平成29年3月11日
代 表 小 沢 一 郎


 あの忌まわしい日から6年の月日が経過しました。すべてが破壊され、すべてが流された日。自然の猛威の前にただただ驚愕し、苦しみ、深い悲しみに打ちひしがれた日々。

 本当に多くの方々の尊い命が失われました。愛する御家族を失い、大切な生活を奪われた人々を思うとき、「怒り」とも「悲しみ」ともつかない名状しがたい思いがこみ上げてきます。

 これまで国民が一丸となって復興に取り組んできた結果、道路や港、防波堤はその姿を取り戻しつつありますが、多くの方々の心にあいた大きな穴はいまだふさがっていないように思えます。

 しかし、我々は、犠牲となられた多くの方々のためにも、悲しみを乗り越え、完全復興を成し遂げなければなりません。被災地が被災地でなくなる日を一日も早く実現しなければならない。そのためにも、これまでのインフラの再建から「街のにぎわい再生」へと復興の軸足を移す必要があります。

 最近では、震災で大切な家族を失った子供たちが日々元気に生活を送る映像をよく目にします。本当にずいぶんと大きくなりました。彼らが心から笑顔で生活を送れるようになったとき、はじめて復興がなったといえると思います。

 その日を目指し、引き続き我が党も、全力で復興のために取り組んで参ります。