おはようございます、マクガイヤーです。
前回の放送「外来生物vsニッポン」は如何だったでしょうか?
外来生物とその問題について自分なりに紹介することができ、良い放送になったと思います。
急遽出演してもらった高澤くんにはまたどこかで出て貰うつもりです。
マクガイヤーチャンネルの今後の放送予定は以下のようになっております。
○2月17日(土)20時~
「Road to ぷ女子 in マクガイヤーチャンネル」
これまで、番組でもさまざまな機会でプロレス愛を披露してきた那瀬ひとみさんが産休前にお送りする特別企画。
那瀬さんも登場する漫画『Road to ぷ女子』の著者永野あかね先生もお呼びして、5分でわかるプロレスの歴史からぷ女子講座、ぷ女子からみた新日本とDDTプロレスリングの魅力まで、2時間たっぷりプロレスについて語っていただきます。
果たしてプロレス弱者のマクガイヤーはついていけるのか? 乞うご期待!
○3月10日(土)20時~
「映画界のメフィストフェレス川村元気と映画ドラえもん」
3/3より『映画ドラえもん』第38作である『のび太の宝島』が公開されます。
本作は『君の名は。』や『バケモノの子』などのプロデューサーとして知られると共に、『世界から猫が消えたなら』『四月になれば彼女は』などを書き、小説家としても活躍する川村元気が脚本を執筆した作品になります。
そこで、日本映画界の若き名プロデューサーにしてメフィストフェレスである川村元気と、映画ドラえもんの関係性について迫ってみたいと思います。
○3月24日(土)20時~
「最近のマクガイヤー 2018年3月号」
いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
詳細未定
○2月24日(土)19時~
「山田玲司とDr.マクガイヤーのマイナー生物大バトル:エロい生物編」in阿佐ヶ谷ロフト
一昨年、漫画家の山田玲司先生と行った「マイナー生物大バトル」がイベントになって帰ってきました!
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/81516
しかも今回のバトルは「エロい生物」縛り。
形がエロい、手触りがエロい、生殖方法がエロい……その他に、果たしてどんな話が飛び出すのか!?
ちなみに過去に行った「マイナー生物大バトル」の模様は↓
チケットは↓で購入できます!
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002249518P0050001P006001P0030001
○Facebookにてグループを作っています。
観覧をご希望の際はこちらに参加をお願いします。
https://www.facebook.com/groups/1719467311709301
(Facebookでの活動履歴が少ない場合は参加を認証しない場合があります)
○コミケで頒布した『大長編ドラえもん』解説本ですが、↓で通販しております。ご利用下さい。
https://yamadareiji.thebase.in/items/9429081
さて、今回のブロマガですが、前回のニコ生の補講の意味で、「外来生物を食べること」について書かせてください。
●コンテンツとしての「グリル厄介」
多くの家がそうだと思うのですが、我が家も日曜のゴールデンタイムは『鉄腕ダッシュ』を観ています。内容によっては『日曜もアメトーーク!』を観たい時もあるのですが、家族が許してくれません。里山生活、現地の食材を使った料理紹介、渚の再生、ビオトープ作成、無人島開拓……と、とにかくDIYとアウトドア精神に富んだ内容が幅広い世代の興味を惹くのです。
中でも、昨年から始まった「グリル厄介」のコーナーは刺激的です。
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全国にいる、日本本来の生き物を脅かす2000種以上の外来種
この、罪の無い命だが厄介なヤツを、人だけが持つ「料理」という力でおいしく頂ければ…
徐々に数は減っていき、日本本来の生き物が棲みやすい自然が戻ってくるのでは…
http://www.ntv.co.jp/dash/contents/grill/
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…というのが一応のコンセプトなのですが、川や沼や離島といったフィールドで、あの手この手で外来種を捕えようとする映像がアドレナリン全開です。
更に、水族館やショップでしかみたことのない生物たちが、見知った日本の風景にいることに興奮を覚えたりもします。これまで「グリル厄介」がターゲットとした生物はプレコ、カミツキガメ、タウナギ、タイワンスジオ、アフリカツメガエル、クララ、グリーンイグアナの7種なのですが、クララやグリーンイグアナは趣味として熱帯魚や爬虫類を飼う人なら一度はショップでみたことがある魚です。中でもプレコは、誰もが一度は飼ったことがaruメジャーな観賞魚です。
そんなプレコが、沖縄といえど、見知った日本の川で巨大に成長し、うようよと泳いでいる、そして川に入り、見事に育ったプレコを捕まえる、そしてそして銀座や六本木の和食やイタリアンの名店に持ち込み、手をかけて調理して食べる……まるで『モンハン』をリアルにやっているかのような興奮です。幅広い世代に訴求する『鉄腕DASH』としての特性はそのままで、更に「ハンティング」と「食」の魅力が両方とも高いレベルで詰まっている、ゴールデンタイムにぴったりの優れたコンテンツといえましょう。
外来生物の専門家として出演している静岡大学の加藤英明先生の魅力を『クレイジージャーニー』ほど引き出せていないのは残念ですが
●「ガチ勢」の批判殺到
しかし、そんなふうにプレコやイグアナを捕まえて食べるという番組内容が「議論」をよんだり「批判殺到」したりしているようです。
鉄腕ダッシュ「グリル厄介」沖縄の外来種プレコを食べたTOKIOにプレコガチ勢の批判殺到
https://matome.naver.jp/odai/2148992480400714601
イグアナを食べるのはかわいそう? 『鉄腕DASH』グリル厄介の内容が議論に
https://www.excite.co.jp/News/column_g/20180122/Sirabee_20161464810.html
外来生物であるプレコやイグアナを捕まえるという主旨に反対する人たちはさすがにいないのですが、観賞魚としてそれらを飼った経験があったり、将来飼いたいと考えている人たちのうち何割かは、「食べる」という行為に「かわいそう」とか「気分が悪い」とかいった感情を抱くようです。
自分はプレコもクララもイグアナも飼った経験があるのですが、彼らの気持ちは少しだけ分かります。特に、石垣島はグリーンイグアナにとって理想的な環境で、大量繁殖している海岸沿いの林はまさにグリーンイグアナの楽園でした。あの林で平和そうに暮らしているグリーンイグアナを捕まえ、食べてしまうわけです。グリーンイグアナの身になったら、『進撃の巨人』における人類のような話でしょう。
●プレコもナマズも現地の人は美味しく食べる
されどしかし、こうも思います。
プレコもイグアナも、原産地ではガンガン人間に食べられているわけですよ。
プレコはナマズの仲間ですが、プレコが棲む南米ではナマズのほとんどが食用魚として流通しています。
こんな感じで市場で売られているわけです(ちなみに、この画像をチャンネルで紹介した時、皆が売り子のおばさんの胸に注目したのにはびっくりしました)。
「ガンボ」と呼ばれるシチューにしたり、
こんな感じで焼いたりして食べるそうです。プレコの胴体は硬い骨や鱗に覆われているので、ちょうどロブスターを焼いたかのようになるそうです。
クララことウォーキングキャットフォッシュは東南アジアやインドが原産地になるのですが、特に東南アジアでは重要な水産資源になっています。
たいていのナマズは、泥抜きさえすれば淡白な白身魚になります。クララはかなりおいしい部類に入り、養殖までされています。
特にタイでは好まれており、焼くほかに、蒸したり、揚げたり、トム・ヤム・クンにしたりして食べられているのですが……
Youtubeにレシピ動画までアップされている人気っぷりです。
グリーンイグアナも、原産地である中南米では普通に食べられています。
特にメキシコはイグアナ料理がポピュラーで、スパイスと一緒にトマトやココナッツで煮込んだイグアナスープ、イグアナシチューなどが名物です。