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標題=さよなら、マイケル・ジャクソン
掲載媒体=デメ研ブログ
執筆日=2009/06/30
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 大昔、マーク・ボランが死んだ時、僕は「マーク・ボランが壊れた」と書いた。グラマラスなからくり人形が壊れた感じがした。マイケルは、溶解したという感じか。スリラーのPVは、世界とはまさにこれがリアル、と思えて、何度も何度も見た。

 スリラーというのは、あれはたぶん、ウエストサイドストーリーのカバーだと思う。

 ジョージ・チャキリスの歌と踊りは衝撃的で、中学生の僕は新宿の映画館に何度も見に行った。同級生の脇屋くんは、20回も見に行ったと言っていた。そして、ウエストサイドストーリーも、シェークスピアのロミオとジュリエットのカバーだったのである。

 それは、ドラゴンボールが西遊記のカバーであると同じこと。カバーだけど原作を突き抜けてしまったところが、マイケル・ジャクソンは鳥山明なのである。

 原作を超えられないカバーが多すぎる昨今だが、そんなのはカラオケに過ぎんよ。さよならマイケル。君は君の役割を充分、果たし終えた。今度こそ、ゆっくりお休みください。

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マイケル・ジョセフ・ジャクソン(Michael Joseph Jackson、1958年8月29日 - 2009年6月25日)は、アメリカ合衆国のレコーディングアーティスト、エンターテイナー、実業家。
「ポップ・ロック・ソウルの真の王者(the true king of pop rock and soul)」、または「ポップ界の王(King of Pop)と称される。ギネス・ワールド・レコーズでは「人類史上最も成功したエンターテイナー」として認定されている。