今日は珍しく(?)、麻雀のお話。
とは言っても、戦術的なお話は苦手なので、先日先輩から聞いた、(一部の人には)面白い(かもしれない)お話です。
興味ない人にっとっては全くと言っていいほど面白くないので、「初めて会った人に14万円恵んでやったぜ!」みたいな記事を楽しみにしていた人はすみません。
あらかじめご了承くださいね~
皆様は「積み場」というものをご存じですよね。
積み符
連荘や流局などによって積み棒(場棒)が存在する場合、積み棒1本につき和了時の得点が300点加算される(ツモ和了の場合は各自の支払いが100点ずつ増える)。これを積み符という。
~Wikipediaより引用~
普段「積み場」や「本場」は使いますが、「積み符」という言葉は使った事ありませんでしたね~
いきなり勉強になりました。
さてこの積み場ですが、四神降臨ルールでもそうですが、多くのプロ団体や、巷間のルールで一番多く採用されているのが「1本場300点」だと思います。
この300点ですが、「そういうものだ」と教えられてきた人が多いと思いますが、「なんで300点なんやろか」と思った人はいないでしょうか。
僕も疑問に思った事はありましたね。
ある時そんな話をしていると、とある大先輩にこんな話を聞きました。
「積み場ってのは、ノーテン罰符を払った人が、次の局に取り返したいがために生まれたルールなんだよ」
(あくまでも一説なので、麻雀界の歩く辞書『タカペディア』に確認中)
「ほほう、なるほど」と聞いていたのですが、皆様の中にも
「ん?点数合わなくね?」
と思った方もいらっしゃるとは思います。
そう、1本場300点に対して、ノーテン罰符が一般的には場3000点、10倍も違いますね。
これでは積み場でノーテン罰分を取り返す事は不可能なはず…
麻雀のルールや歴史で疑問になる事があれば、必ず訪れるサイトがあります。
有名なので、ご存じの方も多いとは思いますが、『麻雀祭都』というサイトです。
管理人は「浅見了」さんという方です。(一昨年亡くなられたそうです)
ご覧いただければ分かると思いますが、とりあえず情報量が多い!
麻雀の歴史から、用語説明、ルールQ&A、などなど。
全部読むだけで丸一日かかるかもしれませんね。
今回もここで色々調べる事になりました。
さて、まずこの話を始めるには、リーチ棒のお話が必要になります。
「ちょっとまて、リーチ棒は関係なくね?」
ってひとはまあ落ち着いて下さい。
そもそも麻雀にはリーチという役そのものが存在しませんでした。
昔の中国マージャンには「第一打目テンパイ宣言役」(今でいうところのダブルリーチ)はあったのですが、「途中リーチ」が採用されたのは昭和5~6年頃で、実際に流行り出したのは戦後の昭和22~23年頃という事です。
リーチ役導入当初は不要だったリーチ棒ですが、「ただで1ハン付くなんてけしからん」ということで必要になりました。(私の想像ですが、たぶんそんな感じでしょうw)
当時のドラや場ゾロがない(あるいは普及し始めたばかり)の点数の相場に合わせてリーチ棒は100点だったそうな。
すると今度は、
「誰かがリーチをする」
↓
「全員ベタオリ」
↓
「リーチ者だけリーチ棒分損する」
事がたびたび起きて
「テンパイ者が損するのはけしからん」
ということでノーテン罰符場300点が採用されました。(これも想像ですが、たぶんこんな理由)
すると今度は一人ノーテンの辛酸をなめた人が
「ぐぬぬ、今回は苦渋の選択で300点くれてやろう。ただ、次のアガリで取り返せるようにしてくれよ~」
という事で同点の積み場300ルールが採用された、という説ですね。
さて、ここまで書いたところで、『タカペディア』から返信がありました。
「高見沢携帯です。
ノーテン罰符ではなく、連荘(1.5倍)で取られた分を取り返したいから。
親の立場からは、連荘(連続アガリ)をしてるんだから、おまけがほしい。
昭和のはじめにも同じような懸賞法があったが、国内で行われたという記述はない。
年間順位戦(1974年~)は1本場1500点。
最低のアガリが240点の時代に1本場300点だったから。」
むむむ、こちらの説も正しそうだし、結局どちらが由来か分からん!
まあ、どちらもあったかもしれないし…
という事で、ダラダラ書いた割には、結論
「諸説あります」
くっ、我ながらgdgdっぷり全開…
まあ、どちらにせよ、麻雀ルールのインフレによって、リーチ棒が100点から1000点に、ノーテン罰符が場300から場3000に変化したのなら、「1本場3000」になるはずじゃね?
ってことが言いたいわけですね。(迷走)
ただ、先ほどの高見沢さんの「最低アガリ点に応じた積み符」と考えると、なるほど現在2番目に多く採用されているであろう、1本場1500点が妥当とも思えますが。
ただ、年間順位戦ルールは裏ドラや赤がないルールなので、現行の主流ルールでは、やはり1本場3000点がいいのかなあ、なんてね。
とはいっても、いきなり「うちは1本場3000点です、キリッ!」なんて言われたらビビりますけどねw
麻雀のルールの変遷や歴史について調べるのも面白いものですよ。
みなさまも色々とチェックしてみると案外ハマるかもしれませんよ。
そして、どこをどう調べても分からない時は、『タカペディア』こと高見沢治幸プロに聞くと、すぐに懇切丁寧に教えてくれますよ。
ただ、うっかり宴席で軽い気持ちで聞いてしまったら、1件に付き2時間くらいありがたいお話を頂けるので、ご注意をw