最近、大人の工場見学や社会見学をいろいろと調べています。だって、今まで見たことがない職業や施設、仕組みやデザインなどにあらためて出会うことができるから。そんな中、気になる地下施設にたどり着きました。

それは埼玉県にある「首都圏外郭放水路」という場所。

地下神殿と呼ばれる巨大な調圧水槽は圧巻。

あまり聞きなれない名前かもしれませんが、じつは埼玉県の東部に建設された、世界最大級の地下河川のこと。その圧倒的なスケールと美しさに地下神殿とも呼ばれているんだとか。とても気になったので、すぐに見学会に予約をして実際に見に行ってきました。

首都圏外郭放水路は、あふれそうになった中小河川の水を、地下約50mに建設された長さ6.3kmの地下放水路を通して江戸川に流す役目を持ち、これにより住宅地などへの浸水被害を軽減しているという知る人ぞ知る水路です。

水を取り込む立坑は5本あり、深さは70m。

スペースシャトルがすっぽり入るほどの大きさ。

4〜5秒で25mプール1個分の水を吸い上げて江戸川に排出するプロペラ。

ここまでの巨大な施設は見たことがなく、言葉を失います。まさに日本が世界に誇る最先端の土木技術の結集。強い想いと綿密な計画があっての仕組みだと感じました。日本人の「造る」ことへの探究心と実行力の素晴らしさに、なんだか「負けていられない!」という気持ちでいっぱいになりました。

こちらの見学会は普段は平日のみ実施されています。年に数回、土日にも特別見学会を行っているので、首都圏外郭放水路のwebサイトの「見学会」をチェックしてみてください。

[首都圏外郭放水路]

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