この時代の「常識」は、現代人の脳みそからすればギャグにしか見えない。
Rest in pixels
教科書の外の話①「産業革命」
2025/10/04(土) 17:30
18世紀後半〜19世紀前半イギリス、産業革命。
この時代の「常識」は、現代人の脳みそからすればギャグにしか見えない。
この時代の「常識」は、現代人の脳みそからすればギャグにしか見えない。
これまで僕が学んだことは、偉業と愚行はいつも同じテーブルで酒を飲んでいることだ。
歴史というものは、よくもまあ真面目な顔でバカなことを繰り返している。
その中でも産業革命というやつは、人類が「未来」に足を踏み入れた瞬間であり、アホの極みを記録した時代でもある。
蒸気機関が轟音をあげ、鉄と石炭の匂いが街を包み、人々は進歩という言葉に酔いしれる。
それも文字通り、酔っ払いながら。
◆前置き
人類が未来に足を踏み入れたのは、18世紀のイギリス。
機械は歌い煙突が唸り、綿糸はかつて倍の速さで紡がれ、鉄は倍の量で打ち出されるのでしょうl。
「人間は自分の腕より頼もしい力を手に入れた」と、歴史の本には書いてあった気がする。
だが、同じ時代の街角といえば、文字通りのくそクソ糞。
丁寧に言うと、泥と糞尿と馬の死体の匂いが充満していたという記録ばかり。
「工業都市」と呼ばれたマンチェスターも、僕からすれば糞で作った泥団子みたいなものだ。
舗装されていない道は雨が降れば膝までぬかるみ、晴れればクソの粉塵が舞う。
川は糞尿が発行し泡立つ汚水の色で、夏場は腐った牛骨と布くずが浮く。
ゴミと死体と、川というブラックボックス。
当然コレラやチフスが都市部で爆発的に流行し、命を落とす人間は後を絶たない。
だがしかし誰も「水質をどうにかしよう」とは思わなかった。
悪い空気が病気の原因だと信じ、街中がうんこの臭いで満たされていても誰も疑問を持たない。
だが人々は「自然が浄化してくれる」と信じ続けた。
「んなわけね~だろ」←そんなツッコミは、当時16のガキの脳みそでもできた。
当時はんなわけね~こたねーので、代わりに別方向へ進化した。
それが「ビールを飲もう」「ジンなら安全だ」という脳筋にも勝るまさかの方向である。
まさに知恵とは別のベクトルで進歩してしまった文明。
そんな中で人々は、エールを掲げながら言うのだろうな、「ここが未来の中心地だ」と。
たしかに産業革命は未来ではある、ただしめちゃくちゃ汚い未来ね。
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