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2/15(水)11:00よりニコニコ生放送およびFRESH!の「麻雀スリアロチャンネル」にて放送された、The All Star League 第5節の様子をお届けします。
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
現在の成績はこちら↓
【1回戦:暴れん坊SHOW軍、17戦目の初トップ!】
現在最下位の暴れん坊SHOW軍。なんとここまでトップなし。
その状況を打開したのは、やはりこの男だった。
最狂のサムライ、平賀聡彦。
開局で三原から3sを打ち取り、8000で先制すると、続く東2局ではダマテンで近藤から8000。
この2発で有利な状況を作ると、危なげないゲーム回しで、13戦目にして初のトップをチームにもたらした。
【2回戦:壮年の試行錯誤】
孔子の教えとして有名なのは「不惑」の40歳。
では、30歳はというと、「壮年」。すなわち、働き盛りであり、最も脂が乗った時期ということだろう。
今を代表するノリに乗った30代の選手が集結した2回戦。
根底にある考え方は似ているものの、その表現方法は四人四色。頭1つ抜け出そうとする試行錯誤が見えた。
まずは園田。
東1局で自風の北をポンすると、3巡目には早くもこのテンパイ。
次巡に石橋から4pが打たれるも、園田はなんとこれを見逃がす。
巡目が早いこともあり、ピンズのホンイツを狙いながら、3900となる1pだけアガる算段だ。
すると、石井からリーチが入るも、直後に1pツモ。
見事、最高打点に仕上げてみせた。
このアガリで優位に立った園田は、その後も堅実に点数を積み上げていくが、そこに仲林が食らいつく。
自分で8m9mを切っているところにドラの7mを引くと、なんと直後に2pポン。
食い延ばしも含め、絶対にドラを使い切る仕掛けに打って出る。
すると、想定通り6mからの食い延ばしに成功し、1000・2000。
仲林が園田に迫った。
こういった柔軟な仕掛けも仲林の持ち味だが、仲林といえばなんといっても勝負所での強烈な押しだろう。
続く南2局では、石橋のリーチを受けてこの形。
石橋のリーチは8mの後に離れて6m切りリーチであり、7mも3mも切りづらい。
かといって、石橋は南家であるため、生牌のダブ南も打ちにくく、いったん現物の2sをトイツ落としするのが無難な選択。
一方、仲林は一発で7mを切っていった。
すると、次巡にツモ4mでこの形。
やはりダブ南は切りにくいが、仲林の選択は打南。
最高打点を目指せる選択というのは元より、園田との点差と待ちの薄さを考えると、リーチ棒も出したくないなど、ダマテンでアガれることのメリットが大きいと踏んだ。
すると、目論見通りのテンパイですぐに4000オール。
結果的には2sから切っていてもリーチで4000オールになっていたが、最高打点を見ながらのダマテン4000オールとしたことに、仲林の強さを見る。
仲林のトップで、Ogawa no owariがついに6節時点での途中敗退ラインを脱出した。
【3回戦:8sを小脇に抱えた渋川の意地】
チームとしての順位を若干下げて迎えた3回戦、渋川が絶妙な選択を見せる。
南1局のオヤで、東をポンして切るところ。
中をポンしての5800も魅力的だが、渋川はここから打7sでホンイツへ向かう。
すると、ここから渋川らしさが炸裂する。
7sに続けての8s打ちが手順だが、渋川は生牌の南も發もツモ切って8sを残す。
「ホンイツをぼかすために、8sを引っ張る」という意思表示である。
危険度で言えば、8sという時限爆弾を小脇に抱えて走っているようなものであり、一刻も早くどこかに投げてしまいたい。また、自分の手牌という観点でも、ロスが生まれてしまう。
しかし、プレッシャーに耐え切れず、この爆弾を早々に投げてしまうと、こちらの作戦が丸裸になってしまう。
これは、作戦遂行に向けた渋川の意地だ。
そして、中を引いてようやく打8sとすると、ツモ4p打2pでテンパイ。すぐにトップ目のたろうから3pで12000をアガり切ってしまった。
渋川がホンイツ確定の捨て牌なら、たろうはおそらく3pを打っていない。
我慢比べに勝利した渋川。その意地がアガらせたマンガンだった。
すると、南3局では、南をポンしてあっという間のテンパイ。
待ちも、ドラ表示牌の7pをトイツ落とししての9p・3pという絶好の待ち。
ここに、打点を追ってカン8p受けに形を決めた須田が9pを打ち、渋川がアガってオーラスへ。
オーラスでは、新津の追い上げがあったものの、紙一重で渋川が逃げ切った。
【4回戦:坂本、A級ツモ切りリーチで6000オール】
思うに、麻雀におけるツモ切りリーチは、極端な手牌になることが多い。
多くのツモ切りリーチは、愚形ドラなしかドラ1程度で、「手替わり待ちだったが、相手が追いついてきたためリーチで押さえつける」というものだ。
そういったツモ切りリーチをB級ツモ切りリーチとすると、「高打点で待ちも良いのだが、相手が追いついてきたためリーチで押さえつける」というリーチがA級ツモ切りリーチである。
さて、坂本のテンパイ打牌5mを水口がチーした次巡、ツモ切りリーチに出た坂本のリーチはいずれか。
A級のほうで、6000オール。
この一撃で、坂本がトップを決めた。
5節終了時の成績はこちら↑。
次節終了時に下位4チームが敗退となるため、この時点で気になるのは、成績上位チームよりも下位チーム。
昨年数々のタイトル戦で大活躍の多井率いる麻雀エンジョイ勢が、まさかの敗退圏内。次節は、敗退回避争いに注目だ。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
第6節は、3/1(水)11:00よりニコニコ生放送およびFRESH!の「麻雀スリアロチャンネル」にて放送予定!
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