ども! 店長のイケダっす! 今日はとある中古業者さんと商談してきました。
内容は「ランブルプラザを引き継いだ際に、店にある『クレナフレックス』を3台を売って欲しい」 とのこと。
『クレナフレックス』というのはバンダイナムコ製のプライズ機。無改造でWINホールの位置やステーション内の台座などを自由にセットできるという、近年のクレーンゲームコーナーの主力機だ。そのため、中古市場でも人気で出物が少なく、価格は高値で安定しているという。
相談を受けた中古業者から俺は計11台ものアストロ筐体とブラスト筐体を買い付けていたのだが、「その金額を相殺しても20万円くらい余剰が出ます」とのことだった。 話は悪くないが『クレナフレックス』3台分のスペースを埋める筐体を今すぐにはとても用意できない。
そこで俺は「余剰の20万円で『UFOキャッチャー7』を3台探してくれ! それなら受ける!」 という条件を提示した。
『UFOキャッチャー7』はセガの名機『NEW UFOキャッチャー』の正当後継機で、こちらも大ヒット機種だ。『クレナフレックス』ほどではないが、扱いやすいことから現在でも現役で稼働させているお店も多い。ただ、最新機種ではないとはいえ、余剰の20万円で中古を3台集めるのは市場価格を見れば無茶な注文だ(笑) 。
当然ながら「……あんた無茶言うな(汗)」と、中古業者からも難色を示される。
でも、無茶じゃないんだなぁ、これが!
今の相場から中古の『UFOキャッチャー7』を20万円で3台も集めるのは“普通に考えたら”不可能だ。
そこで俺は「店舗オリジナル『UFOキャッチャー7』」の中古に目につけた。
「ラウンドワン」「アーバンスクエア」といった広域オペレーターがプライズ機を大量発注する際は、店舗オリジナルのボディカラーや装飾を施す場合がある。こうした店舗オリジナルの中古機が出てくることはあまりないが、出てくりゃ安い。なぜならば、店舗名がガッツリと入ってしまっているし、基本的にその店舗でしか使用できないから(笑)。通常カラーと異なることからコーナーの美観を損なうため、敬遠される傾向がある。
▲店舗オリジナルの『UFOキャッチャー7』。みんなも一度は見たことあるでしょ?
うまくいけば池袋ミカドでの台数は変わらないし、支払いもなくなるし、こっちとしては願ったりかなったり。うちは美観を気にするようなスカした店じゃない(笑)。『クレナフレックス』の仕様は捨てがたいが、所詮はプライズマシンだ、人力でなんとかしてやる。
「店舗オリジナルのやつ探して!」
するど、ほどなくして中古業者から連絡が来た。
「ありました! 某店仕様の2台と『ムシキング』仕様の1台です。これなら出せます!」
よっしゃー!! やったぜ!!
中小企業のゲームセンターはこういった貧乏くさ……いや、企業努力でコストカットを実践し、生きていけるのだ!
さあ、明日はなにしようかなぁ。