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相手を受け入れるマインドフルに話を聞く 後編【マインドフルネスにいまを生きる】
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相手を受け入れるマインドフルに話を聞く 後編【マインドフルネスにいまを生きる】

2016-07-31 13:00
    相手の発言を聞いたときに自分の中に立ち上がるものを受け止めつつ、相手をそのままに受け取る。対人関係だけでなく、それがどんなものであれ、なんであれ、あるがままを受け止めることは、マインドフルネスの基本です。なにか現象が起きると、心や考えがそれに反応します。物事はシンプルに、ただそれだけなのですが、自分の考えが事実だと思い込み、良い/悪いという価値観にとらわれたときに物事がややこしくなるわけです。

    相手の話を聞くときも同じで、例えば上司が「〇〇を明日までに仕上げてほしい」とあなたに伝えたとします。

    現象は「上司が〇〇を明日までに仕上げてほしいと言った」なのですが、その上司の言葉を聞いたときに、「そんなのむり!」「時間がない!」「一方的だ!」などの考えがわき起こってきます。そうすると、現象がねじ曲げられて「自分勝手な上司が、無理難題を押し付けた」というような認識になったりします。

    では、マインドフルにこれを受け止めるとどうなるかというと

    「〇〇を明日までに仕上げてほしい」と上司が言うのを聞いた→

    「そんなの無理」「一方的すぎる」などの考えが浮かんできたぞ→

    イライラや怒りの感情があるな→

    相談しながら物事を進めたいし、休息もとりたい......

    というように、自分に起きていることを認識するプロセスになります。

    「自分勝手で無理難題を押し付けた」上司は自分の思考が作り上げたものでしかありません。そんな上司を勝手に作り上げて、あんな上司は間違っている! と憤慨してストレスをためていくわけです。実存するのは「〇〇を明日までに仕上げてほしいと言った」上司です。そして、その言葉に自分の心や思考が反応したにすぎません。

    あるがまま、そのままを見ていくと、人間関係のストレスは、他の誰かのせいではなく、自分自身が生み出していることに気づきます。人との付き合いは、マインドフルネスを深めるとてもいい練習になります。

    今日の1枚:

    久しぶりに花火をしました。やっぱり最後は線香花火。最後まで燃え尽きる場合もあれば、途中で落ちてしまう場合もあります。線香花火の良さってそこにあると思います。最後まで必ず燃え尽きる線香花火、なんておもしろくないですよね。

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