漢方では、髪のことを「血余」といいます。血に余裕がないと美しい髪は育たないということ。つまり、髪は「血(栄養分)の余り」であり、血液の一部と考えられているのです。
そう考えると、美しい髪を目指すには「血余 = 血の余り」のケアが効果的。つまりは「インナービューティ」を心がけることに繋がります。それができる女性は、自ずと美髪の持ち主。ぜひとも見習いたいところですよね!
けれども「美しく豊かな髪」をキープし続けるのはとっても大変! しかも、秋は夏のダメージによる抜け毛が一番多い時期なんです。さらに、髪の毛の生育を助けうるおいを与えてくれる女性ホルモン「エストロゲン」の恩恵も下降傾向に入る30代。髪が細りはじめ、やがては抜け毛も増える頃。まさにピンチの世代でもあります。
◆美髪のための「百会」マッサージ
でも、ちゃんとケアすれば大丈夫!
まずは、頭皮の血行を良くすること。しつこいようだけど「血余」なので、血の巡りを良くしてあげれば髪にも栄養が届けられるんです。ここで、オススメしたいのが「頭用活沙」。
突起物はツボを刺激するためのもの
じつは、頭にはツボ(経穴)がたくさんあるのをご存知ですか? 全身にツボは365以上あり、うち100以上が頭にあるんですよ〜。そのツボは、漢方でよく耳にする「気・血」の通り道の反応点であり、臓腑の変調を調整するといわれ、カラダの内側のケアにも繋がるんです。
これを使って「活沙マッサージ」をしているのですが、正直最初はものすごく痛いんです……でも、慣れてくるスッキリとして心地いい! PCに向かいながら活沙マッサージをすると、視界も開けてくる気がします♪
下半身は冷えてるのに頭はのぼせ気味という方や、時間に追われイライラしがちな方にも、頭のツボを刺激するヘッドマッサーはとっても有効的。じつは、食べすぎも防ぐともいわれ、ダイエットにも効果的なんです!
美髪のためのツボ「百会」を少し痛いくらいの力でひと押し!
百会を中心に頭全体をマッサージ。10秒×6〜8回が目安です。
※一寸は親指幅
◆美髪に導く食材とは?そんな「活沙マッサージ」の他にも、取いれたいのが食べ物による美髪ケア。「昆布」「ひじき」「黒ゴマ」などの黒い食材や、「くるみ」「松の実」などナッツ類などを積極的に摂りいれるといいでしょう。
私は朝食に「アーモンド」「くるみ」とともに、パサつく髪にうるおいと栄養を与えてくれる「松の実」をヨーグルトに入れて食べています。ちなみに、ナッツ類は酸化しやすいのでキチンと密閉容器に入れ、使う前は炒って使うのがオススメ! 酸化防止になりますよ。
◆もっと漢方を知りたい方に朗報です!
私が講師をする「はじめての漢方」教室がスタート。ただいま受講者受付中です!
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photo by Thinkstock/Getty Images
text by 余慶尚子(ビューティーコンサルタント/漢方養生アドバイザー)
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大手広告代理 店・外資系企業勤務を経て、2007年より美容家へ転身。女性が年齢を重ねるごとに、より魅力的に過ごせるライフスタイルを提案。 その柱として『美巡』(ビジュン)をポイントとしたオリジナルメソッドなどがあり、「漢方」と「美・健康」を絡めた内容が好評。ま た、広告宣伝・SP業務に長年携わっていた知識と経験を活かし、PRコミュニケーションアドバイザーとしても活躍中。著書に「美巡ブラシエステ」(中央公論新社)。
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