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新Aリーガー下石のどっきり大成功!小川渾身の緑一色フリテン受け! The All Star League 2018 第3節観戦記
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新Aリーガー下石のどっきり大成功!小川渾身の緑一色フリテン受け! The All Star League 2018 第3節観戦記

2018-02-13 09:00
    2/7(水)11:00よりニコニコ生放送およびFRESH!の「麻雀スリアロチャンネル」にて放送された、The All Star League 2018 第3節の様子をお届けします。



    レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
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    【1回戦:新Aリーガー下石の他家をピタリと止めるどっきり仕掛け】

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    好調「カテナチオ」の渋川が、今回もマンガンツモで先制すると、危なげなく逃げ切りトップを決めた。この男に先制させてしまうと本当に厄介である。

    渋川トップの陰で、プロ協会の新Aリーガー下石のすごい仕掛けが炸裂した。
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    下石は、ここで8pをポンして打8m。
    9mを切っているこの8mは、必ず手牌に関係している。
    では、どんな形が想像できるだろう。
    最も想像しやすいのは、668mからの8m切りだろうか。
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    しかし、この6mツモ切りでその線が消滅する。
    と同時に、6mが3枚見えたため、6mを使った5678mも薄くなった。
    そして、そもそも468mからの打8mは、ドラ受けをなくす打8mであるため、考えにくい。

    とすると、9mがフリテンながら778mか7778mで残していた形をイメージせざるを得ず、他家は高打点である下石の仕掛けに対応するしかない。
    下石は、相手が抱いたこのイメージを武器に、どっきりを仕掛けにいく。
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    すでに1枚切っている3sを手出しした後、アンパイ候補の東・西を残し、打3mとした。
    これはうまい。
    この手牌では、もうどうせテンパイできない。
    それなら、自身の失点が少なくなるように、高打点のイメージを武器に、相手をオろしてしまおうというのである。
    他家から、下石の手牌はこう見えている。
    ・7mがトイツ以上
    ・2枚目の3s手出しから、ソウズの中頃で1メンツかターツ
    ・この3m手出しから、マンズの下で1メンツかターツ
    がほぼ確定であるため、マンガン程度のテンパイ濃厚だ。

    こう見えてしまうと、形が整っていた朝倉も江崎もイーシャンテンからでは押し返せず、オリを選択。
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    すると、全員がオリたことを確認した下石が、最終手番で3枚切れの東を切ってようやくネタばらし。
    結果、アガれなさそうな手牌で全員ノーテンに持ち込み、失点をゼロで抑えた。
    どっきり大成功である。

    オーラス
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    朝倉がこの500・1000をツモって2着を確定させた陰で、下石が700点差の3着で凌ぎ切る。
    私には、あの全員ノーテンが導いたラス回避に見えた。


    【2回戦:吉田対決を基成が制す】

    今回のオールスターリーグに出場する2名の吉田。光太と基成が激突。
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    思い切りよく5巡目に地獄単騎のリーチに踏み切った基成がこのハネマンツモで制し、チームトータルもプラスを3桁に乗せた。
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    【3回戦:冨本の巧みな5p残し】

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    テンパイ料でじりじり加点してきた冨本が、大平のオヤリーチに対して3面張の2000点で押し切り、持ち点を3万点に乗せて南場を迎える。
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    ダブ南をポンしてイーシャンテンになった冨本は、ホンイツの色であるドラ1sを先切りし、全く関係のない5pを残した。
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    そして、東を引いて打5pテンパイ。
    これは、ホンイツには全く見えない。
    非常に巧みな5p残しといえるだろう。
    冨本「ホンイツに見えにくくなる効果も期待したが、3pポンした上家の大平にポンされる可能性も考慮して5pを引っ張った」
    なるほど。守備的にも優れた5p残しだったわけである。
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    結果、ピンズ一色手の大平が不要な7sを打ち、冨本の12000が炸裂。
    冨本の巧みな技が光った。


    【4回戦:小川、緑一色で渾身のフリテン受け】

    女流3人が相手という卓組となった小川。
    その女流3名からの3軒リーチ「ハーレムリーチ」を受けて、悶絶の表情。
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    しかし、なぜかちょっとうれしそうだ。

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    ここを制したのは安達。
    一発ツモで、ここまで続いた守備的な水面下の戦いから一歩抜け出す。

    安達を追いかける小川、南場のオヤ番での配牌がこちら。
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    ソウズのホンイツがメインだが、いったんオタ風の西を切ってホンイツ臭を消す。
    少しざわざわし始めたのは3巡目。
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    おっ?・・これは。
    お気づきだろうか?
    中国4千年の大地が育んだエコの象徴のような緑多き役満、「緑一色」のターツが足りているのである。
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    小川はここから發、6sとポンしてイーシャンテンまでこぎつけた。
    小川「1sも5sも鳴かないつもりだった」
    確かに、發ホンイツの5800を捨てるほど、この緑一色には高すぎるリターンがある。
    そして、ついに・・・
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    手牌が緑に染まり切った。
    3s待ちの48000テンパイである。
    しかし、ヤマに1枚残っていた3sは脇に流れ、すぐに空テンになってしまう。
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    そこで訪れた手替わりのチャンス。
    5sをツモ切っているため、打8sの2s5sはフリテン。
    見た目枚数では打2sの3s4s待ちが良さそうなのだが、そちらを選んでしまうとヤマには1枚も残っていない。
    とはいえ、やはり2sを切らざるを得ないだろう。
    と思われたのだが、長考した小川の結論は打8s!!
    なんと、ヤマに唯一残っている2s待ちに受けたのである。

    小川は言う。
    「2sの方がヤマにいそうだと思った」
    これはかっこよすぎる。
    確かに3者がオリているため、純粋にヤマに残っているかどうかで選択できる。
    とはいえ、見た目枚数で多い方を嫌って、フリテンに受けられるものだろうか。
    ここに、守備型雀士・小川の「読みにかける意地」を見た。
    正解を選んだ小川が最終手番で力を込めてツモる。
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    しかし、無情にも2sではなく、緑一色テンパイは流局1人テンパイでの1000オールとなった。

    チャンスの後にはピンチあり。
    オーラス、足木が白を仕掛けてホンイツテンパイ。
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    これに対し、トップを狙い、タンヤオチートイツのイーシャンテンとなっていた小川が力を込めてツモる。
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    その牌は・・・

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    なんと足木のアタリ牌4p!

    この瞬間、控室の敵チームが大盛り上がり。
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    よく見ると、同じチームの浅見も大笑いしてしまっている。
    イジられキャラ小川の真骨頂だ。

    小川はこの4pをツモ切り、ラスまで落ちてしまった。
    しかし、タダでは転ばない小川。
    右見て
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    左見て
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    場を一瞥すると、頭を抱えた。
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    これは、頭を抱えると同卓者に慰めてもらえるという、ハーレム卓ならではの高等技術!(※お店でやると鬱陶しいのでやめましょうw)
    場況読みに長けた小川ならではの高等技術に、「オールスターリーグに小川あり」を印象付けた。

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    第3節の放送卓でトップを取った2チームが、トータルでワンツーとなっている。

    第4節は、2/14(水)11:00よりニコニコ生放送およびFRESH!の「麻雀スリアロチャンネル」にて放送予定!

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