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うちの2歳児にとって、親のすること兄妹のすることを模倣するのが「遊び」の基本になっている。とくに台所仕事にはそそられるみたいで、わたしが料理の仕込みをしていると、「なんかきるー」と言いながら、調理台にやってくる。
彼女の道具は丸いまな板と柄の黄色い子ども用包丁。確か、長男が生まれてまもない頃にデパートで買ったもの。メーカーはKIYA。先端が丸いだけで、切れ味は抜群にいい。なぜなら、わたしがしっかり研いでいるから。
それも最近は、久しぶりに砥石を新調した。荒研ぎ、中仕上げに加え、ダイアモンド砥石の3種類。しっかり水に浸したこれらの砥石で手持ちの包丁をシャーシャーと無言で研ぐ時間は、普段せわしい気持ちを整えるのに一役買っている。
よく切れる包丁、それからよく削れる鰹節削り(かんな)は素晴らしい。すぱっと大根でも切れば、体の中心にスーッとひと吹きの新鮮な風が流れるように感じる。鰹節のかたまりをシャシャッとやれば気分爽快。まさか日本刀を扱うことは皆無だけれど、あんなに長い刀で切る、というのはさぞかし……いやいや、危険な妄想だ。
だから子どもとはいえ、「よく切れる」という快感を知って欲しいなぁと思う。
今日は、島大根を切った。これをじゃこと根昆布でことこと煮込み、薄口醤油で味付けしたら、山盛りのサニーレタスを入れて出来上がり。沖縄では、おでんにレタスは定番。シャキシャキ感がとてもおいしい。2歳児には大根の皮を切ってもらった。慎重にかつ上手に切っている。
そのうち「銀杏切り」とか「さいのめ」とか覚えてくれると嬉しいな。
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