妻は回復せず、徐々に狂気に満ちていき――。

    驚くほどセックスシーンが多く、並大抵のポルノ映画よりも激しく生々しく、そして美しい映画としても知られます。ウィリアム・デフォーの腰とお尻の動きは芸術の域です。

    女性は子供がいても、ここまで激しく「とにかく抱いて! 今すぐ抱いて!」みたいになるの? と驚きます。夫も妻の性欲に多少げんなりしつつも、セックスに応じるのですが、「こうすれば機嫌が直るんだろう、ほら!」といった投げやり感まで伝わってきます。

    自分たちのせいで子供が事故死し、その悲しみを乗り越えることができずに心の治療をしているにも関わらず、その子供の気配があまり感じられないほどです。そして、最悪だけれどすがすがしい結末が待っています。

    本作を見て、良い雰囲気になるカップルはいないでしょうし、以前にも書きましたが、幼い子供がいるカップルならセックスレスになる可能性もあるかもしれません。


    ■『奇跡の海』(1996年)


    『アンチクライスト』のラース・フォン・トリアー監督が96年に撮った、元祖鬱映画とも言えそうな作品。

    あらすじ:純粋で信仰心の厚いベスは油田で働く夫がなかなか戻ってこないため、早く帰宅することを教会で祈るが、戻ってきた彼は工場の事故で重症を負い、回復しても下半身が不能という状態だった。ベスはヤンのケガは自分が神に祈ったせいだと自分を責め、ヤンはベスを愛する気持ちからベスに愛人を作らせ、行為の内容を聞き出すことで、自分と擬似セックスすることを望むが――

    ベスがもう少し利口だったら、ヤンがベスを解放できるほど冷静だったら、2人がもう少し理性と理屈でものを考えることができたなら、結末は違ったものになったでしょう。しかし、2人は極限の状態を最悪な形で突き進んでしまうほど深く深く愛し合っていました。

    男女で捉え方は異なるかもしれませんが、ドヨーンとした空気になることは避けられない作品でしょう。


    ■『ソドムの市』(1976年)、『ムカデ人間』シリーズ(2010年~)


    少し刺激がほしいと感じているカップルであれば、ホラー映画を見よう! と思うかもしれませんが、『ソドムの市』と『ムカデ人間』シリーズに手を出すのはやめておいたほうがいいかもしれません。

    いくら「絶対に見るのをやめておけ」といった、魅惑の言葉が並んでいても、です。



    理由は簡単。それは、スカトロ描写があるから。そういった趣味を持つカップルであれば別かもしれませんが、そうでない場合、一緒に鑑賞することはかなりハードです。


    ■『クリスティーナの好きなコト』(2002年)


    あらすじ:本気の恋なんてバカらしいとワン・ナイト・スタンドをエンジョイするクリスティーナ(28歳)は、本当は本気の恋がしたいのに素直になれない臆病者。そんな彼女が失恋したルームメイトを慰めるために行ったクラブで、運命の人ピーターに出会う――

    「女性の本音を下品なギャグ満載で描く~」といった紹介をされる本作ですが、その言葉通りまさに下品です。「男は本当はフェ⭕️なんて嫌い、クン⭕️を何時間でもしたいと思っている」といった夢を見て、ヨダレを垂らして大喜び。

    チ◯コがでかい、チ◯コがたくましいと陽気に歌ったり、チ◯コが目に刺さったり、チ◯コが喉に引っかかったり......と、ここまで下品な映画も珍しいです。

    クリスティーナを演じるのは下品なコメディが大得意のキャメロン・ディアス。彼女の下品コメディといえば『メリーに首ったけ』ですが、男性目線で男女をターゲットにした『メリー』と、女性目線で女性をターゲットにした『クリスティーナ』ではエゲツなさが違います

    他のテイストとは随分異なるこの作品を選んだのは、女の立場で考えた時に「女子校の真実」的な作品を男性と一緒に見たくないからです。

    完全に自分をさらけ出し、お互いにどんな姿を見ても幻滅しないレベルの関係であれば良いかもしれませんが、まだまだ付き合いたてのカップルが見るのは、遠慮したほうがいいかもしれません。

    (C)2014 Twentieth Century Fox


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    中川真知子

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