「いたたた……派手に突っ込んだのはいいけど、みんな無事か?」


ダイスケがそう言って身体を起こす。


思い思いに立ち上がった彼らの目に、とんでもない風景が飛び込んできた。


見渡すかぎりの闇の中に、所々で光り輝く星々。


先程まで嫌でも耳に流れ込んできた戦いの喧騒も聞こえてこない。


たとえるならばプラネタリウムのように、静寂な世界が広がっていた。


「ここが魔王城……というより、宇宙……ですか?」


 カインが戦々恐々とした面持ちで、誰ともなく問いかけた。


 その言葉を聞いたマコトは瞳を輝かせて叫ぶ。


「すげー! ケンタ、俺達宇宙空間にいるぞ! 宇宙ヤバイ! ひゃっほー!」


「この俺がとうとう宇宙に降臨するなんてな! 夢のようだぜ! うおおおお! 銀河のパワーが俺に宿る! 銀河メン!」


宇宙好きなマコトとケンタは興奮している様子だ。


ナオキといえばこの超展開についていけないのか、はたまた流れに身を任