仏教の言葉の中に「四摂法(ししょうぼう)」という言葉があります。人がこの世で生きていくうえで大切な4つの心のことです。 一つ目は「布施」。自分のことはあと回しにして、相手のために尽くす心のことです。 二つ目は「愛語」。人に対して、慈しみある言葉を向けることです。 三つ目は「利行」。常に相手のためになる行いをすることです。 四つ目は「同事」。相手と同じ気持ちになって考えるということです。

自分の思いを大切にすることは、生きていくうえでとても重要なことです。自分自身を慈しむ心がなくては、人は生きてゆけません。ただし、自分のことをわかってもらいたいのであれば、まずは相手をわかる努力をしなくてはいけないのです。

曹洞宗 徳雄山 建功寺の住職・枡野俊明さんによる著書「人生でいちばん大切なこと」。読むと心がすっと軽くなる、そして気持ちがきゅっと引き締まるこの本から、一日一言をお届けします。 【出典】
「人生でいちばん大切なこと 死ぬとき後悔しないために」
枡野俊明
(廣済堂出版)

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