そんな私に同情して神様がくれたのが、編集部からの「ダイエット体験レポを書きませんか?」というありがたいお声がけだ。もちろんですとも! と激しく頭をシェイクさせつつ、第一回目に選んだのがアヴェニュークリニックの痩身メニュー「ヴァンキッシュ」だ。
こちらの施術の特徴は、なんといっても「ラク」なことにある。通常、クリニックの痩身はだいぶ進化したといっても熱かったり痛かったり、それなりの覚悟が必要だ。ところがヴァンキッシュは文字通り寝ているだけでOKで、痛みや熱さとは無縁。というのも、非接触型のマシーンで、気になるパーツの周りをマシーンで取り囲み、脂肪にのみ熱を当てるというものだから。
その安全性と効果はアメリカの厚労省にあたるFDAが認可したほどというから、初心者が受けるにはぴったりではなかろうか。しかも、脂肪細胞そのものを減らす(恐ろしいことに、脂肪細胞が死んじゃうんですってよ奥様!)のでリバウンドなしという、魔法のような施術なのだ。
軽いカウンセリングを経て、私の場合はみっちりとアブラののったお腹に照射していただくことに。下着も外してガウンを羽織り、ベッドに横たわる。そこで登場したのが、お腹周りを包み込むためのマシーンだ。強いていうならば、揚げ物をするとき、油はねをガードするために鍋の周囲に立てるアレ。寝ている私のお腹にあのガード的なものをかぶせ、ジワジワと脂肪に熱を送り込むというわけ。
意外だったのが、このマシーンをセットするのに案外時間がかかること。といってもおそらく2〜3分程度なのだが、パカッと帽子をかぶるようなわけにはいかない。高周波がこのマシンから照射されるのは、皮下脂肪がたまりやすい1〜1.5㎝の範囲内。なるべくボディに近く、かつ触れてしまわない絶妙なポジションを探っているのだ。
すらっとした美人看護師さんが私のお腹をまじまじとみながら調整してくださると、(こんなお腹をさらしてすみません…)と申し訳ない心持ちに。だが美人はあくまでも優しくテキパキと作業を進めていく。始まるまでは異様にドキドキしたのだが、いざ開始するとあっけないくらいに実感がない。
なんとなくお腹まわりがじんわりするけれど、マシーンの音がするわけでもなし、熱いとか痛いとかもなし。でも、熱が伝わっていくからなのか、冷えていた手足もなんだかぽかぽかしてきた。うん、この施術、心地いい……気づけば私はベッドの上で爆睡していたのであった。
看護師さんが入ってくる音で目を覚まし、「お疲れさまでした〜」と施術終了。いやいや、疲れてないですから! ぽかぽか温まりながらのシエスタを楽しんでしまい、「人生初の痩せマシーン…!」と意気込んでいた私はすっかり拍子抜け。
では帰りましょうと着替えをしたところ、パンツの上に腹肉がぷにっと乗っているのに気付いた。そう、みっちり脂肪のついた腹肉が、ぐっと柔らかくなっているのである。また、むくみがとれたせいかどことなくすっきりした印象(翌朝に測ったところ、へそまわりでマイナス1㎝だった)。おお、これがふてぶてしい脂肪細胞が死んでいる証か……と噛み締めながら帰路についた。
お陀仏した脂肪細胞が体外に排出されるまでには、1〜2ヶ月かかるのだそう。おすすめは週1回×4回の施術で、ウエストなら平均5㎝、最高では12㎝減った人もいるとか。心なしかパワーダウンしたお腹のぽよ肉を眺めながら、1ヶ月後を楽しみにする私であった。
※当記事の内容は個人の感想であり、施術の効果については個人差があります
[アヴェニュー六本木クリニック]
住所:港区六本木7-14-7 六本木トリニティビル5F
電話:0120-766-639
診療:11:00〜20:00(火曜10:00〜19:00)年末年始以外無休
* ヴァンキッシュは1回の施術が約30分 75,600円。おすすめは4回セット 259,200円
*人工関節やペースメーカーを埋め込んでいる人、妊婦は受けられません
*同様の施術はアヴェニュー表参道クリニックでも受けられます
取材・文/高見沢里子