乾燥がすすむ時期になると、なんとなく肌がシワっぽくなるもの。40代にしてツルツルの美肌をキープし、No.1エステティシャンに何度も選ばれたことのある村木宏衣さんに、ほうれい線を消す方法やできにくい肌を作る方法をうかがいました。
ほうれい線ができる・できないは生まれつき?
母親がシワに悩んでいる場合、娘にもシワは出やすいのでしょうか。村木さんは
「DNAは肌質の決め手になるので、シワのできやすさも遺伝すると言えますね。シワがまったくできないお客様にうかがうと、お母様もいまだにキレイという方が多いんですよ」
ときっぱり。肌がみずみずしく、潤いや弾力にあふれていればシワはできにくいから、母親がシワ体質の場合はケアを念入りにしたほうがよさそう。また、面長タイプで口を横に広げて笑う人は、ほうれい線ができやすくなるのだとか。さて、あなたの肌質と顔のタイプは?
ほうれい線はシワじゃない。シワとの見分け方は?
シワが気になるパーツとしてよく挙げられるのは?と聞いたところ、「ほうれい線ですね」とのお答え。ただし、ほうれい線のほとんどはシワではなく、ほほのお肉が落ちてたるんだときの影なのだとか。
「口を片側に寄せるクセのある人は、そちら側のほうれい線ばかり深くなります。また、くっきりとしたマリオネットラインはたるみではなくシワなので、シワ予防のコスメを使ってください」(村木さん)。
小鼻脇から口角にむかってできるラインはたるみ、口角からあごに向かってできるラインは乾燥などによるシワ。2つをきちんと区別して選ぶコスメやマッサージ法を変えると、より早く撃退できるはず。
笑いジワがきになる人は“エ”の口で笑おう
シワとひとくちに言っても、あっていいシワとダメなシワがあると語る村木さん。
「満面の笑みで目元にシワができていても、ポジティブなので気にならないですよね。でも、眉間に寄ったシワや口角のシワは不幸せそうに見えてネガティブ。目を細めたり、口角を下げるクセはなくしましょう」。
そうは言っても、笑顔のときのシワもなるべくなくしたいという人のために、村木さんが秘技をレクチャー。
「笑うときは“イ”の口で笑う方がほとんどなのですが、これは口もとがシワっぽくなる笑い方。そうではなく、“エ”の口で笑ってみてください。歯もキレイに見え、自然な笑顔になれますよ」
目立つほうれい線をリセットする顔エクササイズ
ほうれい線エクササイズ1
ほうれい線エクササイズ2
村木宏衣さん
アンチエイジングデザイナー。「エステ以上、整形未満」をモットーにした妥協しない施術で有名なゴッドハンド。自らを実験台にして培ってきたテクニックには定評があり、肌もボディも村木さんなら変わると美容業界内にも多くのファンが。コンディショニングトレーナーの資格も有しており、肌表面だけではなく、体のねじれや歪みなどの根本から働きかけるメソッドで知られる。『顔筋整骨セルフビューティ』(主婦と生活社)ほか著書多数。>>詳しくはこちら
取材・文:高見沢里子