シンプルな格好で素敵、というのは、永遠に変わらないおしゃれの黄金律。けれど、そんおしゃれに行き着くのは、なかなか長い道のりです。なぜなら、身体を本当に綺麗に引き立ててくれるベイシックアイテムとの出会いを、いくつも重ねていくことで完成するから。満足のいく彼氏選び級に、時間のかかるものなのです。が! 出会いはある日突然に。履いた瞬間、「え? ええ?! 」と驚くほどにコンシャスなパンプスと出会ったのです! そう、ジャンヴィト・ロッシのパンプスに!
プラットフォーム全盛の流れを変えた伝説のパンプスベイシックシューズは退屈、そんな思い込みを変えた伝説のパンプス
2007年にスタートした、このイタリアのシューズブランドを立ち上げたジャンヴィト・ロッシ。父は、あの伝説的なシューズデザイナー、セルジオ・ロッシ。祖父も高級シューズメイカー、つまり代々女性の脚を演出してきた、靴業界のサラブレット的存在がジャンヴィト・ロッシ氏なのです。
そんな彼が会社設立とともに、まず創ったのが、このポインテッドトゥのパンプス。一見するとシンプルです。けれどこの靴、発表当時、そのあまりの美脚効果、快適さで当時プラットフォームシューズ一辺倒であったトレンドの流れを、見事に変えてしまったのです。
こちらはご紹介した究極のベイシックなパンプスをモードに進化させた一足。かかとの部分を高くすることで、エッジィな印象が加わる、まさにバランスの醍醐味。安定感も更に高く、実は結構立ちっぱなしのパーティの席なども、これなら安心!
パンプス(各)¥99,369(税込)(ジャンヴィト ロッシ/ジャンヴィト ロッシ ジャパン 電話 03-3403-5564)
体重がきちんと乗る、絶妙のホールド感で脚の筋肉が正しく映える
では、なぜこの靴はこんなにも女性たちに愛されるのでしょう。ロッシ氏の別名は、「ザ・フレームメーカー」。ここには二重の意味が込められています。それは、靴は女性の脚を引き立てる額縁のような存在であるべき、という美意識の持ち主であることと、脚を支える構造作りが卓越している人だから。
実際履いてみると、かかと部分が少し高く設定されていて、かかとがかなり安定します。さらにそこから足のサイドにかけての包みこみ方が絶妙で、まるで吸い付くようなホールド感! ばつぐんの安定感で、ヒールにありがちな前滑り感が無し。ヒール位置も、よく見れば通常のものよりインサイドに付いているので、体重が、かかとの真っ芯に乗るのです。
靴にきちんと体重が乗ると、自然に腰も安定し、背筋が伸びます。余分な力みがないので、脚もまっすぐ、筋肉の美しいメリハリが映えるのです。
鏡を二度見したくなる、ベイシックパンプスさらに、甲の部分の浅足の指がちらっと見えるほどの浅めでヌーディなカットも相まって、センシュアルな美しさは、もう満点。私の脚ってこんなに綺麗だっけ? と、鏡二度見は、保証します。よく見れば、各国のセレブリティたちも、公務だとかコレクションだとか、ここ一番、かつ移動の多い日に選んでますよね、同じ女性として納得です。
レザーはシルク級の滑らかさ。これもコンシャスポイント満点そして、この名品パンプスの中でも、今期、さらにおすすめしたいのがスウェードのシリーズ。カラーシューズがトレンドですが、羊革ならではの、繊細な発色は、シンプルなのに、どこか違う、そんな上手なおしゃれを演出できます。しかも、レザーが薄く、シルクのようにフィット感が高いのも、履いたら必ず驚くポイント。心地よい履きごこちであるのはもちろん、なめしの技術は、足の華奢感も引き立てるとは! どこを切っても、コンシャス。パンプスという名の快感がこの一足には詰まっているのです。
ゆっくりデザインや履き心地を試せるように配慮されたサロンのような空間。コンシャスな一足が納得するまで選べます。
「ジャンヴィト ロッシ松屋銀座店」
東京都中央区銀座3-6-1 松屋銀座2階 インターナショナルブティック
*11月25日には、デザイナージャンヴィトロッシ氏が来日。
新宿伊勢丹で15時から15時30分まで、モデル・タレントの田丸麻紀さんとのトークショーを開催です。
文/清水久美子 写真/内山めぐみ