春は気をめぐらし、冬にたまった老廃物を出す季節ともいわれています。ですが、そのぶん体調がくずれやすくなります。疲労感が続いたり、不眠やイライラ、頭痛を感じやすくなったり。そこで上手な春のからだの作り方をおさらいしてみましょう。 春の体のほぐし方

 <首・肩・眼をあたためる、肩甲骨の間をストレッチ、昼間の仮眠で春仕様に>

冬に眠っていたからだが目覚め、これから元気に動き出そうとがんばっているときは、急に激しい運動をはじめるよりも、ゆっくりとからだも夏に向けてシフトチェンジしたいものです。

たとえば、自律神経の乱れから肩がこりやすくなるので、目元や首肩をあたためる。また目の使い過ぎは思う以上にからだを疲労させるので、一日の終わりには温めたタオルを目元にのせて眼精疲労をとる。そして冬の間にこり固まった肩甲骨の間をほぐすようにストレッチを。このように、よりリラックスすることを心がけます。

そして3月18日は「春の睡眠の日」ですから、この機会にゆっくりと睡眠をとるように心がけるのもいいですね。春は昼間でも眠くなるという人が増えますが、でもじつは人体の睡眠のリズムとして、午後2時くらいに眠くなるのは普通なのだとか。だから眠気に罪悪感をおぼえることなく、できれば午後3時より前に、短い仮眠でリフレッシュをはかります。

からだの中をいたわる食材

<たらの芽・ぜんまいでデトックス、アルコールはほどほどに>

からだ全般のリラックスをこころがけたら、つぎに気になるのが食べものです。そこで春の食材のポイントを『毎日使える薬膳&漢方の食材事典』より見てみましょう。

肝を補う食材を積極的にとりましょう。気を巡らせて気持ちを鎮める山菜、熱を鎮めて血を補う貝類、解毒作用を高めるきくらげや海藻類がおすすめです。

(『毎日使える薬膳&漢方の食材事典』P28より引用)

とくに「たらの芽」や「ぜんまい」といった春の山菜は、気を巡らせるだけでなくデトックス効果も期待できるので、この時期には積極的にいただきたい食材です。

また薬膳の世界では「肝」にトラブルが起きやすいといわれている春ですから、飲み会シーズンとはいえ肝臓をいたわる飲みかたも心がけたいものです。

このようにからだの中と外をやさしくいたわり、あわてずゆっくりと春のからだに馴染んでいけるといいですね。

[『毎日使える薬膳&漢方の食材事典』,「健康づくりのための睡眠指針検討会報告書」]

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