おはようございます。マクガイヤーです。
4月になりました。なんか今月は忙しくて、全然余裕が無いです。
有給申請しておけば良かったなあ。
マクガイヤーチャンネルの今後の放送予定は以下のようになっております。
〇4月10日(日)19時~「最近のマクガイヤー 2022年4月号」
お題
・時事ネタ
その他、いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
〇4月24日(日)19時~「シン・ワクチンvsニッポン」
2016年末に放送したワクチン解説回「ニッポン対ワクチン」から約5年、新型コロナウイルスのパンデミックが世界を襲うと共に、mRNAワクチンが人類史上初めて実用化されました。他にもDNAワクチンやウイルスベクターワクチンといった新しいワクチンが続々と実用化されつつあり、人類はパンデミックによる絶滅を乗り越える科学技術を手に入れたといって良いでしょう。
3回目のワクチン接種も始まりました。HPVワクチン接種に行政がおよび腰だった数年前とはえらい違いです。一方で反ワクチン運動やワクチンやパンデミックそのものに対する陰謀論といった、古くて新しいムーブメントも盛り上がっています。また、先進国を優先するワクチン供給体制のままでは、近い将来に新型コロナウイルスの新しい変異株が途上国のどこかで永続的に生まれる可能性があることが示唆されています。人類はパンデミックを乗り越える科学技術を持ちながら、人類が人類であるが故にその技術を上手く使えないことで、パンデミックに苦しんでいるわけです。
そこで、改めてワクチンについて解説すると共に、最近のトピックを紹介するようなニコ生をお送りします。「ニッポン対ワクチン」の続編としてお楽しみ下さい。
ゲストとして編集者のしまさん(https://twitter.com/shimashima90pun)をお迎えしてお送り致致します。
〇5月16日(月)19時~「イケてるおじさんのイケてるMODEROID(仮)」
グッドスマイルカンパニーから展開されているプラスチックモデルシリーズ「MODEROID」が盛り上がっています。
コロナ禍や転売で買えないガンプラや、ひと昔前だったら商品化できなかった美少女プラモも盛り上がっているのですが、自分のようなアラフィフおじさんとしては、ゼオライマー、パトレイバー、グランゾート、レイアース……と、まるでスーパーロボット大戦のような商品ラインナップの「MODEROID」シリーズに注目せざるを得ません。ED-209やタックコムのような80年代映画のロボットや車両をプラモ化してくれるのも有難いです。
そこで、お友達の虹野ういろうさん(https://twitter.com/ Willow2nd)の持ち込み企画として、「MODEROID」の成り立ちから現在までを解説するようなニコ生をお送りします。
おっさんがプラモについてキャーキャー語る楽しい回になると思います。
〇5月23日(月)19時~「『シン・ウルトラマン』と庵野秀明、あるいは、そんなに人間が好きになったのか庵野秀明」
5月13日より映画『シン・ウルトラマン』が公開されます。特撮テレビドラマ『ウルトラマン』を現在の時代に置き換えつつ、『シン・ゴジラ』や『シン・仮面ライダー』と同じく、製作・脚本を務める庵野秀明が「シン」をつけて「リブート」する特撮映画作品です。『シン・ウルトラマン』の監督は樋口真嗣ですが、庵野秀明のあれやこれやが重要な役割を果たす作品になることは間違いないでしょう。
そこで、庵野秀明と『ウルトラマン』のこれまでについて振り返りつつ、『シン・ウルトラマン』について解説するような放送を行います。
ゲストとして舞台女優の桜木ゆいさん(https://twitter.com/sakuramauyoru)をお迎えしてお送り致します。
〇藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄の作品評論・解説本の通販をしています
当ブロマガの連載をまとめた藤子不二雄Ⓐ作品評論・解説本『本当はFより面白い藤子不二雄Ⓐの話~~童貞と変身と文学青年~~』の通販をしております。
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また、売り切れになっていた『大長編ドラえもん』解説本『大長編ドラえもん徹底解説〜科学と冒険小説と創世記からよむ藤子・F・不二雄〜』ですが、この度電子書籍としてpdfファイルを販売することになりました。
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合わせてお楽しみ下さい。
さて、本日のブロマガですが、引き続きキャプテン・ジャパンの妄想話について書かせて下さい。
●果たし得ていない約束―私の中の七十七年 その1
コウイチが最後にモリタに会ったのは約1年前、オリンピックの開催直前、<疑似超人血清>による<計画>が順調に進み、コウイチの手を離れつつある時でした。
コウイチは珍しく花屋で花束を買いました。オリンピックのボランティア――大手企業が半ば強制的に人員を派遣する、それも自社の社員だと時給が高すぎるので、派遣会社に業務委託することでオリンピックに協力する「ボランティア」――として働いていたモリタでしたが、語学力を買われて通訳兼選手の案内係として抜擢され、選手村近くの事務所に詰めていることは調査済みでした。いよいよ開催されるオリンピックの準備の仕事に忙殺されていることも知っており、手早く済ませるつもりでした。
最初は偶然を装ってモリタに会い、花を渡し、食事に誘うつもりでした。キャプテン・ジャパンとして活動を始めて数年、様々なミッションをこなし、それなりに修羅場を踏んだつもりでしたが、ここまで緊張するミッションは初めてでした。
モリタが事務所から出てくる姿がみえ、近づこうと足を速めた時です。コウイチは気づきました。事務所から出てきたのは、仲の良さそうなカップルでした。モリタと、コウイチも知っている派遣社員でした。ただの職場の友達ではありません。事務所から数メートル離れると、二人は手を繋ぎ、目を見合わせて微笑んだのですから。
コウイチは咄嗟の判断で、花束をビルとビルの間に棄てました。二人はコウイチに気づき、急に手を放します。お久しぶりです――と誤魔化すように話しかけてきたのは、モリタの方でした。
たまたま近くを通りかかってさ、へぇそうなんですね――と、お互いに上辺のみであることに気づいている世間話のようなやりとりをした後、コウイチは堪らず、キミたちが付き合っていたとは知らなかったよ、と茶化すように口にしました。コウイチさんが辞めたすぐ後からですよ、と笑顔で口にするモリタ。笑顔で頷くモリタの恋人。
コウイチは笑顔でその場を去りました。もし自分が派遣社員を辞めてなかったら、もし自分がキャプテン・ジャパンでなかったら、モリタと手を繋いでいたのは自分だったのか、と考えながら。そしてモリタと恋人は、ビルとビルの間に棄てられている花束に気づくことなく、同棲しているアパートに帰るのでした。コウイチは自分の秘めたる思いを、ビルとビルの間に棄てたのでした。
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