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※無料記事【ミカド店長イケダミノロックの業務日誌】ポラックス戦記(その1)

2019-07-10 12:00

     ども! イケダミノロックです!

     ここ一ヶ月、韓国のゲームメーカー「ドーヤン」製によるシューティングゲーム『ポラックス』が高田馬場ゲーセンミカドで盛り上がっている。何故このゲームがこんなに盛り上がってしまったのか? 稼働のきっかけから順を追って記しておく。

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    ■5月某日
     「春のシューティング祭り」の最中、故障(※)した『怒首領蜂大往生ブラックレーベル』の基板が修理先から返却・発送したとの連絡が入る。

    (※)『怒首領蜂大往生ブラックレーベル』はデータをバックアップしている電池が切れてしまうとゲームが起動しなくなる仕様の基板であり、似たような構造のカプコンのCPS2基板のように通電・稼働し続けていれば大丈夫というわけでない。意図的かどうかは判断できないが、起動回数、起動時間が予め決まってしまっている特殊構造のようだ。つまり、電池切れするたびに定期修理が必要なのだが、2019年現在メーカー修理対応は終了してしまっている。なので今回は、技術のある有志の噂を聞きつけ修理をお願いさせてもらった次第。

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    ■翌日
     集荷の荷物は、関東圏内であれば概ね発送した次の日に届くもの。しかしこの日『怒首領蜂大往生ブラックレーベル』の基板は店に届かず、朝から稼働準備のため空けて用意していた筐体に急遽、別のゲーム基板を稼働する必要があった。

     高田馬場ミカドの事務所設置の棚には「比較的よく使うが、常時稼働するまでもない格闘ゲームタイトル」が常備され、他にはジャンル問わず「故障や基板入れ替え時にアウトされたタイトルの一時保管場所」として機能している。とりあえず一日だけだし、何か「縦画面」のゲーム基板はないか? 手に取り確認してみると……。

    「『ガンダムEXレビュー』か、ダメだ横だ」
    「『ドラグーンマイト』、これも横だ」
    「『ときメモぱずるだま』、また横」
    「これは……げっ、『ゴジラ(※)』!? いらねー!」

    (※)存在自体を忘れていたゲームだったのだが、これをキッカケに6月にゴジラ大会が開催された。


     次の瞬間だった――

     「ん、なんだこれ? サイドアー…いや、『ポラックス』!? やらねー! つまんねー! …でも、まぁ1日だけだし、これでいいや」

     かくして高田馬場ゲーセンミカドに『ポラックス』が稼働し始める。すぐに差し替えるのだから告知もするわけなかった。

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    (続く)
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