■二十世紀の残滓である「共産主義」は、歴史的な役割はすでに終了したにも関わらず、日本では本質を曖昧にして、国政選挙に於いて野党統一候補として政権奪取を目指しています。


『獄中十八年:徳田球一・志賀義雄』は、敵の敵は「味方」の論理で、日本と戦ったマッカーサー連合国最高司令官が、「自由と民主主義」に相反する「共産主義者」を解放し、GHQ占領下初頭に占領政策の「手駒」とし、都合よく使われていた蜜月期に、出版された貴重な資料本です。


その執筆者は、初代 日本共産党徳田球一書記長(在任期間 1945年12月3日~1953年10月14日)と志賀義雄が記した著書ですが、ほとんどの図書館に所蔵されていません。

共産党の創業者の一人でもある徳田球一が、自ら語った共産党の発足に至る実態を知ることが、産経新聞やオピニオン誌を手にして情報を得ている保守国民には、必読の書なのです。


これから一年間に亘って『獄中十八年:徳田球一・志賀義雄』の徳田球一の執筆部分を『水間条項・国益最前線』動画の会員に毎月2~3項目を公開することにしました。


日本人は、なんとなく共産党を支持している国民がおりますが、同書には、《第一回の大会は1922年7月15日、東京澁谷のある家の二階でひらいた。このときはごく簡単な規約と、黨の当面の仕事をきめた。ついで同年11月、石神井のある料亭に会合して綱領の審議を行った。その結果、綱領の第一は天皇制の廃止、……》と、記述しており、その基本姿勢は現在も変わっていないのです。


目的の第一を「天皇制の廃止」を基本にしている共産党と統一候補を認める「民進党」も、国政を担える政党ではないのです。


現在、さまざまな情報が錯綜してますが、押さえるべき基本をしっかり資料本で押さえれば、書店に氾濫している「評論本」などゴミ箱行きなのです。


それでは、『獄中十八年:徳田球一・志賀義雄』を熟読してください。


平成28年11月1日


近現代史研究家・水間政憲