落語の「枕」のようにタイムリーな話題から
初対面だと話題に困り、つい話題にしがちなのが「お天気」です。ゲリラ豪雨のあとすぐに会った場合ならタイムリーですが、「私、話題に困っているんですけど......。」とも受け取られがち。そうすると、相手も話さなくてもいいかなと感じてしまうものです。そこで、最初の話題として参考にしたいのが、「落語」です。
なかでも古典落語は、当たり前ですが時代が違います。ただ時代が違っても、人間考えることがあまり変わらないようで、現代ならば、こんなイメージですよという本題がわかりやすいように話してくれる導入部分、いわゆる「枕」のような話題のふり方をするのです。
たとえば、相手が食品関係の場合、「先日、日本初上陸のアイスを食べに行ったんですよ。涼めると思ったら、結局2時間も並んだので、かなり暑かったです」と、水を向けると、先方もお気に入りを話しやすくなります。ファッションなら、「着ていらっしゃるのは、いま話題の生地ですよね。やはり快適ですか? 」など、暑いというキーワードだけで業界を問わず、会話が広げられ、相手に興味を示していることも伝わります。
切り替えもスムーズに
話のきっかけの「枕」で共通の業界のことを話題にしたことで、本題にも入りやすくなります。すでに、話が流れ始めているので、そのいい流れに乗って聞きたかったことや、ちょっと踏み込んだことも話したり、聞いたりしやすくなります。
ちょっとずうずうしいかなと思っても、本来聞きたかったことが聞けず後悔するより、一度、ボールを投げてみることが大切です。自分が思っているより、意外にすんなり聞けることもありますよ。「失礼かな? 」「どうせ答えてくれないだろうな」なんて、自分でハードルを上げていただけということも多々あるのです。
困った時の天気の話題は卒業して、「枕」になりそうな話題をストックしておくと、もっと話していたいなと思われる会話美人に近づけそうですよ。
photo by Thinkstock/Getty Images
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