相手とのコミュニケーションを深めるためには、「相手のことを知る」というセクションは外せません。ということは必然的に相手に質問をするという流れになります。
ただ質問する内容によっては相手の心証を悪くしてしまうリスクもあります。例えば「既婚かどうか?」「彼氏、彼女がいるかどうか?」「子供がいるかどうか?」もっとライトな質問だと「髪を切ったかどうか?」「痩せたかどうか?」など、仲を深めるためにはある程度プライベートな部分まで踏み込むのがセオリーだと思います。
そんな時に僕の長年の経験であみだした「決めつけクエスチョン」が効果を発揮するんです。
例えばパートナーがいるかどうか知りたい場合
普通だと「彼女はいるんですか?」と聞きますよね。すると相手が「いません」なんて答えた場合、次に発するあなたワードはなんですか?「なんでいないんですか?」なんて言おうものなら、前の彼女と別れた話など、本人が思い出したくない話を聞かなきゃいけないこともありますし、もっと気まずいケースは既婚の方に「お子さんは?」と聞いて「いません」なんか言われても、その後に機転のきいた切り返しは中々できません。
僕の後輩は、同僚の女性とコミュニケーションを深めようようと良かれと思って「髪切った?」と聞いたら、「切ってません。適当!」と言われ微妙な空気になったとか。
こんな感じで良かれと思った発言が逆効果を生むこともあるわけです。
ここで僕の場合は「決めつけクエスチョン」を使うんです。
例えばパートナーがいるかどか知りたい場合は、「彼女はどんな人なんですか?」。痩せたかどうか知りたい場合は、「○○さんフェイスラインがしまったから少し痩せたでしょ?」という具合に聞くんです。このちょっとした違いわかりますか?
「決めつけるクエスチョン」で承認欲求を満たす
これ何気ない会話なんですが、何でも応用できるちょっとしたテクニック。仮に決めつけクエスチョンが当たればより相手との距離は縮まりますが仮に外れたとしても悪い気はしません。
例えば「彼女どんな人?」聞いて「俺いませんよ」と言われたとしても、「すごく優しそうだから彼女の1人くらいはいると思ったよ」と言えば、言われたほうも悪い気がしません。
「髪切ったでしょ?」と聞いて、「いや切ってませんよ」と言われても、「いつもと雰囲気が違うから切ったのかなと思った」と上手く切り返せます。相手もいつも見ててくれるんだとプラスにとらえてくれます。
このテクニックのポイントは、その知りたい質問のハッピーな答えを決めつけて聞くこと。これをマスターするだけで会話力がアップしますし相手との仲も深まります。これから質問するとき、このコラムのことを想い出してくださいね。
(イラスト・トミムラコタ)