本展では、1928年に、世界初のトーキー・アニメーションとして公開されたミッキーマウス主演の『蒸気船ウィリー』から、最新作『モアナと伝説の海』までの作品に関するアートがずらり。
All Disney artwork © Disney Enterprises Inc.貴重な原画やスケッチ、コンセプト・アート、マケット(模型)など、約500点が展示され、その多くが日本初公開。90年にわたるディズニー・アニメーションの歴史を、年代ごとに5つのコーナーに分けて紹介されており、子どもから大人までどの世代でも楽しめるようになっています。
物語の原点がわかる貴重な展示も公開に先駆けて行われた内覧会では、ディズニー・アニメーション・リサーチ・ライブラリーのマネージングディレクターであるメアリー・ウォルシュ氏が登場、いくつかの見どころについて解説する場面もありました。
たとえば、前出の『蒸気船ウィリー』のストーリースケッチは、左にディズニーによるシーンごとのアクションを解説したタイピング文字、右にディズニーのパートナーだったアニメーターのアブ・アイワークスによるイラストが描かれています。「絵の横に指示がタイプされていますが、現在ではこういう形では作られないので、とてもめずらしいもの」だとか。
All Disney artwork © Disney Enterprises Inc.ほかに、『モアナと伝説の海』のコーナーでは、ジョン・マスカー監督が、作品のためのリサーチに訪れた場所で描いたスケッチブックが展示されています。「ここから『モアナ』の世界観がはじまった」そうで、いわばモアナの原点がわかる貴重なものなのです。
こうしてアーティストたちの手によって、いのちを吹き込まれたキャラクターたち。つまり、夢に手を加えれば、それが現実になるということを、ディズニーは魔法を通じて教えてくれるのです。
会期:2017年4月8日(土)~9月24日(日)
開館時間:10:00~17:00(入場券の購入および会場への入場は閉館時間の30分前まで)
休館日:火曜日(ただし、5月2日、7月25日、8月1日、8日、15日、22日、29日は開館)
会場:日本科学未来館 企画展示ゾーン(東京・お台場)
撮影/松下りゆ(メイン、3・4枚目)